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北海道から全国へ、そして世界へ!
子供たちへ「希望」と「勇気」を与えるために走り続けたい。

2022.12.01 2022年9月25日 北海道クラブマンカップレースRd.4

秋の気配も感じつつある9月下旬、残すところ二戦となった北海道クラブマンカップレース参戦のため、KOSHIDO RACINGは十勝へと向かった。

 

日曜日に予選・決勝が行われるHCM Rd.4にエントリーしたのは以下の4台/4名。

 

12号車  佐藤 元春 選手

310号車  浅井 康児 選手

516号車  織戸 茉彩 選手

910号車  工藤 大祐 選手

 

練習走行スタートは9月22日(木)、

土曜日に予選が開催されるGR86/BRZ Cupの車両も共に走行する。

多くの台数がコースインし、プロ/アマが入り混じるコース模様だ。

この日は、スーパーGTドライバーでありKOSHIDO RACINGドライビングアドバイザーの平中克幸氏もVITA-01 910号車へ乗り込み、走行を披露。

普段910号車を駆る工藤選手はもちろん、それぞれの選手が食い入るように走行動画へ視線を送っていた。

 

続く23日の練習走行枠では、記録的な豪雨が延々と降り続き走行もままならない。

コース上に川が流れるようなコンディションのなか、隙を見て走行するGR86/BRZ勢にもスピン&コースアウトが頻発し、赤旗中断に悩まされる一日。

日曜日の予選、決勝はドライで行われると想定され、KOSHIDO RACINGを含むVITA-01の各チームは大事を取って走行を控えることとなった。

 

翌24日に雨は弱まるが、午前中の十勝スピードウェイは濃霧に包まれウェットコンディション。

降ったり止んだりを繰り返す生憎の天気で、少しでも走行時間を取るために各車コースインしていった。

 

9月25日 予選・決勝日

誰もが少ない練習走行となってしまった週末、迎えた25日の朝はこれまでとは打って変わって快晴の空模様。

 

公式車検時も暖かい日差しに包まれ、予選は絶好のコンディションとなりそうだ。

 

予選前インタビュー

12号車、佐藤選手はタイトル防衛のかかる重要な一戦。

リラックスしつつ、集中してポールトゥウィンを目指すとの意気込みだ。

 

【HCM Rd.4 公式予選】

 

10時45分、コースオープンと共に一斉にピットレーンへと出陣するVITA-01。

ドライ路面での走行ではあるが、前日までの悪天候によりコース外の芝や泥はたっぷりと水を含んでいる。更にはGR86/BRZ Cupも併せたタイヤカスで走行ライン外はいつにも増して低グリップ状態。

攻めすぎると1ミスが大きなロスとなるコース状態は、予選決勝ともに障害となるだろう。

ピットレーンから一番にコースインしたのは12号車 佐藤選手。

21℃の気温の中、タイヤへ熱を入れてグリップの「おいしいところ」を狙っていく。

 

各車アタックへ向け間合いを計る中、早々にタイムを出してきたのはライバル778号車 大島選手。

33秒9をマークしてくるが、KOSHIDO RACINGも黙って見てはいない。

一周ごとにタイムを更新する12号車、それに合わせるかのようにペースを上げる310号車が33秒台前半へ突入、ワン、ツーの位置につく。

 

それでも終わらないタイム合戦。

予選終盤には778号車が33秒031で塗り替えると、12号車は直後に33秒038とその差は僅か1000分の7秒!

 

【HCM Rd.4 公式予選 リザルト】

P2   12号車  佐藤 元春 選手 1’33”038

P4   310号車  浅井 康児 選手 1’33”426

P9   910号車  工藤 大祐 選手 1‘34“281

P16  516号車  織戸 茉彩 選手 1‘44“073

 

最後の一周まで続くタイムアタック合戦を制し、ポールポジション獲得は778号車。

2番グリッドに12号車 佐藤選手が続き、惜しくも最終周でスピンを喫し更新ならずの310号車 浅井選手は4番グリッド。

一戦ごとに着実に力を高めている910号車 工藤選手が9番グリッド、

慣らしはこれから、516号車 織戸選手は16番グリッドという結果となった。

 

【HCM Rd.4 決勝】

 

GR86/BRZ Cupなどの決勝レースを挟み、コースインの時間を迎えた13時50分。

暖機を済ませたVITA-01達はホームストレート上のグリッドへ向かった。

 

HCM Rd.4、12周のレースへ向けたシグナルがブラックアウト

 

スタート直後、

インを締めに向かう778号車、その後ろには12号車が貼り付く。

2列目からスタートの310号車は後方55号車がアウトから仕掛けてくるが、譲らず3番手で立ち上がる。

9番グリッドから好スタートの910号車は555号車を1コーナー進入でパス、

516号車もスタートを決めて前の2台をパスし14番手へ浮上。

 

2周目から集団は1~4番手の上位集団、5~7番手の中団といくつかに分かれ、隊列を組む様相に。

後方では516号車 織戸 茉彩選手と777号車の関 亜由美選手が 14番手を争う女の戦い。

1コーナーにサイドバイサイドのまま飛び込み777号車が前に出る。

 

速さを見せる先頭の778号車と、つかず離れずのペースで狙う12号車が他車を引き離しながらレースをリード、順位の変動は無くとも迫力の走りでお互いの意地を見せる。

中団では910号車が加わる5台の混戦状態。互いの位置を入れ替えながら走行していたが、7周を走ったところで910号車と555号車が接触。

910号車は左リヤの足回りを損傷し、ピットにて修復が検討されるもあえなくリタイアとなってしまった。

 

32秒台のファステストタイムを出しながらハイペースに走行する778号車に対しじわじわと離れる12号車は粘り強くチャンスを狙うも、周回遅れの車両に引っかかりタイムをロス。3秒、4秒と離れていく。

 

5番手までは予選順位のままで展開しそれぞれが単独走行。

516号車はこのレースウィーク中で自己ベストを更新しながら走行したが、777号車はわずかずつ離れていき後方の10号車との13番手争いへ。

しかしここ一番の勝負強さでブロックし、そのままチェッカーへと向かった。

 

910号車のリタイアはあったものの、上位勢は順位は大きく変えぬまま12周を迎え、Rd.4は終わりを迎えた。

 

【HCM Rd.4 決勝 リザルト】

P2   12号車  佐藤 元春 選手

P4   310号車  浅井 康児 選手

P13  516号車  織戸 茉彩 選手

DNF   910号車  工藤 大祐 選手

 

「次戦への課題も見つかったいいレースだった」という12号車 佐藤選手。既に次戦への調整は始まっているようだ。

 

 

残るは最終ラウンドの2レース。現在のポイントランキングトップの大島選手を超えるには勝利は必須となる。

次回は今シーズンの勝者が決まるHCM Rd.5最終戦の模様をお伝えする。

代表・佐藤選手の振り返りと次戦への意気込みで締めくくりたい。

2022.11.20 2022年8月21日 北海道クラブマンカップレースRd.3 十勝3時間耐久

少しずつ暑さの和らぐお盆の北海道。

8月19日はKOSHIDO RACINGが十勝スピードウェイへと到着し、

3時間耐久レースへ向けた練習走行の準備を進めていた。

 

今回KOSHIDO RACINGより3時間耐久レースへエントリーしたのは下記4台/9名。(上からA,B,Cドライバー)

12号車

佐藤 元春 選手(右)

石崎 竜一朗 選手(左)

 

310号車

浅井 康児 選手(右)

市川 篤 選手(左)

 

516号車

山本 裕之 選手(中央)

木下 祐希 選手(左)

能見 謙司 選手(右)

 

910号車

工藤 大祐 選手(右)

RINA ITO 選手(左)

 

https://twitter.com/koshidoracing/status/1560480772745998337?s=20&t=LTUegqoaDXafO6FNaMAK8g

気温は23℃、湿度60%ほどの十勝更別村、体感はやや蒸し暑さを感じる一本目の練習走行は、コースアウト車両による赤旗が二度発生し時短走行に。

各チームが耐久レース本番へ向けハイペースで走行していることが窺われた。

 

その中でも12号車を駆る佐藤選手は33秒台前半をマーク。

続く310号車浅井選手も34秒台前半。

途中910号車の工藤選手がエンジンの不調を感じるが、すぐに復帰し走行を続け順調なスタートを迎えた。

各車ドライバー・メカニック・スタッフが一丸となり、

足回りのセッティングやコーナーの攻略方法を始めとしたタイム短縮への道のりを一歩ずつ進めていく1日目となった。

 

8月20日(土) 公式練習

2日目を迎え、十勝スピードウェイには他チームも続々と現れる。

表彰台の常連となりつつある778号車大島選手やベテラン61号車平中選手、

若く速さのある77号車村上選手らが出走し、

チームスタッフもタイム測定に前のめり。

 

https://twitter.com/koshidoracing/status/1560784871743754240?s=20&t=6SnpgMUFT9_lzV9AWZFNKw

 

 

516号車をドライブする3名は十勝スピードウェイ初走行。

シミュレーターでは数えきれないほどのラップを刻んだとは本人の談だが、

実際の路面には苦戦気味。

少ない走行時間となるが、4台は本番へのアジャストを進めていった。

 

 

8月21日(日) 公式予選&決勝日

日中には30℃を超える予報となり、耐久レースには体力が必要となりそうだ。

涼しさも感じる早朝には、各車が一斉に車検場に集まっていた。

 

予選を控え、各ドライバーからのコメントをいただいた。

 

今回の予選はA・Bドライバーいずれかのベストラップによってグリッドが決定され、決勝へ臨むこととなる。

決勝ではドライバー交代や給油に関する規定も細かに決められており、チーム全体の一体感が重要だ。

 

まずはAドライバー予選

快晴の天気となった予選は、別クラスのヴィッツも出走。

佐藤元春選手は「クリアラップを取れなかった」との事だが1分32秒台の好タイムをマーク。

310号車、516号車、910号車は34秒台を刻む。

総勢20台かつ他クラスとの混走となる予選は一筋縄ではいかぬようだ。

 

続いてBドライバー予選

12号車 石崎選手、910号車 RINA選手はなんとぶっつけ本番である。

特に石崎選手は1年ぶりの走行を感じさせぬ素晴らしい走りで33秒台前半。

総合でも3番目に入る速さとなった。

 

そしてCドライバー予選

KOSHIDO RACINGの中では516号車の能見選手が該当。初めての十勝を果敢に攻めていった。

 

【HCM Rd.3 公式予選 リザルト】

P.P.   12号車  佐藤 元春選手 1‘32“693

P7     310号車   浅井 康児選手 1‘34“071

P10   910号車   工藤 大祐選手 1’34”708

P11 516号車   山本 裕之選手 1’34”795

 

12号車予選オンボード https://www.youtube.com/watch?v=m9BmkM-FhH0

 

 

決勝まで約1時間というところで、910号車の不調が再発生。

エンジンの不調であったが、迅速な原因特定により事なきを得た。

 

それぞれのスタートドライバーは以下の通り。

 

 

【HCM Rd.3 決勝】

 

予選が終了し各車グリッドにつく頃の気温は約30℃。

3時間の耐久レース中は1回当たり3分以上、最低3回のピットイン義務が課され、タイヤ交換は行わずドライバー交代及び給油作業がメインとなる。

ドライバー達からは暑さに苦しむ声も聞こえたが、レース開始に近づくごとに鋭い眼差しへと変わっていく。

 

スタート時間を迎えた午後12:00、3時間の長い戦いが始まった。

 

レースはローリングスタート。先頭からそのまま走り出したのは12号車、

落ち着いたスタートの310号車、インから飛び込み1ポジションアップの910号車、

チャンスを窺う516号車という並びに。

しかしレース開始から程なく、他クラスのアクシデントによりセーフティカーが導入となる。

全車は再度隊列を整え、残り2時間40分から12号車を先頭にローリングスタートで再開。

 

特にハイペースで走っていたのがエンジン不調を乗り越えた910号車。

10番手スタートから20LAPの時点で3位を走行する快調な走り。

 

だが、開始30分を迎えるころKOSHIDO RACING陣営にトラブルが発生。

各チームがピット準備を始める中、310号車 市川選手がエンジンの不調を訴えピットイン。

修復作業の為ガレージインとなる。

開始1時間経過時点でピットは慌ただしい様相に。

4台がエントリーするKOSHIDO RACINGは各車のタイミングをずらしピットインを指示。

910号車は工藤選手→RINA選手、516号車が木下選手→能見選手へとドライバーチェンジ。

練習を活かし、規定3分間のピット作業をスムーズに行いコースへと駆け出した。

 

続いて12号車がピットインとなるが、走行中他車との接触により変形したカウルを修復、少々時間を使っての作業の後に佐藤選手→石崎選手へ交代し走り出した。

 

 

 

 

レース中、ドライバーの交代が見られるのも耐久の醍醐味。普段とは違う表情が見られる。

 

【1時間 途中経過】

ここで12号車に更なる試練が襲い掛かる。ピットでの作業から数周後、冷却系統のトラブルが発生しエンジンパワーが低下。

急遽油脂類の補充を行うが、その後コース上でストップしてしまう。

残り1時間40分を残したところで悔しいリタイアとなった。

 

全車一回目のピット作業を済ませた時点で、

516号車 能見選手 7番手

910号車 RINA選手 9番手

310号車 浅井選手 修復作業により20番手

という並び。

 

コース上では処理の為レース中断、後にセーフティカーが先導し、3回目のスタートを待つことに。

時刻は13:50、残り1時間11分からレースは再開。トラブルにより修復作業に当たっていた310号車も息を吹き返し、浅井選手のドライブでコースへと戻る。

 

【2時間 途中経過】

残る時間が1時間を切った頃、516号車 能見選手が5番手、910号車 RINA選手が6番手という好位置につけていた。

順調に走行を重ね、2回目のピットインでドライバーは516号車 能見選手→山本選手、910号車 RINA選手→工藤選手、310号車 浅井選手→市川選手へとバトンタッチ。

残るピット義務はトップの778号車が2ピット、516号車・910号車・310号車は共に1ピットとなる。

2時間30分経過時には他車のピット作業も行われ516号車が3番手、910号車が4番手と表彰台まであと一歩の位置取り。

しかし規定ピット回数をこなす為順位を7,8番手に戻し、チェッカーフラッグへと臨んでいった。

 

【HCM Rd.3 決勝リザルト】

3時間が経過し、長い戦いはチェッカーフラッグの時を迎える。

KOSHIDO RACINGの4台は、

12号車  佐藤/石崎   40Laps DNF

310号車  浅井/市川   63Laps P19

516号車 山本/木下/能見 84Laps P7

910号車 工藤/RINA   84Laps P8

という結果に。

 

トップを走行するもエンジントラブルに見舞われ無念のリタイアとなった12号車。

トラブルから復活し、諦めず走り抜けた310号車。

初めての十勝スピードウェイに適応し見事な走りを見せた516号車。

3戦目/ぶっつけ本番のタッグで素晴らしい食らい付きの910号車。

 

総勢19台が完走し、北海道クラブマンカップ Rd.3 十勝3時間耐久レースは幕を閉じた。

 

残るクラブマンカップレースは2ラウンド/3レース、更に白熱するポイント争いに注目。

2022.11.11 2022年7月3日 北海道クラブマンカップレース Rd.2

 

 

梅雨の影響を受けて連日じめじめとした6月末。

KOSHIDO RACINGの面々は更別村、十勝スピードウェイへ到着。

気温は高くないがやや蒸した天気の中、

7月3日(日)に開催される北海道クラブマンカップレースRd.2への準備は着々と進んでいた。

 

挑むドライバーは以下の5名。

 

12号車  佐藤 元春 選手

35号車  鶴田 哲平 選手

310号車  浅井 康児 選手

516号車  市川 篤 選手

910号車  工藤 大祐 選手

 

 

これより3日間の練習を行った後、予選・決勝へ臨んでいく。

6月30日午前9時、雨のなか走行を開始するのは516号車を除く4台のVITA-01。

 

専有走行となり各車クリアラップを取ってマシンセットを確認、併せてウェット路面での挙動を確かめていく。

 

35号車をドライブする鶴田選手は三重県出身でFIA-F4やスーパー耐久にて活躍中のドライバー、VITA-01及び十勝スピードウェイの走行は初めて。

これまで経験してきた車種との特性の違いを探りながらの練習となった。

 

 

 

 

 

昼頃には路面も乾き始め、空気圧を調整しながら徐々にペースアップ。

選手それぞれが手ごたえを感じながら、本番へ向けた練習走行は翌日も続く。

https://twitter.com/koshidoracing/status/1542384713511608320?s=20&t=0X13fUgnTKMRUZwZ5DqabQ

 

7月1日(金)

曇った天気の午前11時、18℃と肌寒い気温の中で2日目の練習走行が開始。

この日より516号車と市川選手が加わり、総勢5台のVITA-01が出揃う事に。

ヤリスカップやF4のマシンたちもサーキットへ姿を現し、レースウィークの始まりを告げるエキゾーストノートが響く。

KOSHIDO RACINGでも活躍するRINA ITO選手  ヤリスカップへ臨む。

 

 

 

 

 

 

 

 

前日と異なり完全ドライとなった路面状況。

https://twitter.com/koshidoracing/status/1542712831270735873?s=20&t=i0ODialJdkBjfFbkxhpUfg

ドライバーの意見を聞きながら足回り、空気圧の調整を細かに行う。

誰もが真剣な眼差しでクルマに向き合いつつも、時折笑い合いながら作業に当たっていた。

 

 

迎えた3日目、7月2日(土)。

VITA-01、ヤリス、F4それぞれが専有走行枠を取る公式練習日。

サーキット到着の朝8時30分の時点で気温は既に19℃、その後も気温は上がり続け、日差しが照りつけ夏の暑さに。

27℃の暑さはドライバーの体力を奪いタイヤを消耗させるが、選手たちは次々と走行を重ねていた。

 

決勝は更に気温が上がる予報。翌日の予選、決勝へ向けて走り込みは続く。

 

 

2022年7月3日 北海道クラブマンカップレース Rd.2 予選&決勝日

 

早朝から始まる公式予選は、出場チームが列を成しドライバー達も集まる時間。

しかし・・・

https://twitter.com/koshidoracing/status/1543382171972681728?s=20&t=B0vFf77uLRqLPmaOxSEX3g

これから始まる激戦を前に、KOSHIDO RACINGをはじめ各チームはリラックスしながら車検場へと向かっていた。

 

車輛のチェックや重量測定、使用するタイヤのマーキングを終えたら、いよいよ予選タイムアタックが始まる。

オーバーテイクの難しいワンメイクレースでは、このポジショニングは重要だ。

気合の入るKOSHIDO RACINGのドライバー達から、予選の意気込みをいただいた。

 

【HCM Rd.2 公式予選】

30℃に達する気温の中、熱い暑い予選が開始。

他車との間合いを測りながら、クリーンラップを狙う各車。

 

12号車 佐藤選手は予選開始序盤からハイペースでラップを刻む。

3周目にはベストタイムをたたき出し、予選終了まで抜かれずファステストとなる。

35号車 鶴田選手がF4で鍛えられた走りを発揮し6番手、前後はわずか100分の6秒差だ。

11番手、惜しくも短縮ならず310号車浅井選手。

二回目の挑戦となる910工藤選手は1000分の3秒差での13番手。

その後方、14番手に516号車、社員ドライバー市川選手が並んだ。

 

過酷な暑さの中コンマ数秒の間に1台2台と滑り込んでいく展開を見せる予選、

KOSHIDO RACING陣営のタイムとポジションは以下の通り。

 

【HCM Rd.2 公式予選 リザルト】

 

 

 

 

P.P.   12号車  佐藤 元春 選手 1’33”343

P6   35号車  鶴田 哲平 選手 1’34”201

P11  310号車  浅井 康児 選手 1‘34“642

P13  910号車  工藤 大祐 選手 1‘35“010

P14  516号車  市川 篤 選手  1‘35“460

 

ポールポジションを見事獲得した12号車 佐藤選手は2番手 大島選手と0.036秒の差。

上位3台が33秒台、各車両が僅差の中予選はフィニッシュとなった。

 

 

【HCM Rd.2 決勝】

グリッドにつき汗を流しながらもカメラに答える各選手。

パラソルの影でも、身体が堪える暑さである。

 

そしていよいよRd.2決勝のシグナルが点灯、ブラックアウト。

スタートを決め12号車佐藤選手がトップで1コーナーへ進入、後方に続く35号車鶴田選手はアウトに77号車、目の前に555号車を捉えながら1コーナーへ飛び込んだ。

 

910号車工藤選手、516号車市川選手も前方車両に並びかけブレーキング。

しかしその直後、全てのポストで赤旗が振動していた。

一周目の2コーナーでクラッシュ発生。

3台が絡む事故により、35号車鶴田選手がリタイアとなってしまう。

 

コース上の処理が終わるころ、オフィシャルカーによる2周先導の後、ローリングスタート形式で再開されることとなる。

残りは9周でレースが再スタート、12号車がトップ、310号車が9番手

910号車11番手516号車12番手と続いていく。

 

しかし次周回、ストレートでスリップストリームを使われた12号車は2番手へ後退。

516号車は2コーナー脱出でスピンを喫するが、接触は無く復帰していく。

 

レース中盤のポジションは12号車 2番手、310号車 7番手、910号車 11番手、516号車 13番手といった並びに。

 

全車順位変動は落ち着いていたが、その後310号車 浅井選手が猛追し1周ごとに95号車、61号車をオーバーテイクしていく鬼気迫る走り。

最終的には大きくポジションを上げる。

 

2番手12号車は1番手の778号車へ並びかける場面もあったが、

0.3秒ほどの差で終始追いかける展開に。

ファイナルラップでは1台がクラッシュしたが、フラッグが振られることは無くそのままレース終了となった。

決死の追い上げはダイジェスト及びオンボード映像からご覧いただきたい。

 

【HCM Rd.2 決勝リザルト】

 

 

 

12号車 佐藤 元春選手 P2

310号車  浅井 康児選手 P4

910号車  工藤 大祐選手 P10

516号車  市川 篤選手  P12

35号車 鶴田 哲平選手 DNF

 

なお、鶴田選手はクラッシュによるケガ等は無く、無事にピットへ帰還した。

レース後の佐藤選手のコメントは以下の通り。

 

次回はHCM Rd.3、3時間の耐久レースとなる。改めてお送りしたい。

チャンピオンタイトル防衛へ向けた2022年の戦いはまだ始まったばかりだ。

 

ダイジェスト https://www.youtube.com/watch?v=8i_zrN-wdsg&t=6s

 

オンボード 12号車 https://www.youtube.com/watch?v=b462eE00ZIY

310号車 https://www.youtube.com/watch?v=fAM43Xnmf2E

 

 

2022.08.19 2022年5月22日 北海道クラブマンカップレース Rd.1

 

雪解けを迎えつつも未だ肌寒い5月中旬。

富士スピードウェイより帰札して一週間だが、KOSHIDO RACINGは次なるレースウィークを迎えていた。

 

今回のレースは昨年、12号車の佐藤元春選手がシリーズチャンピオンを獲得した北海道クラブマンカップレースの開幕戦である。

 

参戦するドライバーは、

 

12号車 佐藤 元春 選手

310号車 浅井 康児 選手

35号車 RINA ITO 選手

516号車 織戸 茉彩 選手

910号車 工藤 大祐 選手

 

新たに加わった2名のドライバーと共に戦っていく。

 

 

佐藤選手、浅井選手、RINA選手、織戸選手は富士からの連戦となるが、疲れの色は見えずむしろワクワクとした表情だ。

 

https://twitter.com/chobby2/status/1527477518537994240?s=20&t=aHhQEvKYofJJK55MMYecQA

 

 

今回のレースウィークは20日のスポーツ走行、21日の公式練習走行、22日の予選・決勝のスケジュールで進行、

表彰台のてっぺんを目指し各車が走り出した。

 

特に516号車 織戸選手は初めての十勝、2回目のVITA-01で、

「十勝スピードウェイは金曜日(20日)に初めての走行で、シミュレーターと違う感覚もあるがチームの皆さんから学びながら頑張ります。」と謙虚なコメントをいただいた。

 

 

初登場となる910号車 工藤選手は、「十勝の走行経験は4年程だがVITA-01は初めて。練習は悪戦苦闘だが慣れてきているので、頑張って全開で走行したい。」と気合も十分に語ってくれた。

 

 

もちろんドライバーだけでなくメカニックも今レースでシーズンインのスタッフは多く、ドライバーと綿密にやり取りしながらマシンのセットアップにあたっている。

 

 

 

気温や風、路面状態によってマシンの挙動は微細に変化する。対応するためには走行・調整を幾度となく重ねる必要があるのだ。

 

20日、21日の練習走行では4台を走らせ、感触を掴んでいった。

 

 

5月22日(日) 予選・決勝日

 

いよいよ開幕戦がスタート。

KOSHIDO RACING 12号車 佐藤選手のコメントはこちら。

 

 

そして35号車RINA選手はなんと前日(21日)入りかつ予選が初走行となるぶっつけ本番。

「どきどきしているが、前週に富士でVITAに乗っていることと、これまでの十勝の走行経験を思い出しながら“全開で”頑張りたい。」と、

全開を強調して話してくれた。

 

【北海道クラブマンカップRd.1 公式予選】

迎えた公式予選、注目選手の多く集まる今大会。

KOSHIDO RACINGの大きなライバルとなるのは、

778号車 大島選手 かつてKOSHIDO RACINGから参戦したこともある実力派。

足回りへの緻密な理論を武器に速さを見せる。

77号車 村上選手 今季より参戦の若手ドライバー。シミュレーターや自車での走行で速さを見せVITA-01へ参戦。

71号車 四倉選手 HDC 日本平中自動車より参戦。本格フォーミュラの第一歩とされるスーパーFJで頭角を現す。

 

2秒以内に十数台が収まるハイレベルな争いの中、ポールポジションを争うのは12号車 佐藤選手と778号車 大島選手。

 

各車が10~13周を終えたころ、予選タイムは確定した。

 

【公式予選 リザルト】

 

12号車  佐藤元春選手  P2 1‘32“052

310号車 浅井康児選手   P6 1’32”971

35号車  RINA ITO選手 P11 1’33”639

910号車  工藤大祐選手  P12 1‘33“740

516号車 織戸茉彩選手  P17 1‘38“582

 

 

佐藤選手は大島選手に0.3秒届かず2番手からのスタート。

浅井選手6番手、「ぶっつけ本番」のRINA選手11番手、続き12番手は工藤選手。

十勝初走行の織戸選手17番手という結果に。

 

決勝までの合間では、スタートへの意気込みやKOSHIDO RACING選手同士の声かけからも士気の高さが見られた。

 

 

 

【北海道クラブマンカップRd.1 決勝】

5月22日(日)12時20分

決勝のシグナルがブラックアウト。

 

まずは12号車 佐藤選手

2位から好スタートを決め、ポールポジションの778号車 大島選手へ並びかける。

 

スタート直後の1コーナーではイン側からブレーキング勝負をしかけ、見事にパス。

1位へと浮上する。

 

わずか後方では5位スタートの71号車 四倉選手がブレーキロック、3号車 古井戸選手と絡んでしまいコースオフする中、

6位スタート310号車 浅井選手が回避により減速し1つポジションを落とし7位。

 

35号車RINA選手は55号車 後藤選手をパスし9位、その後方11位に910号車 工藤選手がついていく。

17位スタートの516号車 織戸選手も一つ上げ16位というオーダー。

 

続く2,3コーナーではRINA選手が555号車 松橋選手へ猛プッシュ。

隙あらばイン側へと潜り込むが、先行ならず。

 

4コーナーで四倉選手がスローダウンし、前を行く佐藤選手を除く各選手がポジションを1つ上げる事となる。

 

佐藤選手は大島選手とギリギリの差を保ちながら2周目へと突入。

 

 

ここからはいくつかの集団に分かれバトルは落ち着いていくが、そうはいかないのが1位争い。

1周目を制した佐藤選手は粘りのブロックで耐えるが、3周目のホームストレートでスリップストリームに入られ1コーナーで逆転。

続く4周目の1コーナーではインを締められるもアウト側から速度差を利用したオーバーテイクを見せ再度1位へ。

 

その後もスリップストリームを巧みに使い順位を入れ替えつつレースは展開。

残り1ラップと少しのところ、11周目にトップを走行していた大島選手が最終コーナーでわずかに姿勢を乱した隙を見逃さず、

一気に差を詰めた佐藤選手がファイナルラップのストレート終わりで1位となる。

 

レースはそのままチェッカーフラッグを受け、12周もの間続いた熾烈なトップ争いは佐藤選手が制する事に。

 

浅井選手は序盤の目まぐるしい順位変動のなか7位、RINA選手、工藤選手は終始バトルを続ける熱い戦いを繰り広げ、

織戸選手は初戦を無事完走で乗り切った。

ダイジェスト

 

【北海道クラブマンカップRd.1 決勝リザルト】

12号車  佐藤元春選手  優勝 18‘44“028

310号車 浅井康児選手   P7  19’06”883

35号車  RINA ITO選手 P9  19’11”945

910号車  工藤大祐選手  P11 19‘21“323

516号車 織戸茉彩選手  P16 20‘12“230

 

 

今後7月にはHCM Rd.2、GTワールドチャレンジアジアへの参戦が控えるKOSHIDO RACINGの活躍に引き続きご期待いただきたい。

2022.08.19 2022年5月15日 KYOJO CUP Rd.1 富士スピードウェイ

肌寒い5月15日 午前7時30分。

予選を1時間後に控えたKYOJO CUP出場選手たちは、やや緊張の面持ちでカメラを迎えてくれた。

 

KOSHIDO RACINGから競争女子達のレースへ臨むドライバーは、

画像左から

15号車 RINA ITO 選手

35号車 織戸 茉彩 選手

610号車 兼松 由奈 選手

以上3名。

 

 

 

 

35号車をドライブする織戸選手は、前日に続き2回目のVITAでの走行。

KOSHIDO RACING代表の佐藤選手、父である織戸 学 氏からエールをもらい、気合も十分だ。

 

 

 

 

 

 

 

【KYOJO CUP 第1戦 富士スピードウェイ 公式予選】

 

 

午前8時30分、予選が開始。

FCRと異なり、完全ドライコンディションとなったコースには21台が出走しポールポジションを狙う。

 

 

15号車 RINA選手は2分6秒ほどのペースから徐々にスピードを上げていき、7周目には2秒台へ突入し着実にポジションアップ。

練習走行では2分3秒台での周回も見せた610号車 兼松選手は、昨年12月の最終戦と比較してコンスタントにタイムを更新、確かな成長を見せる。

そして今大会初走行の35号車 織戸選手も、他車との距離感やペース管理等ひとつひとつの経験を重ねながらの予選となった。

 

 

【公式予選 リザルト】

15号車 RINA ITO 選手  P13 2‘02“871

35号車 織戸 茉彩 選手  P18 2’08”165

610号車 兼松 由奈 選手  P15 2’04”289

 

 

 

 

【KYOJO CUP 第1戦 富士スピードウェイ 決勝】

 

 

午後12時10分、ドライバー同士で走りのポイントや注意点を確認しあい、

決勝レースへ向けて各車がコースイン。

 

 

FCR-VITAと異なり、スタンディングスタート形式となるKYOJO CUP。

シグナルがブラックアウトし、混戦の1コーナーへと飛び込んでいく。

 

15号車RINA選手は見事なスタートを決めた直後、猛烈な加速で一つ前12番グリッドの11号車金本選手へ勝負を仕掛ける。

1コーナーへ到達する頃にはポジションを入れ替え、インを守りながらステアリングを切り込んだ。

続くコカ・コーラコーナーでは7番グリッドの101号車岩岡選手がアウトへ膨らみスピン。

しかし危なげなくそれを回避し100Rコーナーへ。

 

その後1周終了時点で8位まで5ポジションアップ。2周目ホームストレートのスリップストリームで86号車永井選手に先行を許すが、その差は約0.2秒とチャンスは消えない。

だがじわりと差は開き、約1秒の差を残し9位フィニッシュ。

 

兼松選手も混乱を回避し順調に追い上げ、一周目のアドバンコーナーでは11番グリッドからスタートした65号車小松選手のインにねじ込むアグレッシブな走りも。

粘る走りを続けレース後半では11号車金本選手、65号車小松選手と共に3台がコンマ2秒の中に収まり10~12位の座を奪い合う。

その争いはチェッカーフラッグまで続き、なんと後続に対し1000分の4秒という差の中11位フィニッシュとなった。

 

35号車 織戸選手はスタート後1コーナー、13号車高野選手のアウト側からバトルを仕掛けるが、

抜ききる事は出来ずステイ。その後のアドバンコーナーで起きた39号車、13号車の接触をかわしポジションを一つ上げる。

3周目に7号車おぎねぇ選手にオーバーテイクされるも、後続の4号車宮島選手には渡さない渾身のドライビング。

1周ごとに堅実な走りを見せていたが、5周目にエンジンの違和感を訴えピットイン。

 

コースに戻り走行を続けたがペースは上がらず、燃料系のトラブル発生により無念のリタイアとなった。

ダイジェスト動画も併せてご覧いただきたい。

 

 

【KYOJO CUP 決勝 リザルト】

15号車 RINA ITO 選手  P9 BEST 2‘03“244

610号車 兼松 由奈 選手  P11 2’03”289

35号車 織戸 茉彩 選手  DNF 2’11”670

 

 

序盤、素晴らしい追い上げを見せた15号車 RINA選手が9番手フィニッシュ。

激しい接近戦の中、後続と1000分の4秒差で11番手の610号車 兼松選手。

マシントラブルによりあえなくリタイアとなった35号車 織戸選手。

 

3人の走りは力強く、今後のレースにも大きな期待を抱かせるものであった。

 

 

今年もKOSHIDO RACINGの活躍にご期待いただきたい。

 

 

2022.07.05 2022年5月14日 FCR-VITA 第1戦 富士スピードウェイ2時間耐久レース

ゴールデンウィークが明けた5月11日水曜日。

2022年のレースシーズン入りを迎えたKOSHIDO RACINGの面々は、

静岡県の富士スピードウェイへと訪れた。

 

14日のFCR 2時間耐久レース及び15日のKYOJO CUPでVITAへと乗り込むドライバーは、

 

佐藤 元春 選手

鶴賀 義幸 選手

浅井 康児 選手

RINA ITO 選手(KYOJO)

兼松 由奈 選手(KYOJO)

織戸 茉彩 選手(KYOJO)

以上6名となる。

 

やや曇りの午前9時30分、スーパー耐久やインタープロト、一般走行の車両と共に3台のKOSHIDO RACING VITA-01のエンジンが始動、レースウィークの始まりを迎えた。

 

練習走行は11日~13日の3日間。

一枠30分で走行し、週末の予選、決勝へ向けた準備を進める。

 

https://twitter.com/koshidoracing/status/1524188404883529728?s=20&t=O7XpNPKFsl2mGH70rcS51g

 

今回新車として投入された15号車。

オレンジとブラックのマットカラーが映えるこの車両を駆るのは佐藤選手。

 

 

https://twitter.com/koshidoracing/status/1524237033459580930?s=20&t=sAYTlROx4ouDIiqTnKvc8Q

 

35号車に乗り込むのは初出場、織戸選手。

身体に合わせたシートの作成を行う場面。

 

 

610号車には女性ドライバー陣のエース、RINA選手が乗り込んだ。

 

レースウィーク最初の走行枠は3名によるドライブが行われマシンの慣らし、動き、乗り方、それぞれが感触を掴むべく走行へ臨んだ。

 

 

ドライバー同士の情報交換も細かに。

翌12日には雨が強まり、ウェット路面の走り方について話し合う姿も。

 

 

 

今回のレースウィークでは、世界6台限定の「GRスープラ GT4  50Edition」のシェイクダウンも行われ、貴重な姿がお披露目された。

ドライバーはスーパーGTでも活躍するSHADE RACING 平中克幸選手。

 

 

 

迎えた13日の公式練習走行では、各ドライバーが強い雨のなか本番さながらのペースで走行し、最終調整へと進む。

2時間の耐久となる今レースではピット作業も大きなカギとなるため、メカニックによる給油、ドライバーの交代など抜かりない練習を行っていた。

 

 

 

 

【FCR-VITA 第1戦 富士スピードウェイ2時間耐久レース 公式予選】

 

3日間の練習を終え、迎えた5月14日 土曜日。

早朝にサーキット入りし車検を済ませた後、午前9時から公式予選がスタート。

 

 

Aドライバーとなる、

15号車 佐藤元春選手

35号車 浅井康児選手

610号車 兼松由奈選手

3名により予選が争われる。

 

42台が出走となったFCR-VITAはウェット路面の中、他車との間隔が取りづらく難しい予選となる。

 

 

 

プロレーサーも多く参戦し、ハイレベルなタイム合戦の結果は――――

 

【公式予選 リザルト】

15号車 佐藤元春選手  P25 2‘26“065

35号車 浅井康児選手  P31 2’27”802

610号車 兼松由奈選手  P30 2’27”791

 

難しいコンディションに悩まされつつも、アクシデント無く予選を終えた選手たちは、

ハーフウェット→ドライコンディションとなる決勝での巻き返しに意欲を高める。

 

 

 

 

5月14日 午前11時30分

出走は全42台、コースイン後、整列し2番グリッド以降の位置につく。

 

グリッドには多くの報道陣や応援の人だかりができ、レースへの盛り上がりを感じさせていた。

15号車は佐藤選手が25番手(26番グリッド)からスタート。

 

 

30番手(31番グリッド)から兼松選手と共に610号車でエントリーする織戸 茉彩選手。

父、織戸 学 氏と声をかけながら写真撮影に応じファンサービス。

 

31番手(32番グリッド)は35号車、ドライバーはRINA ITO 選手。

パラソルを持つのはステアリングを引き継ぐ浅井選手。

「アグレッシブな走りを期待しているよ!」との声も。

 

 

 

【FCR-VITA 第1戦 富士スピードウェイ2時間耐久レース 決勝】

 

グリッドウォークが終了。隊列を整えたままコースを一周し、レースはローリングスタートを迎える。

 

 

40台を超える車両、混雑するローリングスタートの中、KOSHIDO RACINGの3台はトラブル無くスタート。

混戦の様相を呈しながらもやや隊列が決まったかという7周目、TGRコーナーで起きたコースアウト車両救出の為セーフティカーが導入され、空いた車間が一気に詰まり各車が再度数珠繋ぎとなる。

この時点で15号車23位、35号車が続き24位、610号車が31位。

 

11周目にはセーフティカーがピットイン。レースが再開となった。

 

この頃にはサーキットを覆う霧が濃くなり、ホームストレートの終わりが見えない中もアクセルを緩めず走り抜けるドライバー達。

 

集団を上手く処理したKOSHIDO RACINGの3台は、着実にポジションを上げていった。

 

開始から40分少々が経とうというところで最初のスティントを終え、ピットインする車両も現れる17周目、

KOSHIDO RACINGのピットも動きを見せる。

 

まずは35号車

RINA選手から浅井選手へと交代。

 

続いて15号車は佐藤選手 → 鶴賀選手へ。

 

数周置いて610号車は兼松選手から織戸選手へとバトンが渡された。

 

ピットインによって順位が大きく変動する中、15号車は果敢なプッシュにより26周目には11位へ大きくポジションアップ。

35号、610号車はやや順位を落とすも、自己ベストラップを更新しながらチャンスを狙う。

 

 

 

1時間30分が経過する頃、2度目のピットインを迎えるKOSHIDO RACING勢。

ペナルティやピットインのタイミングにより15号車 鶴賀選手が4位、35号車 RINA選手がアウトラップで35位、610号車 織戸選手はピットを目前に24位という位置取り。

 

2回目のピットを済ませた後は、チェッカーフラッグまで通しての走行となる。

 

レースは残り10分となった頃、

15号車 佐藤選手は12位でピットイン、ピットアウト後は9位まで巻き返しを図ったが、ピット静止時間によるペナルティを負ってしまう。

 

そのままレースはチェッカーを迎え、2時間の戦いが終わりを迎えた。

 

 

【FCR-VITA  2時間耐久 リザルト】

 

15号車 佐藤 元春 選手 / 鶴賀 義幸 選手  P39 BEST 2‘02“874

※ペナルティによる6周減算の為

610号車 兼松 由奈 選手 / 織戸 茉彩 選手  P30     2’04”803

35号車 RINA ITO 選手 / 浅井 康児 選手   P27     2’03”666

 

30位となった610号車 兼松選手、織戸選手には30th Awardが授与された。

 

ローリングスタートかつ2時間耐久という普段と異なるレース形式であったが、大きなトラブルは無く走り切った6名のドライバー。

悔しい表情も見られたがチームとしてもドライバーとしても大きな糧となり、勝利へ一歩ずつ、コツコツと近づいているだろう。

 

 

2022.07.05 2021年12月12日 KYOJO CUP Rd.4 富士スピードウェイ

 

KYOJO-CUP Rd.4

 

ここからは、熱く美しい競争女子達の戦いをお届けしていく。

610号車 RINA ITO 選手

 

35号車 兼松 由奈 選手

 

 

<公式練習>

 

 

 

FCR-VITA 決勝レースの後3時間ほど間を空け、KYOJO CUPの練習走行が開始。

30分と短い走行時間でマシンの感触を掴み、試行錯誤していく。

 

https://twitter.com/koshidoracing/status/1469557827811569666?s=20&t=WfDwRUhNHsnYceEYgRu9cA

タイヤの状態を確認後、コースインするRINA ITO 選手

 

 

RINA選手はところどころマシンの挙動を気にする素振りも見せたが、兼松選手共に翌日へ向けた順調な走行となった。

練習を終え、各チームはマシンの整備を行い万全を期して富士スピードウェイを後にした。

 

 

 

 

<KYOJO CUP公式予選>

 

翌朝 午前7時50分

 

 

 

公式予選が開始され、16台のVITA-01を駆るのは全員が女性ドライバー。

繊細かつ力強い走りからは、彼女たちの気迫が溢れてくるようだ。

 

 

https://twitter.com/koshidoracing/status/1469806830990036993?s=20&t=WfDwRUhNHsnYceEYgRu9cA

 

25分間の予選の中で、タイムが塗り替えられては激しく順位が入れ替わっていく。

 

早朝の寒さに冷えたタイヤに熱を入れながら、コーナーでの限界を探る35号車 兼松選手もアドバイスを反芻しながらタイムを短縮、

610号車 RINA選手が2分1秒台に入ったところで予選は終了した。

 

 

 

<KYOJO CUP公式予選 リザルト>

10番手 610号車 RINA ITO選手 2分01秒900

15番手 35号車  兼松 由奈選手  2分05秒030

 

 

 

 

RINA ITO選手、兼松 由奈選手による予選後コメント

 

両名とも「悔いの残る結果だった」とコメントしたが表情は明るく、この後の決勝への意気込みが感じられた。

 

 

<KYOJO CUP 決勝>

 

2021年シーズンの最後を飾るレースへ向けて健闘を誓うRINA ITO選手、兼松 由奈選手。

思い思いの声援をかけていくKOSHIDO RACINGチーム。

いよいよ、10周のレースが始まる。

 

https://twitter.com/koshidoracing/status/1469870931124572162?s=20&t=aXsA8elENV3VqansJ21O9A

 

 

シグナルがブラックアウトし、16台のVITAが全開で加速。

 

 

15番手スタート、35号車 兼松選手は混雑を回避し落ち着いて走行。

10番手からの610号車 RINA選手がスタートダッシュを決めTGRコーナーで1台をパスした後、続くコカ・コーラコーナーで更に順位を上げ8位に浮上。

ADVANヘアピンからダンロップコーナーで並ばれるも、巧みなブロックで守る。

 

 

兼松選手はスタートで16番手に落とすも、焦らず張り付き中盤には15位へ戻る。

 

 

各集団は3台ごとに隊列を組み、長く激しいバトルの様相を呈していた。

そのままレースは順位を入れ替えながら進行し、

7、8、9番手の接近戦を先頭で戦うRINA選手は4周目の300Rからダンロップコーナーにかけて並びかけられ再度8番手につくが、ピットからの指示通りにプッシュ。

 

迎えた最終ラップでは長らくバトルしていた2台を抑え、ポジションを奪い返してRINA選手は7番手、

兼松選手は15番手でチェッカーフラッグを受けた。

 

 

<KYOJO CUP 決勝リザルト>

 

7番手 610号車  RINA ITO選手 3ポジションアップ

15番手 35号車  兼松 由奈選手

 

 

混戦の中、両選手トラブル無く完走する見事な走りを見せた。

「悔しさしかない!」とはRINA選手本人の談だが、アグレッシブなドライブは見るものを惹きつける走りであった。

兼松選手もハイレベルな戦いの中、より経験値が高まっていった事だろう。

 

 

FCR-VITA、KYOJO CUP共に全員が順位を落とさずに走り切った2021年最後のレース。

トラブル時、メカニックの素早く的確な整備や、ピットクルーのデータ解析、アドバイザーのサポートといったチームワークが表れる一戦であったと感じた。

 

 

2021年の応援にお礼を申し上げると共に、

2022年シーズン、KOSHIDO RACINGの新たなチャレンジとチームワークにご注目いただきたい。

 

2022.07.05 2021年12月11日 富士チャンピオンレースRd.5

 

シーズンも終わりを迎える2021年12月11日(土)から12日(日)、静岡県駿東郡小山町「富士スピードウェイ」にて、

富士チャンピオンレースシリーズRd.5およびKYOJO-CUP Rd.4が開催。

 

KOSHIDO RACINGからはそれぞれ2台がエントリーし、2021年最後のレースシーズンへ向けて飛び立った。

今回はそのFCR-VITA、KYOJO CUPについてをお届けしていこう。

 

FCR-VITA Rd.5

 

610号車 佐藤 元春 選手

 

35号車 浅井 康児 選手

 

 

<公式練習>

 

12月10日 午前8時50分

 

北海道民でも気温の低さを強く感じる12月の富士スピードウェイ。

レースウィークの朝は、富士山が見下ろす晴れ渡る天候で迎えた。

 

朝焼けの中そびえる赤富士

 

 

 

https://twitter.com/koshidoracing/status/1469084849881612288?s=20&t=UtI2b_vfdjMkAvOig2aSDA

 

二枠で30分ずつの走行を行う公式練習は、レースが併催されるインタープロトやトヨタスープラ、IS-F CCSRと共に走行。

路面の感触やマシンの動き、タイヤに入る熱を確認するため、各車が準備を整えていく。

 

 

しかし、早くもここで浅井選手の走行を控えた35号車にトラブルが発生。

エンジンが吹けず、メカニックの診断を受ける事となる。

 

 

走行を前に610号車へ乗り込む 佐藤 元春 選手

 

 

https://twitter.com/koshidoracing/status/1469095641494487040?s=20&t=UtI2b_vfdjMkAvOig2aSDA

 

間にヤリスカップの練習走行を挟み、二枠めの練習走行へ。

 

KYOJO CUPに出場するRINA ITO 選手、 兼松 由奈 選手もタイム計測に加わりながら、自身の走りと重ねてイメージトレーニングしているようだ。

https://twitter.com/koshidoracing/status/1469113612094816256?s=20&t=UtI2b_vfdjMkAvOig2aSDA

 

ストップウォッチ測定では2分0秒台で走行するハイペースな車両も存在する中、

順調に練習走行を重ねた佐藤 元春選手の公式練習後コメント。

 

https://twitter.com/koshidoracing/status/1469121911448010756?s=20&t=UtI2b_vfdjMkAvOig2aSDA

 

 

直前には35号車にエンジン不調が発生し走りだせないトラブル、

走行の中で610号車にリヤフレームの損傷が見つかる等ハプニングは起こりつつも、

予選、決勝へ向けて走り出したKOSHIDO RACING。

 

夜にかけて整備を行ったメカニックの尽力により、翌12月11日午前7時ごろの公式車検では610号車、35号車2台とも元気なエキゾーストノートを響かせた。

 

 

 

<FCR-VITA公式予選>

 

12月11日午前8時。公式車検、ドライバーによるブリーフィングが行われた後、

25分間の予選が始まる。

 

予選前コメント

610号車 佐藤 元春選手

 

35号車 浅井 康児選手

 

 

 

 

しかし予選中、ピットに緊張が走った。

35号車 浅井選手が他車と接触、マシンはダメージを負ってしまう。

幸いケガ人は発生せず、35号車はおよそ3時間後の11:15から開始される決勝へ向けた整備のため、ガレージインとなった。

 

 

予選走行は再開、徐々に気温は上がり、それに合わせて各車がタイムを更新していく。

https://twitter.com/koshidoracing/status/1469451478553473027?s=20&t=UtI2b_vfdjMkAvOig2aSDA

 

 

8~9周の予選走行が行われ、公式予選が終了。

 

<FCR-VITA予選リザルト>

12番手 610号車 佐藤 元春選手 2分01秒471

27番手 35号車  浅井 康児選手

 

約5秒の中に全車が納まる接戦、佐藤選手は中団前方グリッドからのスタートとなった。

浅井選手は悔しい予選であったが決勝への進出が認められ、迅速な修理により約2時間後にマシンの損傷は修復された。

 

 

 

決勝前、佐藤 元春選手と映るのは、左からKYOJOゴスロリレーサー 兼松 由奈選手、

応援に駆け付けたKOSHIDO RACING VTuber 風越 星名、

KYOJOエースドライバー RINA ITO選手

 

<FCR-VITA 決勝>

 

小休憩を挟んだ午前11時。決勝を目前に、各チームが車両を最終確認。

緊張感がサーキットを包む中、準備が進んでいく。

 

平中 克幸ドライビングアドバイザーとミーティングを行う佐藤 元春選手

 

 

https://twitter.com/koshidoracing/status/1469480771845242883?s=20&t=WfDwRUhNHsnYceEYgRu9cA

 

 

佐藤 元春選手の決勝レース前コメント

https://twitter.com/koshidoracing/status/1469484601681018881?s=20&t=WfDwRUhNHsnYceEYgRu9cA

 

 

兼松選手をグリッドガールに、位置につく佐藤選手

 

後方からのポジションアップを狙う眼差しの35号車 浅井選手

 

 

午前11時15分

クルーが見守る中、10周の決勝レースがスタート。

車載動画を併せてご覧いただきたい。

 

佐藤選手、浅井選手共にしっかりとスタートを決め、各車がTGRコーナーへとなだれ込む。

早くも仕掛けたのは610号車 佐藤選手。

 

 

絶妙なブレーキングで1台をパス、先頭集団を追う姿勢、

接近戦を展開しながらも2分02秒台で周回を重ねていく。

 

 

35号車 浅井選手も堅実な走りで先行車両をかわし、ポジションを上げる。

 

 

300Rでは610号車 佐藤選手が後方車両から並びかけられるも、続くダンロップコーナーではブレーキング勝負で応戦。

先行車両との接触も発生したが大きなダメージは無く、順位を守る安定した走行を見せた。

 

 

前を行く集団に少しずつ近づいていくが、縮まりきらずチェッカーフラッグ。

 

 

<FCR-VITA 決勝リザルト>

 

9番手   610号車  佐藤 元春選手   3ポジションアップ

25番手  35号車   浅井 康児選手   2ポジションアップ

 

 

 

両選手共に無事帰還し、タスキはKYOJO CUP出場の610号車 RINA ITO 選手、

35号車 兼松 由奈 選手へと渡された。

 

 

 

KYOJO CUPの模様は次の記事でお伝えする。

 

 

2022.01.06 2021年10月17日 北海道クラブマンカップレースRd.5 

 

去る10月17日(日)、更別村に位置する十勝スピードウェイ。

 

雪の気配を感じる冷え込みの中、

シリーズ最終戦となる北海道クラブマンカップレースRd.5が

17台のVITA-01、4台のザウルスJr.

計21台によって行われた。

 

 

KOSHIDO RACINGからは、

佐藤 元春 選手 (12号車)

 

浅井 康児 選手 (310号車)

市川 篤 選手  (35号車)

兼松 由奈 選手 (516号車)

以上4名・4台のVITA-01がエントリーし、2021シーズン最終戦へと臨んでいく。

その内容をお伝えしよう。

 

≪予選≫

10月17日(日)午前9時40分。

各マシンにドライバーが乗り込み、タイヤの空気圧調整や締め付けの確認が行われる。

 

 

気温は約8℃という肌寒さと、今にも泣きだしそうな空模様の中、

熱の入ったエンジンがうなりを上げ予選がスタート。

 

各車一斉にコースへなだれ込んでいく中、然るべきタイミングでのコースインを待った後、

KOSHIDO RACINGの4台が走り出した。

しかし予選開始から約4分後の午前9時44分、

ランオフエリアでの停車車両のため赤旗が振動。

 

この間、全ての車両はピットレーンへと戻され、

シグナルがグリーンに点灯することを待ちながら列を作る。

ガレージに入ると予選終了となるため、各車両はずらりと並び隊列を組んでいる様子。

 

 

そして約7分後の午前9時51分。

コース上に停車していた車両が自走で戻り、予選が再開。

やや濡れていた路面もレコードラインからドライへと変わり、

続々とアタックが始まった。

 

前日練習には1分31秒台も出していた12号車、佐藤選手は安定して速いペースで走行。

 

 

 

経験豊かな310号車 浅井選手は33秒台を堅実に走行、

35号車 市川選手もそれに続く。

 

516号車 兼松選手は初めてのVITA-01×十勝に緊張気味だが、

シミュレータでの訓練と先輩ドライバーのアドバイスを生かし順調に走行していく。

 

 

≪予選結果≫

 

そして予選は終了。

KOSHIDO RACING

P.P. : 12号車  佐藤 元春 選手 1:32.170

P6 : 310号車  浅井 康児 選手 1:33.082

P7 : 35号車  市川  篤  選手 1:33.729

P15 : 516号車  兼松 由奈 選手 1:37.011

以上のグリッドから決勝はスタートとなった。

 

 

≪決勝 レース1≫

 

 

午後12時20分、10LAPのレース1が幕を開けた。

エキゾーストノートがこだまし、シグナルがブラックアウト。

 

先頭で1コーナーへ飛び込むのは12号車 佐藤選手。

 

その後方では6番手スタートからロケットスタートを決めた310号車 浅井選手が2台をパス、激しい3番手争いに加わっていく。

 

7番手から35号車 市川選手は前方集団の争いを見ながら冷静にスタート。

516号車 兼松選手は1つ落とし16番手。

 

10LAP先へのチェッカーフラッグを目指してホームストレートを通過する車両たちは、

約1分半と息もつかぬうちにまた帰ってくる。

 

12号車 佐藤選手は安定した速さで1分32秒台をコンスタントにマークしながら、

徐々に後続を引き離しスリップストリームの圏外へと先手必勝の走り。

迎えた4周目に2位争いからペナルティが発生、

310号車 浅井選手は順位を1つ上げ3番手に。

その後も2番手の61号車とテールトゥノーズの状態をキープ。

 

35号車 市川選手は6番手を危なげない走りで順調に走行。

後続の車両を抑えながら堅実な走りを続ける。

 

516号車 兼松選手はレース序盤2コーナーでの前方車両の接触を回避、

2周目の1コーナーで前を行く17号車のインに仕掛けピットの歓声を生むも、

クロスラインを取られ順位をキープ。

その後も隙を伺うように背後につけ、

迎えたファイナルラップの1コーナー、果敢に食い下がりついにオーバーテイクというガッツを見せた。

 

≪決勝レース1 結果≫

KOSHIDO RACING

優勝 : 12号車  佐藤 元春 選手 1:32.260

P3  : 310号車  浅井 康児 選手 1:32.885

P6  : 35号車  市川 篤  選手 1:33.159

P14  : 516号車  兼松 由奈 選手 1:36.360

 

 

12号車、佐藤選手が2位に10秒548の大きな差をつけ優勝。

浅井選手、市川選手、兼松選手ともに予選よりも速いペースで周回し、ポジションを上げる見事な走りでレース1をフィニッシュした。

 

上記レース1でのベストタイムを基にレース2のグリッド順が決定。

ここから約3時間のインターバルを挟み、各車両は再度コースへと入っていく。

 

≪決勝レース2≫

時刻は15時15分、一時の雨を受けた路面は再度ドライへと変わったころ、

各車がコースインしフォーメーションラップを行う。

 

 

 

タイヤを暖めた車両たちが続々とホームストレートへと戻り、

各グリッドへと停車。

ドライビングアドバイザーの平中 克幸選手もひとりひとり声をかけ、激励する。

 

P.P. : 12号車  佐藤 元春 選手 1:32.260

P5  : 310号車  浅井 康児 選手 1:32.885

P7  : 35号車  市川 篤  選手 1:33.159

P14  : 516号車  兼松 由奈 選手 1:36.360

 

ドライバー達の集中力、緊張感、エンジン回転が一気に高まり、レース2は始まった。

各車スタートを決めていく中、12号車 佐藤選手は既に逃げの姿勢。

 

スタートでしかけたのは5番手スタート310号車 浅井選手。

1コーナー、777号車と61号車が争う脇から一気に2台をパス。

そのままの勢いで88号車と2番手争いになだれ込む。

 

時を同じくして35号車 市川選手は1コーナーで5番手まで上げるも、

トラクションがかかりきらず7番手ポジションへ戻る。

 

516号車は姿勢を乱した先導車をブレーキで回避、ややオーバーステアを出すが立て直して中団を追っていく形となる。

 

 

そこから1分半、2周目へと入っていく12号車 佐藤選手は後続を1秒引き離すハイペースで走行。

 

 

ホームストレートで310号車 浅井選手は3号車に対しスリップストリームでの先行を許すが、そのままでは終われない。

直後の2コーナーで3号車が姿勢を乱した瞬間を見逃さず、素早くパス。

一瞬の決断力が勝敗を分けた。

 

再度順位が動いたのは516号車 兼松選手。

序盤はタイヤに熱が入らないとみられる不安定な一面もあったが、周を重ねるごとにペースが上がっていく。

迎えた4周目の8コーナーでは17号車にプレッシャーをかけていき、

アンダーステアが出たところをインからスムーズにパス。

 

更にペースが上がるかと思われたが、

5周目の6コーナー脱出で芝に飛び出し痛恨のスピン。

幸いにも接触は無くすぐにコースへと復帰したが、ポジションを2つ落とすこととなる。

 

同じく5周目、35号車 市川選手は前を行く61号車に対し、

それまで1秒ほど空いていた差を1、2コーナーで一気に縮めていく。

遂には6周目の1コーナー、スリップストリームからインを差し6番手へと浮上。

9周目、1周につき1秒を突き放す12号車 佐藤選手はザウルスJr.の背中をも捉える抜群のペースで走行。早くも周回遅れを出すレース展開となっていく。

 

 

そして12周目、チェッカーフラッグが振られる中レースは終了。

 

 

優勝の12号車 佐藤選手は2位に8秒差、

3番手の310号車 浅井選手は2位に1秒4の差でフィニッシュ。惜しくもワン・ツーとはならなかったが、共に1分32秒台を叩き出す圧巻の走りであった。

 

35号車 市川選手は終始安定したラップで6番手。

516号車 兼松選手は追い上げつつもわずか0秒7の差で16番手フィニッシュとなった。

 

 

以下リザルト

 

優勝  : 12号車  佐藤 元春 選手 1:32.146

P3  : 310号車  浅井 康児 選手 1:32.600

P6  : 35号車  市川 篤  選手 1:33.136

P16  : 516号車  兼松 由奈 選手 1:35.442

 

 

12号車を駆る佐藤選手は、

予選ポールポジション・決勝レース1、2共に優勝、有言実行のパーフェクトレースで自身初となるシリーズタイトルを獲得。

念願のチャンピオンとなった。

 

 

 

 

優勝の12号車 佐藤選手

3位 310号車 浅井選手よりコメント

 

 

35号車 市川選手よりTwitterコメント

https://twitter.com/NA99657878/status/1451338766946168832?s=20

 

 

516号車 兼松選手よりTwitterコメント

https://twitter.com/yuna_unagi/status/1449634147303976961?s=20

 

 

肌寒い十勝スピードウェイで、熱い走りを見せた各選手たち。

その挑戦はこれからも続いていく。

 

 

 

2022.01.06 2021年9月26日 十勝 北海道クラブマンカップレースRd.4(3時間耐久)

中秋の名月、そして秋分から寒露へと変わり目を迎える北海道。

すっかり涼しくなってきた今日この頃ですが、レースでの戦いはまだまだ熱い!

第2戦、第3戦、続いてKOSHIDO RACINGが優勝を勝ち取って参りましたが、耐久レースとなる今回の勝敗の行方やいかに。

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