RACING

北海道から全国へ、そして世界へ!
子供たちへ「希望」と「勇気」を与えるために走り続けたい。

2022.11.20 2022年8月21日 北海道クラブマンカップレースRd.3 十勝3時間耐久

少しずつ暑さの和らぐお盆の北海道。

8月19日はKOSHIDO RACINGが十勝スピードウェイへと到着し、

3時間耐久レースへ向けた練習走行の準備を進めていた。

 

今回KOSHIDO RACINGより3時間耐久レースへエントリーしたのは下記4台/9名。(上からA,B,Cドライバー)

12号車

佐藤 元春 選手(右)

石崎 竜一朗 選手(左)

 

310号車

浅井 康児 選手(右)

市川 篤 選手(左)

 

516号車

山本 裕之 選手(中央)

木下 祐希 選手(左)

能見 謙司 選手(右)

 

910号車

工藤 大祐 選手(右)

RINA ITO 選手(左)

 

https://twitter.com/koshidoracing/status/1560480772745998337?s=20&t=LTUegqoaDXafO6FNaMAK8g

気温は23℃、湿度60%ほどの十勝更別村、体感はやや蒸し暑さを感じる一本目の練習走行は、コースアウト車両による赤旗が二度発生し時短走行に。

各チームが耐久レース本番へ向けハイペースで走行していることが窺われた。

 

その中でも12号車を駆る佐藤選手は33秒台前半をマーク。

続く310号車浅井選手も34秒台前半。

途中910号車の工藤選手がエンジンの不調を感じるが、すぐに復帰し走行を続け順調なスタートを迎えた。

各車ドライバー・メカニック・スタッフが一丸となり、

足回りのセッティングやコーナーの攻略方法を始めとしたタイム短縮への道のりを一歩ずつ進めていく1日目となった。

 

8月20日(土) 公式練習

2日目を迎え、十勝スピードウェイには他チームも続々と現れる。

表彰台の常連となりつつある778号車大島選手やベテラン61号車平中選手、

若く速さのある77号車村上選手らが出走し、

チームスタッフもタイム測定に前のめり。

 

https://twitter.com/koshidoracing/status/1560784871743754240?s=20&t=6SnpgMUFT9_lzV9AWZFNKw

 

 

516号車をドライブする3名は十勝スピードウェイ初走行。

シミュレーターでは数えきれないほどのラップを刻んだとは本人の談だが、

実際の路面には苦戦気味。

少ない走行時間となるが、4台は本番へのアジャストを進めていった。

 

 

8月21日(日) 公式予選&決勝日

日中には30℃を超える予報となり、耐久レースには体力が必要となりそうだ。

涼しさも感じる早朝には、各車が一斉に車検場に集まっていた。

 

予選を控え、各ドライバーからのコメントをいただいた。

 

今回の予選はA・Bドライバーいずれかのベストラップによってグリッドが決定され、決勝へ臨むこととなる。

決勝ではドライバー交代や給油に関する規定も細かに決められており、チーム全体の一体感が重要だ。

 

まずはAドライバー予選

快晴の天気となった予選は、別クラスのヴィッツも出走。

佐藤元春選手は「クリアラップを取れなかった」との事だが1分32秒台の好タイムをマーク。

310号車、516号車、910号車は34秒台を刻む。

総勢20台かつ他クラスとの混走となる予選は一筋縄ではいかぬようだ。

 

続いてBドライバー予選

12号車 石崎選手、910号車 RINA選手はなんとぶっつけ本番である。

特に石崎選手は1年ぶりの走行を感じさせぬ素晴らしい走りで33秒台前半。

総合でも3番目に入る速さとなった。

 

そしてCドライバー予選

KOSHIDO RACINGの中では516号車の能見選手が該当。初めての十勝を果敢に攻めていった。

 

【HCM Rd.3 公式予選 リザルト】

P.P.   12号車  佐藤 元春選手 1‘32“693

P7     310号車   浅井 康児選手 1‘34“071

P10   910号車   工藤 大祐選手 1’34”708

P11 516号車   山本 裕之選手 1’34”795

 

12号車予選オンボード https://www.youtube.com/watch?v=m9BmkM-FhH0

 

 

決勝まで約1時間というところで、910号車の不調が再発生。

エンジンの不調であったが、迅速な原因特定により事なきを得た。

 

それぞれのスタートドライバーは以下の通り。

 

 

【HCM Rd.3 決勝】

 

予選が終了し各車グリッドにつく頃の気温は約30℃。

3時間の耐久レース中は1回当たり3分以上、最低3回のピットイン義務が課され、タイヤ交換は行わずドライバー交代及び給油作業がメインとなる。

ドライバー達からは暑さに苦しむ声も聞こえたが、レース開始に近づくごとに鋭い眼差しへと変わっていく。

 

スタート時間を迎えた午後12:00、3時間の長い戦いが始まった。

 

レースはローリングスタート。先頭からそのまま走り出したのは12号車、

落ち着いたスタートの310号車、インから飛び込み1ポジションアップの910号車、

チャンスを窺う516号車という並びに。

しかしレース開始から程なく、他クラスのアクシデントによりセーフティカーが導入となる。

全車は再度隊列を整え、残り2時間40分から12号車を先頭にローリングスタートで再開。

 

特にハイペースで走っていたのがエンジン不調を乗り越えた910号車。

10番手スタートから20LAPの時点で3位を走行する快調な走り。

 

だが、開始30分を迎えるころKOSHIDO RACING陣営にトラブルが発生。

各チームがピット準備を始める中、310号車 市川選手がエンジンの不調を訴えピットイン。

修復作業の為ガレージインとなる。

開始1時間経過時点でピットは慌ただしい様相に。

4台がエントリーするKOSHIDO RACINGは各車のタイミングをずらしピットインを指示。

910号車は工藤選手→RINA選手、516号車が木下選手→能見選手へとドライバーチェンジ。

練習を活かし、規定3分間のピット作業をスムーズに行いコースへと駆け出した。

 

続いて12号車がピットインとなるが、走行中他車との接触により変形したカウルを修復、少々時間を使っての作業の後に佐藤選手→石崎選手へ交代し走り出した。

 

 

 

 

レース中、ドライバーの交代が見られるのも耐久の醍醐味。普段とは違う表情が見られる。

 

【1時間 途中経過】

ここで12号車に更なる試練が襲い掛かる。ピットでの作業から数周後、冷却系統のトラブルが発生しエンジンパワーが低下。

急遽油脂類の補充を行うが、その後コース上でストップしてしまう。

残り1時間40分を残したところで悔しいリタイアとなった。

 

全車一回目のピット作業を済ませた時点で、

516号車 能見選手 7番手

910号車 RINA選手 9番手

310号車 浅井選手 修復作業により20番手

という並び。

 

コース上では処理の為レース中断、後にセーフティカーが先導し、3回目のスタートを待つことに。

時刻は13:50、残り1時間11分からレースは再開。トラブルにより修復作業に当たっていた310号車も息を吹き返し、浅井選手のドライブでコースへと戻る。

 

【2時間 途中経過】

残る時間が1時間を切った頃、516号車 能見選手が5番手、910号車 RINA選手が6番手という好位置につけていた。

順調に走行を重ね、2回目のピットインでドライバーは516号車 能見選手→山本選手、910号車 RINA選手→工藤選手、310号車 浅井選手→市川選手へとバトンタッチ。

残るピット義務はトップの778号車が2ピット、516号車・910号車・310号車は共に1ピットとなる。

2時間30分経過時には他車のピット作業も行われ516号車が3番手、910号車が4番手と表彰台まであと一歩の位置取り。

しかし規定ピット回数をこなす為順位を7,8番手に戻し、チェッカーフラッグへと臨んでいった。

 

【HCM Rd.3 決勝リザルト】

3時間が経過し、長い戦いはチェッカーフラッグの時を迎える。

KOSHIDO RACINGの4台は、

12号車  佐藤/石崎   40Laps DNF

310号車  浅井/市川   63Laps P19

516号車 山本/木下/能見 84Laps P7

910号車 工藤/RINA   84Laps P8

という結果に。

 

トップを走行するもエンジントラブルに見舞われ無念のリタイアとなった12号車。

トラブルから復活し、諦めず走り抜けた310号車。

初めての十勝スピードウェイに適応し見事な走りを見せた516号車。

3戦目/ぶっつけ本番のタッグで素晴らしい食らい付きの910号車。

 

総勢19台が完走し、北海道クラブマンカップ Rd.3 十勝3時間耐久レースは幕を閉じた。

 

残るクラブマンカップレースは2ラウンド/3レース、更に白熱するポイント争いに注目。

2022.11.11 2022年7月3日 北海道クラブマンカップレース Rd.2

 

 

梅雨の影響を受けて連日じめじめとした6月末。

KOSHIDO RACINGの面々は更別村、十勝スピードウェイへ到着。

気温は高くないがやや蒸した天気の中、

7月3日(日)に開催される北海道クラブマンカップレースRd.2への準備は着々と進んでいた。

 

挑むドライバーは以下の5名。

 

12号車  佐藤 元春 選手

35号車  鶴田 哲平 選手

310号車  浅井 康児 選手

516号車  市川 篤 選手

910号車  工藤 大祐 選手

 

 

これより3日間の練習を行った後、予選・決勝へ臨んでいく。

6月30日午前9時、雨のなか走行を開始するのは516号車を除く4台のVITA-01。

 

専有走行となり各車クリアラップを取ってマシンセットを確認、併せてウェット路面での挙動を確かめていく。

 

35号車をドライブする鶴田選手は三重県出身でFIA-F4やスーパー耐久にて活躍中のドライバー、VITA-01及び十勝スピードウェイの走行は初めて。

これまで経験してきた車種との特性の違いを探りながらの練習となった。

 

 

 

 

 

昼頃には路面も乾き始め、空気圧を調整しながら徐々にペースアップ。

選手それぞれが手ごたえを感じながら、本番へ向けた練習走行は翌日も続く。

https://twitter.com/koshidoracing/status/1542384713511608320?s=20&t=0X13fUgnTKMRUZwZ5DqabQ

 

7月1日(金)

曇った天気の午前11時、18℃と肌寒い気温の中で2日目の練習走行が開始。

この日より516号車と市川選手が加わり、総勢5台のVITA-01が出揃う事に。

ヤリスカップやF4のマシンたちもサーキットへ姿を現し、レースウィークの始まりを告げるエキゾーストノートが響く。

KOSHIDO RACINGでも活躍するRINA ITO選手  ヤリスカップへ臨む。

 

 

 

 

 

 

 

 

前日と異なり完全ドライとなった路面状況。

ドライバーの意見を聞きながら足回り、空気圧の調整を細かに行う。

誰もが真剣な眼差しでクルマに向き合いつつも、時折笑い合いながら作業に当たっていた。

 

 

迎えた3日目、7月2日(土)。

VITA-01、ヤリス、F4それぞれが専有走行枠を取る公式練習日。

サーキット到着の朝8時30分の時点で気温は既に19℃、その後も気温は上がり続け、日差しが照りつけ夏の暑さに。

27℃の暑さはドライバーの体力を奪いタイヤを消耗させるが、選手たちは次々と走行を重ねていた。

 

決勝は更に気温が上がる予報。翌日の予選、決勝へ向けて走り込みは続く。

 

 

2022年7月3日 北海道クラブマンカップレース Rd.2 予選&決勝日

 

早朝から始まる公式予選は、出場チームが列を成しドライバー達も集まる時間。

しかし・・・

これから始まる激戦を前に、KOSHIDO RACINGをはじめ各チームはリラックスしながら車検場へと向かっていた。

 

車輛のチェックや重量測定、使用するタイヤのマーキングを終えたら、いよいよ予選タイムアタックが始まる。

オーバーテイクの難しいワンメイクレースでは、このポジショニングは重要だ。

気合の入るKOSHIDO RACINGのドライバー達から、予選の意気込みをいただいた。

 

【HCM Rd.2 公式予選】

30℃に達する気温の中、熱い暑い予選が開始。

他車との間合いを測りながら、クリーンラップを狙う各車。

 

12号車 佐藤選手は予選開始序盤からハイペースでラップを刻む。

3周目にはベストタイムをたたき出し、予選終了まで抜かれずファステストとなる。

35号車 鶴田選手がF4で鍛えられた走りを発揮し6番手、前後はわずか100分の6秒差だ。

11番手、惜しくも短縮ならず310号車浅井選手。

二回目の挑戦となる910工藤選手は1000分の3秒差での13番手。

その後方、14番手に516号車、社員ドライバー市川選手が並んだ。

 

過酷な暑さの中コンマ数秒の間に1台2台と滑り込んでいく展開を見せる予選、

KOSHIDO RACING陣営のタイムとポジションは以下の通り。

 

【HCM Rd.2 公式予選 リザルト】

 

 

 

 

P.P.   12号車  佐藤 元春 選手 1’33”343

P6   35号車  鶴田 哲平 選手 1’34”201

P11  310号車  浅井 康児 選手 1‘34“642

P13  910号車  工藤 大祐 選手 1‘35“010

P14  516号車  市川 篤 選手  1‘35“460

 

ポールポジションを見事獲得した12号車 佐藤選手は2番手 大島選手と0.036秒の差。

上位3台が33秒台、各車両が僅差の中予選はフィニッシュとなった。

 

 

【HCM Rd.2 決勝】

グリッドにつき汗を流しながらもカメラに答える各選手。

パラソルの影でも、身体が堪える暑さである。

 

そしていよいよRd.2決勝のシグナルが点灯、ブラックアウト。

スタートを決め12号車佐藤選手がトップで1コーナーへ進入、後方に続く35号車鶴田選手はアウトに77号車、目の前に555号車を捉えながら1コーナーへ飛び込んだ。

 

910号車工藤選手、516号車市川選手も前方車両に並びかけブレーキング。

しかしその直後、全てのポストで赤旗が振動していた。

一周目の2コーナーでクラッシュ発生。

3台が絡む事故により、35号車鶴田選手がリタイアとなってしまう。

 

コース上の処理が終わるころ、オフィシャルカーによる2周先導の後、ローリングスタート形式で再開されることとなる。

残りは9周でレースが再スタート、12号車がトップ、310号車が9番手

910号車11番手516号車12番手と続いていく。

 

しかし次周回、ストレートでスリップストリームを使われた12号車は2番手へ後退。

516号車は2コーナー脱出でスピンを喫するが、接触は無く復帰していく。

 

レース中盤のポジションは12号車 2番手、310号車 7番手、910号車 11番手、516号車 13番手といった並びに。

 

全車順位変動は落ち着いていたが、その後310号車 浅井選手が猛追し1周ごとに95号車、61号車をオーバーテイクしていく鬼気迫る走り。

最終的には大きくポジションを上げる。

 

2番手12号車は1番手の778号車へ並びかける場面もあったが、

0.3秒ほどの差で終始追いかける展開に。

ファイナルラップでは1台がクラッシュしたが、フラッグが振られることは無くそのままレース終了となった。

決死の追い上げはダイジェスト及びオンボード映像からご覧いただきたい。

 

【HCM Rd.2 決勝リザルト】

 

 

 

12号車 佐藤 元春選手 P2

310号車  浅井 康児選手 P4

910号車  工藤 大祐選手 P10

516号車  市川 篤選手  P12

35号車 鶴田 哲平選手 DNF

 

なお、鶴田選手はクラッシュによるケガ等は無く、無事にピットへ帰還した。

レース後の佐藤選手のコメントは以下の通り。

 

次回はHCM Rd.3、3時間の耐久レースとなる。改めてお送りしたい。

チャンピオンタイトル防衛へ向けた2022年の戦いはまだ始まったばかりだ。

 

ダイジェスト https://www.youtube.com/watch?v=8i_zrN-wdsg&t=6s

 

オンボード 12号車 https://www.youtube.com/watch?v=b462eE00ZIY

310号車 https://www.youtube.com/watch?v=fAM43Xnmf2E