2025.06.19 ENEOS スーパー耐久シリーズ2025 Empowered by BRIDGESTONE Rd.2鈴鹿サーキット-予選-
正式結果:ST-5Rクラス2位
■Aドライバー佐藤
時刻は14:00。気温21℃、湿度21%。
スーパー耐久シリーズの予選はA、Bドライバーのタイムの合算でスターティングポジションが決定されるため、チームの勢いをつけるためにもこの時間は非常に重要なファクターである。
早々にタイヤに熱を入れ、アタックラップ一周目から照準を合わせていく佐藤。計測ラップ1周目、2分31秒290と上々の滑り出し。その後も3周にわたって良好なペースをマークし続けるが、タイヤの消耗とともに徐々にタイムも厳しくなる。とはいえすべての周回を31秒台でまとめ、決勝に向けた走りのパッケージとしては良い感触を維持していた。
ここでAドライバー枠では3番手。その後のタイムはどうかといったところでなんとコース上でマシンが失速。不測のトラブルにより余儀なくランオフエリアにマシンを停め、佐藤の予選はここで終了となってしまう。
ポジション的には3番手をキープし、Bドライバーの柴田に託す形となった。
■Bドライバー柴田
15:00。気温は22℃。湿度は20%を切っている。
前セッションでのトラブル回収のため、遅れてピットに戻ってきた610号車。メカニックたちが全力で走行準備にあたり、車両は息を吹き返す。残り7分のところでようやくピットアウト。与えられた周回数は実質2周。昨日よりも特定のコーナーでアンダーステアが強く出ている中、2分29秒670をマークし2番手につける。しかしトラックリミット違反によりこちらのタイムは採択されず、続く周回でマークしたセカンドベストの2分29秒997がリザルトとして残された。
ポジションは変わらず2番手だったが、そのまま後続のタイム更新はなく、そのままのポジションで予選終了。前戦のもてぎではBドライバー枠で辛くもポールポジションだっただけに悔しさは残るが、短時間での対応と限られたアタックラップの中でやれることを最大限にし尽くした結果の2番手。チームの総合力の高さを証明した。
■Cドライバー浅井/Dドライバー山本
16:20スタート。19.8℃。湿度22%
この走行枠は決勝のスターティングポジションを決定するものではないが、各ドライバーがタイムを記録することを目的とされている。まずはCドライバーの浅井がコースイン。初回計測周は2分34秒215。浅井はマシンの状態を確認しつつ、徐々にペースを上げていく。2周目には2分32秒918と練習時のベストタイムに肉薄する記録をマークし、ここでガス欠症状が出始めたためピットイン。10分間想定の走行時間は予定通りとなった。
残り時間は山本の走行時間。とはいえども5分で、計測周として扱えるのは1周程度となる。アウトラップからペースをつくり、唯一の計測ラップである2周目へ。セクター2では浅井以上のタイムを記録し、2分32秒830をマークする。たった一周のラップをまとめ上げた山本の集中力の高さが窺える。
■ピットウォーク
北海道イエロースターズの選手3名も駆けつけたこの時間は多くのファンが来場し、サイン待ちで長蛇の列となっていた。ノベルティ配布も500を超える数があっという間になくなってしまうほどの盛況ぶり。KOSHIDO RACINGのノベルティも開始早々に配布予定数を上回り、モータースポーツ人口が多い鈴鹿ならではの熱量を強く感じられる結果となった。
本日は全ドライバーが平均して安定したタイムを刻むことができており、翌日の決勝に向けてよい流れが確立されたセッションとなった。マシントラブルはあったものの、レースウィークとしての流れは悪くはなく、それぞれがよい方向へと邁進できている。
明日はいよいよ決勝。万全の体制で挑み、初戦もてぎに続く連続表彰台を目指してチームはひた走る。