2018.01.22 素敵な贈り物が届きました♪
CAR GUY様から素敵なプレゼントを頂きました。
Super Car Race Seriesでのアルバムです!
楽しかった思い出が蘇ります♪
木村 武史様、本当にありがとうございます。
また今年も北海道を盛り上げるべく!
表彰台を目指してチーム一丸となり闘います!
今年も応援よろしくお願いいたします。
KOSHIDO
RACING
北海道から全国へ、そして世界へ!
子供たちへ「希望」と「勇気」を与えるために走り続けたい。
CAR GUY様から素敵なプレゼントを頂きました。
Super Car Race Seriesでのアルバムです!
楽しかった思い出が蘇ります♪
木村 武史様、本当にありがとうございます。
また今年も北海道を盛り上げるべく!
表彰台を目指してチーム一丸となり闘います!
今年も応援よろしくお願いいたします。
新年明けましておめでとうございます。 Koshido Racingの2017年度における活動に関しまして、 多大なるご支援及びご声援をいただき、心より感謝申し上げます。 皆様の温かいお心遣いと期待を背負い、成果を出すべく走り抜けて参りました。 2018年度に関しましては、昨年以上の成績を出せるよう、 チームが一致団結して戦って参りたいと考えております。 2018年度も引き続きご支援をいただけると非常に嬉しいです。 「会社もレーシングチームも日本で一番団結力があるね。」 と言われるよう、全力で運営していく所存です。 今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。 KoshidoRacing代表 佐藤 元春 ![]()
WAKO’S cup Rd.3 510km SUN耐GP Special
開催日時:2017年11月5日(日)
開催地:十勝スピードウェイ(北海道)
ドライバー:佐藤 元春、平中 克幸、常松 巧、大湯 都史樹
マシン:恒志堂レーシング Lair DC5(インテグラ タイプR)
参戦クラス:VTECクラス
リザルト:予選:3/9位 決勝1:6/9位
天候:予選/晴れ 路面:予選/ドライ
決勝/晴れ 決勝/ドライ
例年、十勝スピードウェイで行われるWAKO’S cup 510km SUN耐GPはレースシーズン終了間近の名物イベントとなっている。
また、510kmの耐久という過酷なレースでもある。
今回、恒志堂レーシングはライアファクトリーの関川秀樹氏とタッグを組み、過去にスーパー耐久に参戦したこともあるインテグラ タイプRを持込んで、このレースにスポット参戦する事となった。
ドライバーはチームオーナーの佐藤元春、SUPER GT GT300クラスで活躍中の平中克幸、佐藤とは昔からお互い顔なじみで今でもドライビングスキルを磨き合う常松巧を迎え入れた。
常松は過去に十勝スピードウェイ3コース全てのレコードホルダーでもある。
また、サポートとして参加する予定だった、Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクトからFIA-F4に参戦している大湯都史樹が、急きょ第4ドライバーとしてハンドルを握る事となった。
<DAY1> 11月4日(土)練習走行
早朝の十勝スピードウェイは水たまりも凍るほどに冷え込んでいた。それを見越して恒志堂レーシングは気温が上がってくる少し遅い時間帯から走り始めた。
最初のドライバーを務めたのは大湯都史樹。タイヤの皮むきも兼ねての走行で、まずは2:24.619という基準タイムを出す。
続いて、平中克幸がスタート。徐々に気温が上がったおかげもあり、平中は2:22.157までタイムを縮めた。
3番手は常松巧だ。恒志堂レーシングLair DC5にも柔軟に慣れていった。
徐々にブレーキングポイントを調整し、マシンの限界点を探ると同時に、コーナーリングスピードを意識して順調に周回を重ねていった。
最後は佐藤元春。翌日の予選決勝を見据えて、タイヤの空気圧や燃料の数量などセッティングを考えながらの走行だった。
午後からのテストは、各ドライバー1周のアタックラップのみで1番最速は誰かというチーム内で言われる通称「負けず嫌い選手権」が行われた。
各ドライバーはタイヤの温度と周囲のマシンとのスペースに注意を払いながら、1番時計は平中が勝ち取った。
僅差ではあるが、2位には大湯都史樹が約0.2秒差で喰らいついた。3位に常松が平中から約4秒落ちのタイムでランクイン。
最後にアタックを仕掛けた佐藤はタイヤのタレが出てきたことによって、タイムが伸びなかった。
優勝した平中は勝ち誇った笑顔を見せ、それを見た大湯はとても悔しそうにしていた。
【練習走行結果】
佐藤元春: 2’26.739
平中克幸: 2’21.248
常松巧: 2’25.567
大湯都史樹: 2’21.487
<DAY2> 11月5日(日)練習走行 & 公式予選
当日も放射冷却により朝一の冷え込みが厳しく、氷点下にもなっていた十勝スピードウェイ。
そんな中、45分間の予選がスタートする。ドライバーは平中克幸ただ一人が担当した。
序盤に2’20秒を切るタイムをライバル勢に出されてしまい、平中も奮起するが中々1番時計を塗り替える事が出来ない。
これは、スーパー耐久仕様の# 17恒志堂レーシングLair DC5は他のマシンよりも100kg以上重く、前後のタイヤも細いため、どうしてもタイムが他車よりも劣ってしまうからだ。
それでもドライバーの腕で何とか一つでもポジションを上げようと平中はアタックする。
予選も半分折り返すところで、平中はピットインし、タイヤ交換を済ませた。
FF(フロントエンジン、前輪駆動)マシンの為、暖まりにくいリヤタイヤをVentus TD Z221(ハンコック製)から発熱性の高いADVAN A050(ヨコハマタイヤ製)へスイッチし、更なるタイムアップを目指すも、赤旗中断となってしまった。
残り13分で再スタートとなり、各車続々とピットアウトしたため、ピットロードの出口付近は渋滞。更にタイミング悪く、レッドクロス(走行速度40km/h以下規制)が振られてしまい、タイムアタックが出来ないまま周回を重ねてしまう。
平中は最後の1周に全てを掛けるべく、前車との差を十二分に確保したいのだが、ライバル勢も道を譲らない。やっとの思いでアタックラップを手に入れ、暴れるマシンを抑えながら各セクターを自己ベストで繋いだ。しかしながら、エンジン排気量が多いマシンに後塵を拝してしまい、予選3番手となる。
11月5日(日)決勝(8:00~8:20)
予選が終わった後、休む間もなく決勝がスタートする。
各ドライバーやメカニックたちが慌ただしく準備する中、スタートドライバーの平中克幸がコースイン。
SUPER GTでローリングスタートに慣れている平中は、今回のレースでも上手くスタートを切った。しかし、2→3速へシフトアップする際、1発でシフトが入らず加速が鈍る。
後方から迫ってくる4位以下のマシンを抑えるべくマシンを横に移動し牽制を仕掛ける。
難なく3位のポジションをキープするも前を行く#1 AXION☆ASH☆ZEROシビックと#19 SETUP☆ライア♪DC5♪インテグラが平中よりも1秒以上早く周回を重ねていく。
平中は長いレースを見据えて虎視眈々とチャンスを狙う。そして80分も走行を重ねた平中は、セカンドドライバーの佐藤元春にスイッチする。
佐藤は燃料が少なくなるにつれてタイムも上がり、次の常松巧にバトンタッチをしようとしていた。
そんな矢先、#17 恒志堂レーシングLair DC5のミッションが悲鳴を上げた。
8コーナーヘアピンの立ち上がりに、3速にシフトアップできず4速加速となった。
佐藤は何回もシフトを3速に入れようとするもミッションは佐藤の意に反して5速へと招き入れる。そのまま佐藤はピットインを行い、常松と交代する。
常松は3速を失った状態の走行でレースを続けた。
せっかく前日の走行で慣れ始めていたのに、走りのリズムが崩されてしまったのは、本人にとっても残念で悔しいレースとなった。
終始我慢せざるを得ない常松は粘りの走りを続ける。
しかしそれでも、元レコードホルダーの意地を見せるかのように、通常より1~2秒落ちのペースで走り続けた。
そして常松から大湯都史樹へバトンタッチする。
途中、チームは燃料が足りなくなる事を懸念し、省燃費作戦を決行する。
大湯にエンジン回転数を抑えるよう指示を出す。これによって、予定していたピットインのタイミングまで引っ張る事が出来た。
しかし、全開で前のマシンに追いつきたい大湯にとっては、3速ギア無し状態とエンジン回転数のダブルパンチで歯がゆいレースとなった。
510kmの長いレースは終盤を迎え、恒志堂レーシングは残り15周で最後のピットイン。大湯から平中へハンドルを託す。
この時点でトップから2~3周遅れとなっていたが、トップ勢のピットインが予定されていた為、まだまだ勝機は残っていた。
平中は更にエンジン回転数を抑える走りを見せ、レースギリギリまで燃料を持たせる戦略となった。
上位勢はピットストップを終えるも順位に変動無し。
それどころか、後ろから迫ってきた#19 SETUP☆ライア♪DC5♪インテグラにオーバーテイクされ、2位の座を明け渡す事となった。
やはり、車体性能差まではドライバーの腕でもカバーできなかった。
このままレースを終わるかと思いきや、恒志堂レーシングを更なる悲劇が襲う。
トップが97周目に入ったところで、マシンにガス欠症状が起こってしまい、ろくに加速も出来なくなってしまった。
悪い予感は的中してしまい、やむを得ず給油作業を行うもその間に#1 AXION☆ASH☆ZEROシビックは510kmのチェッカーフラッグを受けた。
その時にコース上で走行をしていなければ、順位は当たらないという規定がある。
平中はグリーンシグナルを示していたのと、サーキットスタッフの指示によりコースインし、チェッカーを受けることが出来た。
しかし、これがペナルティーの対象となり、正式な順位は3位から6位となった。
今回は、Lair Factory様のサポートのおかげでこのWAKO’S cup Rd.3 510km SUN耐GP Specialに参戦する事が出来ました。
マシンの性能差はもちろん有りますが、燃費走行やそのほかの部分でも反省や改善点は大いにあり、前向きにとらえると、とても良い収穫となりました。
来シーズンもこのような耐久レースに参戦する機会を予定しておりますので、今回の経験を生かして次は表彰台の頂に立てるよう精進してまいります。
今回ご支援、ご声援いただきましたすべての皆様に、厚く御礼申し上げます。
Koshido Racing 佐藤 元春
北海道クラブマンカップレースRd.4 VITA-01
開催日時:2017年10月15日(日)
開催地:十勝スピードウェイ(北海道)
ドライバー:佐藤 元春(#610)、大島 雄一郎(#310)、中川 隆吾(#712)
マシン:恒志堂レーシングVITA1号機、2号機、3号機
参戦クラス:北海道クラブマンカップレース (VITA-01クラス)
天候:予選/晴れ
決勝/晴れ
路面:予選/ドライ
決勝/ドライ
佐藤元春 予選:2/15位 決勝1:4/14位 決勝2:5/15位
大島雄一郎 予選:11/15位 決勝1:リタイア 決勝2:11/15位
中川隆吾 予選:6/15位 決勝:6/14位 決勝2:6/15位
十勝スピードウェイで行われるJAF公式レース、北海道クラブマンカップはいよいよ最終戦を迎えようしていた。
Koshido Racingシリーズ戦デビューイヤーも今思えば、あっという間であった。
今回は8月20日の特別戦以来のレースとなる中川隆吾が712号車のシートに座り、それ以外の変更点は無く、610号車にチームオーナーの佐藤元春、310号車は大島雄一郎が担当した。
第3戦を終えてのポイントランキングは、41p の#11さくら眼科十勝スクールVITA今野訓昌選手がトップ。
以降、36pの#88OPTech☆東北海道ヤナセVITA坂野研選手、35pの#3さくら眼科☆2000Racing01古井戸竜一選手、33pの#610佐藤、5位に28pの#61HDC 日本平中自動車VITA平中繁延選手となっている。
決勝レースは10月15日に2回有るため、シリーズ優勝のチャンスはまだ佐藤にも十分残っていた。
<DAY1> 10月13日(金)練習走行
当日は3本の練習走行があり、参加したドライバーは佐藤と中川であった。佐藤は、エンジンテストや足回りのセッティングを見直し、更なる速さを追及していく。
最終戦ということもあって、並々ならぬ意気込みがタイムからも感じられた。
中川は佐藤のセッティングを参考に、久しぶりの712号車の感触を確かめつつ、自分好みの仕様へと変更を加えていく。
この日のコンディションはとても良く、特に中川は異様な光を放っていた。
徐々に自己ベストを更新していき、最終的には、佐藤のベストタイムから約0.5秒遅れとなっていた。
佐藤もこれには驚き、チーム戦を意識した戦術も取れるため、我々は大いにレースに期待を膨らましていた。
練習走行結果
佐藤元春: 1’34.452
中川隆吾: 1’34.987
<DAY2> 10月14日(土)特別練習(合計4本)
この日も天候に恵まれ、絶好の練習日和となった。1本目の練習走行でKoshido Racingドライバー達はこの日のベストタイムを出した。残念なことに、2本目以降のセッションは気温路温ともに上昇してしまったため、タイム更新はならなかった。
ライバル勢のタイムが気になるが、計測器を搭載しての走行ではないため正確なタイムは分からない。だが、ストップウォッチで計測した結果、明日の予選と決勝は僅差のバトルになりそうな気配を感じた。
佐藤のマシン(#610)は、水温が少し上がったまま下がらない状態が続いており、マシンのポテンシャルを十分に発揮できないでいた。そこで、マシンの通気口を大きくし、内部の風通しを良くさせ、水温調節を行う。中川はこの日も佐藤のタイムから大きく離されることもなく、すこぶる調子は良さそうだ。
そんな中、練習走行2回目に、この日から参加した大島はマシン左リヤ部分をコース脇のガードレールに接触し、マシンにダメージを負わせてしまい、すぐさまピットインし、メカニックたちの懸命な修復作業により、コースへと送り出す場面もあった。
大島は終始、コーナー出口のアンダーステアに悩まされていた。3、4本目の練習走行は各ドライバー、タイヤの内圧チェックを合間合間に行い、明日の予選決勝時の内圧の数値を決めていく。
特別練習走行結果
佐藤元春:1’34.096
大島雄一郎: 1’36.159
中川隆吾: 1’35.169
<DAY3> 10月15日(日)予選(8:00~8:20)
普段のレースウィークとは違い、予選と決勝のスタート時間がいつもより早い第4戦。
寒々と乾燥している空気のおかげもあって、いつもよりVITAのエンジン音が大きくサーキットにこだまする。緊張している大島と中川に佐藤がゆっくりと歩み寄り、それぞれ一言語り、緊張をほぐす。そして、予選はスタートする。
チームの作戦通りに、佐藤は中川の真後ろについてコースイン。後半、中川のスリップストリームを使い、ベストタイムを狙う作戦だ。
そして、予選は中盤を迎えたところで佐藤は動く。7周目に入ったと同時に、ホームストレートで中川が佐藤に進路を譲り、佐藤のアタックが開始。
スリップストリームを活用する作戦が功を奏し、一発目で見事一番時計を刻んだ。ライバル勢も自己ベストやセクターベストを出すも佐藤の驚異的なタイムを更新できないでいた。
佐藤も燃料が軽くなった状態で更にタイムを縮めようとするも、中々クリアラップが取れないでいた。
そんな中、タイムが伸び悩んでいた#61HDC 日本平中自動車VITA平中選手がベテランの意地を発揮し佐藤のタイムを上回ってきた。
佐藤も何とかクリアラップを探すも万事休す。佐藤は2番手に終わった。
大島は最終ラップに自己ベストを更新。昨夜、佐藤から教わったアドバイスがタイムアップに繋がったようだ。
中川は佐藤に進路を譲った後も、自己ベストを更新しようと意地の走りを見せる。
8周目あたりから、タイヤのグリップダウンが感じられ、前を走る佐藤の姿も徐々に小さく見えるようになってしまった。
そんな悔しい状況のなかでも、リズムを崩さぬようラップを重ねていった。
10月15日(日)決勝1(9:50~、10LAP)
レース直前、大島に予期せぬ不運が襲い掛かる。各車スターティンググリッドに着く中、大島の姿が見えない。エンジンがかからず未だピットの中にいた。
エンジンがかからず、無情にもセルの回る音だけがピット内に響き渡る。燃料系のトラブルにより大島はここでリタイアとなった。
大島がいない中、レッドシグナルが消灯し、レーススタート。スタート直後、佐藤は2位をキープするも4コーナーで#11さくら眼科十勝スクールVITA今野訓昌選手にインを刺された。
そこから佐藤はリズムが狂ってしまい、#3さくら眼科☆2000Racing01古井戸竜一選手、#88OPTech☆東北海道ヤナセVITA01坂野研選手にオーバーテイクされて5位に陥落。
佐藤、中川の順で周回を重ねる。
6周目に差し掛かったところで、古井戸選手が坂野選手の執拗な仕掛けに根負けし、2コーナーでスピン。古井戸選手は中川の後ろでコース復帰し、佐藤と中川はそれぞれ4,5位に順位を上げる。
佐藤の前は坂野選手。坂野選手は佐藤が記録したファステストラップを更新し、なおも自己のファステストを更に塗り替え2位の今野選手を追いかける。
佐藤はタイヤのグリップダウンを少し感じるようになり、坂野とのギャップを空けられてしまう。
レースは終始#61HDC 日本平中自動車VITA平中繁延選手がリード。62歳とは思えない見事なポール・トゥ・ウィンでレース1が終了となった。
中川は後半、古井戸選手を抑える堅実な走りをみせていた。
しかし、古井戸選手のペースが良く、中川はその猛プッシュに圧倒されてしまい、ファイナルラップのホームストレートで自身の5位の座を明け渡してしまった。
10月15日(日)決勝2(12:05~、10LAP)
いよいよクラブマンカップレースもラストレースとなった。決勝レース1でリタイアしてしまった大島のマシンは、何とかスタートに間に合い、チームも一安心した。
スターティンググリッドは決勝1のベストラップ順でスタートとなるため、佐藤と中川はそれぞれ4位、6位、大島は最後尾の15位からのスタートとなった。
フォーメーションラップが終わり、シグナルがブラックアウト。
#11今野選手が佐藤を1コーナーでアウト側から抜き去り、続く2コーナーでは、#3古井戸選手をもオーバーテイクする。
佐藤は前をいく古井戸選手は勿論、2位の#61平中選手や3位の#11今野選手もはっきりと目に見える位置までいるが、オーバーテイク出来るチャンスが全くない、歯がゆいレースを強いられた。無線でメカニックの熊崎から「元春さん、もっと行ける、まだまだ行ける」と、熱い言葉を掛けられる場面も有り、最後の1周まで全開でプッシュしていく佐藤であった。
中川はスタートで出遅れるが順位に変動は無く、6位のまま周回を重ねていき、コンスタントに1分35秒台のラップを重ねる力走を見せた。
大島は難なく周りのライバル勢を交わし、最終的には#18さくら眼科☆OWLwithRS-a01古井戸彩子選手のミスで11位に順位を上げる。
そして、ファイナルラップでは自己ベストを更新する走りを見せ、チェッカーを受けた。順位は満足のいく内容ではないものの、今までのレースの悔しさを最後のこの1周に込めたように感じられた。
レースはポールポジションからスタートした#88坂野選手がファステストラップを記録しながら独走状態を築き、そのままフィニッシュ。
Koshido Racingの長いシリーズ戦が終わった。
今回のレースでは、タイヤテストはもちろん、あらゆるデータを取った上での決勝レースに挑むも、ライバル勢の巧みな駆け引きやレースで相手を抜くまたは抜かせないドライビングスキルに完敗でした。
特に佐藤に関しては、一発の速さは全く負けておりません。しかしながら、レースになると、レース経験の差が如実に表れる結果となりました。
来シーズンはその部分を強化し、レース上のバトルで勝つことが出来るように、日々のトレーニングに励んでいく所存でございます。
皆様から頂いたご支援とご声援には感謝の気持ちでいっぱいで、来シーズンは今年よりもさらにKoshido Racingはパワーアップしてまいりますので、引き続きサポートをお願いしたいと思っております。
そして、少しでも皆様に対して恩返しができるよう結果で応えてまいります。今回ご支援、ご声援いただきましたすべての皆様に、厚く御礼申し上げます。
Koshido Racing 佐藤 元春
Fuji Champion Race Series Rd.3 FCR-VITA
Fuji Champion Race Series Rd.2 KYOJO-CUP
開催日時:2017年9月16,17日
開催地:富士スピードウェイ(静岡県)
FCR-VITA
ドライバー:佐藤 元春(#610)、久保 拓也(#310)、竹谷 和浩(#712)
KYOJO-CUP
ドライバー:高橋 純子(#610)
マシン:恒志堂レーシングVITA、恒志堂ホクアイ・ベッツVITA、恒志堂・TMK VITA
参戦クラス:Fuji Champion Race Series (FCR-VITAクラス、KYOJO-CUPクラス)
天候:予選/雨
決勝/雨
路面:予選/ウェット
決勝/ウェット
≪FCR-VITA≫
<DAY1> 9月15日(金)練習走行
当日は台風18号の影響でウェット走行が心配されていたが、天候は曇りの状態が続き、比較的ドライ走行となった。
久しぶりの富士スピードウェイ走行となる佐藤や久保はコースの感触を呼び起こすことから始める。
そして、富士スピードウェイでの走行が初めてとなる竹谷は、まずコースに慣れることから始まった。
当日の練習走行は、FCR-VITAクラスのみではなく、CARGUY SUPER CAR RACE車両やINTER PROTO車両などの混走であった。
そのため、ドライバーはミラー目視の回数が通常よりも多くなり、レコードラインを走るにも一苦労を要していた。
≪KYOJO-CUP≫
■ 9月15日(金)練習走行
天候は曇り、路面はドライ。まずは8月13日(日)に十勝スピードウェイで開催された2017十勝夏祭り HKS HIPER Meeting以来の
VITAの感触を確かめる様に1周のウォーミングアップを行い練習走行へ。
まだ感触を思い出せていないVITAでの走行は、スピンが多く、周囲のマシンに気を配るなどでまともに走ることができなかった。
しかしその後は、高橋は別人かと思うほどタイムが上がり、自己ベストを更新。最終的に2’04.98まで縮める。
しかし、ライバル勢もタイムが上がっており、高橋も負けてはいられない。
台風18号の影響か、午前中のセッションよりも風が出てきたように感じた。高橋は思う様にタイムが出ず、2分5~6秒台で推移していく。
そして、2本目の自己ベストを更新出来ないまま、この日の練習走行は全て終えることとなった。翌16日は走行が無いため、中1日でレースを迎える事となる。
≪FCR-VITA≫
<DAY2> 9月16日(土)公式予選(8:20~8:40)
前日からの天気予報は見事的中してしまい、台風18号によって、この日は終日ヘビーウェットとなってしまう。
雨の予選で各ドライバーは力走するも、Koshido Racingは上位から5秒以上の差をつけられてしまい、非常に悔しい結果となった。
各コーナーでマシンがスピンしていたりコースアウトしていたが、Koshido Racingチームも例外ではなかった。
その中でも自己ベストを徐々に更新していき、少しでも前へ行きたいというがむしゃらなハートがコースサイドからも見えていた。
予選結果
■9月16日(土)決勝(11:40~12:10)
予選から降り続いた雨は無情にも止まないまま、決勝を迎える。だが、前大会はセーフティーカー先導のまま6周を終えたところでレース中断となった。
今回はそこまで強い雨ではなかったのが、せめてもの救いであった。1周のフォーメーションラップが終了した後、各車一斉にスタート。
佐藤はスタートで後続車に抜かれてしまい、1コーナーへ侵入。久保は前車に追いつくも1コーナーでアウト側に膨らんでしまい、順位を落とす。
竹谷はスタートミスするも周囲のライバル車もスタートに遅れて大きな順位変動は無かった。佐藤は終始、前を行く久保を猛追するレースとなった。
ほぼ毎周ホームストレートで抜きにかかるも、オーバーテイク出来るマージンまでは築けない。
久保も佐藤に抜かれまいとブロックラインを走行し、行く手を阻む。
同じチームメイト同士のバトルはとても興奮するものの、接触が無いかハラハラする場面も有り、オーディエンスを盛り上げてくれたであろう。
竹谷はライバル勢がリタイヤしていく中で着々とポジションアップをしていく。
各ドライバーは予選よりもベストラップを刻むもトップ勢には追いつけず、レースは11周でチェッカーが振られた。
≪KYOJO-CUP≫
<DAY3> 9月17日(日)予選(8:30~8:45)
当日のコンディションは連日同様、雨が降り続くウェットコンディションだった。開催ギリギリの雨量で高橋も四苦八苦しながらのドライビングであった。
誰もがスピンやコースアウトする中、高橋は9番手タイムを残した。
トップから約5秒遅れとはなったが、決勝も雨のレースで荒れる可能性がある為、チャンスは大いにあるだろう。
■9月17日(日)決勝(12:20~12:45)
コース上に川が流れるほどのヘビーウェットで、第2戦のレースが始まろうとしている。
スタートが得意の高橋。まずは出だしで8番手の#44ACRE☆走る燻製女子VITAを交わし、7位の#739UNI-Techno 渚難済をヘアピンからの300Rで見事にオーバーテイク。
ホームストレートには7位で戻ってきた。そのまま高橋は後続を抑えながら順位を守る我慢のレースが続いた。
このままレースは終了するかと思いきや、6周目の最終コーナーで痛恨のスピンを喫した。14位まで下がってしまったが、
高橋は前を行くマシン2台にプレッシャーを与える。
しかし、7周のレースは高橋がオーバーテイクするまでの時間は残っておらず、僅差でレースを終える事となった。
今回のレースでは、前戦のウェットレースの経験やデータをもとに戦うも、良い結果を残すことが出来ませんでした。
しかしながら、ドライやウェットの経験値も上がり、有効なデータも更に上書き出来たため、最終戦のレースに向けて万全の準備が出来たと自負しております。
次戦は10月28、29日、最終戦を残すのみとなりました。
最終戦に向けて、テストは欠かさず行うとともに、直近のレースである北海道クラブマンカップシリーズでも善戦していきます。
今回ご支援、ご声援いただきましたすべての皆様に、厚く御礼申し上げます。
Koshido Racing 佐藤 元春
開催日時:2017年9月16~17日 開催地:富士スピードウェイ(静岡県)
ドライバー:佐藤 元春 / 平中 克幸
大湯 都史樹
マシン:KSD RACING SLS GT3(Mercedes SLS AMG GT3)
KSD RACING 458 CHP(Ferrari 458 Challenge)
参戦クラス:CARGUY SUPER CAR RACE SERIES (GT3クラス)
CARGUY SUPER CAR RACE SERIES (CUP1クラス)
天候:予選/雨 決勝/雨
路面:予選/ウェット 決勝/ウェット
KSD RACING SLS GT3 予選:総合6位(1;53,872)
KSD RACING 458 CHP 予選:総合7位(1;54,633)
KSD RACING SLS GT3 決勝:Rd.3優勝、Rd.4準優勝
KSD RACING 458 CHP 決勝:Rd.3優勝、Rd.4リタイア
スーパーカーによる究極のエンターテインメント集団「CARGUY」が主催する、CARGUY SUPERCAR RACE SERIESでの今シーズンラストレースを迎える。
Koshido Racingからは前大会で準優勝になったコンビ、チームオーナーである佐藤元春と、SUPER GT300で活躍する平中克幸が引き続きシートに座る。
又、この第3,4戦にはFIA-F4選手権シリーズでHondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクトから出場し、
ポイント争いを繰り広げている新進気鋭のドライバー大湯都史樹を458 Challengeのドライバーとして迎え入れた。
大湯は佐藤や平中と同じ札幌出身であり平中のドライビングレッスンを受けていたこともある旧知の仲であり、
チーム内では笑いも混ざりつつ仲間意識も十分に強まり2台体制で結果を求めて戦うこととなった。
<DAY1> 9月14日(木)練習走行
この日のドライブは平中が担当し、車両の感触を確認した。3コーナー(100R)進入時にかなり強いアンダーステアが発生しており、
リアウイングを調整して対策を施したが、タイヤのグリップが低かったせいであまり効果は得られなかった。
そのバランスを整えるために以下の3点のセッティング変更を行った。
このセッティングで走行を開始。
セッティングが功を奏しバランスは改善されたが、タイヤへの負担が強くなったためか平中がリヤタイヤのバイブレーションを訴える。その為、走行は終了となった。
これを見てリヤタイヤへの負担軽減のためキャンバー角を3°→2°へ変更し、接地面積を増やすこととした。伴い、トーを改めて補正した。走行は僅か2本で終了であったため翌日に向けて小笠原エンジニアが中心となりセッティングを煮詰めていく。
<DAY2> 9月15日(金)練習走行
この日から佐藤が練習走行に加わり、平中と協力してSLS AMG GT3のセッティングを進めていく。そして、大湯もこの日から458 Challengeのハンドルを握ることとなる。
大湯は以前、十勝スピードウェイで同車両を走らせた経験も有るが、同車両でのマイレージは不足しており、尚且つ富士スピードウェイでの走行は初めてである。まずはフィーリングを確認することとなる。
この日の練習走行は、シルビア・アルテッツァ・ロードスターやFCR-VITA、インタープロトなどの混走となっていたため、コース内は常に遅い車両を上手くかわす技量も必要でありかなり危険な走行枠となっていた。
コースアウトによる砂埃が至る所で舞い上がっていたが、Koshido Racingには特にトラブルは無く走行を重ねた。
午前中は曇りで、路面はドライでセッティングを詰めていくことが出来た。
しかし台風18号が近づいており予選と本戦は大雨が予想されていたため、セッティングもウェットに合わせて行っていく。
<DAY3> 9月16日(土)公式予選(10:15~10:30)
当日は大方の予想通り、ウェットコンディションで天候は雨。
SLS AMG GT3は、過去にSUPER GT300で走ったデータを参考にウェット仕様でコースイン。
15分という短い予選時間ということも有り、チームはオーナードライバーの佐藤にこの過酷なコンディションに慣れて貰うことを優先し、平中によるアタックは行わないことを選択。
周りでは現役プロドライバーが続々とタイムを出していく中、佐藤はGT3クラスでは最下位ながらヘビーウェットの路面にも関わらずトップとのタイム差が3秒以内、かつ他クラスには前を走ることを許さない健闘。これにより決勝レースの作戦を練りやすくなった。
458 Challengeの大湯はCUP1クラスのトップタイムをマークする。
2台しかエントリーしていないクラスではあるが、GT3クラスに肉薄するタイムで走行しており、周囲の関係者を驚かせていた。
■9月16日(土)第3戦 決勝(16:05~16:50)
この日のメインレースとなるのが、CARGUY SUPER CAR RACE。
台風の影響による雨にも関わらず大勢の観客で盛り上がっている。
朝から降り続く雨は夕方までも続き、あたりも薄暗くなってきた。
SLS AMG GT3のスタートドライバーは佐藤が担当。各車続々とピットから離れ、スターティンググリッドへと向かう。
ここでポールポジションスタートだったCARGUY RUF HURACAN GT3がフォーメーションラップ中に急遽ストップ。
車両回収となりピットまで運ばれECUのリセットにより辛うじてエンジンオン。ピットスタートとなった。
いよいよ始まる決勝は降り続く雨の影響で安全性を考えセーフティーカー先導のスタートとなった。
セーフティーカーがいつ外れるかチームスタッフがモニターを見つめる。そして5LAP目のダンロップコーナーでセーフティーカーのランプが消える。
そして各車が最終コーナーを立ち上がる頃に雨音がかき消されるようにエキゾーストサウンドが響き渡った。レースがスタートする。
佐藤は前を行く#5 HOJUST HURACANへ必死に食らいついていく。
今にもスピンしそうなマシンを何とか落ち着かせながら、真後ろに居るチームメイトの大湯から逃げる。そしてチームの指示により6周目にピットイン。
練習を重ねていたドライバーチェンジの成果を発揮し、決められているピットストップ45秒以内に全てを終えエンジニアの手信号で水しぶきを上げながらコースへ復帰する。
ドライバーが平中に交代する。そして一息付く間もなくピット内ではざわめきが起きる。
すぐにファステストラップを更新し、2週目にはそのタイムを更に更新していく。9周目には全体のファステストラップとなる1;52.143を記録。ライバル達が続々とピットインする間に直ぐ様トップへと躍り出る。
最大で38秒のギャップを築いた平中はチームの指示によりペースをダウン。これは先日の練習走行でもタイヤのバイブレーションが発生していたため、タイヤを労る措置であった。
そのペースを保ちチェッカーを受ける。佐藤・平中ペアでは先日の十勝3時間耐久に続き連勝となった。
大湯が操る458 ChallengeはSLS AMG GT3のすぐ後ろの8番手スタートであった。大湯はピッタリと佐藤の後ろにつける。
この時、458 Challengeのフロントガラスは曇りで視界を完全に失っており、僅かに見える視界で必死にドライブしていた。
視界不良のままピットストップを消化。その際のメカニックのおかげでフロントガラスの視界が回復するも、後方からやってくる3番手の#5 HOJUST HURACANにヘアピン立ち上がりからのバックストレートで車体性能を活かしたオーバーテイクをされてしまう。
しかし猛追してくるライバル達から逃げ切るどころかGT3クラスを追いかけ回し、なんと予選から4つ順位を上げることに成功。
格上のGT3クラスさえも押しのけ総合3位、CUP1クラス優勝と素晴らしい結果を手にした。
これについてはドライバーである大湯もレース中は気付いておらず、ヘルメットを外した瞬間から笑みが溢れた。
大湯の所謂 ”ハコ車” としてのデビューレースは非常に華やかな結果で幕を閉じた。
<DAY4> 9月17日(日)第4戦 決勝(16:10~17:05)
前日の第3戦に続き、天候は雨。台風18号はより接近しレース開催が危ぶまれる天候での第4戦となった。
スターティンググリッドは第3戦のベストラップ順に決まる。ポールポジションは先日優勝した#11 KSD Racing SLS GT3佐藤/平中ペアである。
ヘビーウェットでスタートすると思いきや、奇跡的にレーススタート前に雨量が激減。小雨となり路面はヘビーウェットからウェットへと変化する。
その影響も有り決勝スタートは通常のローリングスタートとなった。スタートドライバーの平中。
1コーナーをトップで死守。後続ではクラス入り混じっての激しいバトルが繰り広げられトップの平中を脅かす。
その後のダンロップコーナーでは#5 HOJUST HURACANに一瞬イン側に飛び込まれるが冷静にクロスラインを取り、前に出すことはさせない。
だが平中から叫び声で無線が入る。
「マシンのバランスが悪すぎる」
セッティングもタイヤも同じだが、タイヤが同じ物とは思えない動きをしており、平中は苦戦しながらマシンを抑えて逃げ切りを図る。
しかし最終コーナーで#5 YJHD HURACAN STを駆るKei Cozzolinoが平中のすぐ背後に迫りロックオン。
ストレート速度では劣るKSD Racing SLS GT3のスリップストリームを目一杯使い、1コーナーでイン側へ飛び込み、そのままオーバーテイクされてしまう。
しかしその状況でも冷静な平中は11周目のヘアピン立ち上がりでトップに返り咲くことに成功する。
そのままマシンバランスが悪い中、2番手とのギャップを築き15周目にトップのまま佐藤へとバトンタッチをする。
佐藤は苦労しながらもピットアウト後も順位はトップをキープ。第3戦に続く連勝を誰もが期待していた。
がしかし、2位の#1 CARGUY RUF HURACAN GT3と3位の#5 HOJUST HURACANは佐藤を凌駕するペースで追い上げる。
佐藤を猛追していた#1 CARGUY RUF HURACAN GT3にレース終盤、
まさかのドライブスルーペナルティが出され、3位に陥落してしまう。
そして、残り5分、23LAP目。
佐藤は大雨で後ろに気付いていない周回遅れのマシンを抜くのにやや時間がかかった際に、最終コーナーで#5 HOJUST HURACANにトップの座を明け渡してしまう。
もつれてバトルを繰り広げていた#1 CARGUY RUF HURACAN GT3も佐藤を抜き、2番手となった。
このままレースが終わるかと誰もが思ったがファイナルラップの最終コーナーで誰もがモニターを見て固まった。
神様のいたずらであろうか。2番手を走る#1 CARGUY RUF HURACAN GT3がガス欠でストップした。
最後まで諦めずに追いかけていた佐藤はゴール手前300mで2位へ浮上。
そのままチェッカーを受け準優勝となった。
佐藤はトップを守る事は叶わなかったが過酷なウェットコンディションの中、純粋にレースを楽しみ、悔しさも残ってはいたが爽やかな笑顔を見せていた。
そしてこのレースで全ての日程を消化したCARGUY SUPERCAR RACE SERIESのポイントランキングではCARGUY RUF HURACAN GT3と同ポイントではあったが、
プラチナドライバーが組み合わされていないペアが順位を優遇される事となるため、佐藤/平中チームがシリーズ準優勝という結果となった。
458 Challengeは、スタート前からギヤトラブルを抱えていた。マシンに熱が加わってくるとギヤがおかしくなりまともにシフトチェンジ出来なくなってしまっていた。
レースがスタートし順調に周回を重ね、またGT3クラスの車両を追いかけ回し始めたが、急遽スローダウン。
6周目のダンロップコーナーで突如症状が悪化し、ギヤが4速しか使えなくなってしまった。
無線で懸命にメカニックと連絡を取り合い試行錯誤するも、運は大湯に味方してくれなかった。
努力むなしく7周を終えた所でピットイン。チームはそのままリタイアという決断を下した。
順当にレース運びをしていれば、この第4戦も良い結果を残せただけに悔しいリザルトとなった。
佐藤/平中ペアは参戦初年度にしてシリーズランキング2位という非常に輝かしい結果を勝ち取ることが出来ました。
しかしシリーズ優勝の可能性があった事を考えると悔しさも残る結果ではありました。更なる戦績を求めて戦って参ります。
今回も遠路遥々応援に来てくださった皆様、応援のご連絡をくださる皆様、誠にありがとうございます。改めましてご支援、ご声援頂きました事に感謝申し上げます。
Koshido Racing 佐藤 元春
2017 Koshido Racing RACE REPORT
北海道クラブマンカップレース Rd.3 VITA-01
開催日時:2017年9月24日
開催地:十勝スピードウェイ(北海道)
ドライバー:佐藤 元春(#610)、大島 雄一郎(#310)、竹谷 和浩(#712)
マシン:恒志堂レーシングVITA1号機、2号機、3号機
参戦クラス:北海道クラブマンカップレース
天候:予選/曇り
決勝/曇り
路面:予選/セミウェット
決勝/ドライ
佐藤元春 予選:5/12位 決勝:5/12位
大島雄一郎 予選:11/12位 決勝:10/12位
竹谷和浩 予選:6/12位 決勝:6/12位
十勝スピードウェイで行われるJAF公式レース、北海道クラブマンカップ第三戦が開幕した。
Koshido RacingはVITA-01クラスに、竹谷和浩選手を迎え、3台体制でエントリー。
エースカーの610号車はチームオーナーでもある佐藤元春がドライブ。
前回同様に大島雄一郎は310号車、竹谷和浩は712号車をドライブする。
<DAY1> 9月23日(土)特別スポーツ走行枠(25分間×4本)
走行1本目、天気予報とは裏腹に濃霧、雨の中コースイン。佐藤は最終コーナーでスピンし、スタック。残り3分を残し、赤旗中断。
路面コンディションが良いとは言えない中の走行となった。
走行2本目、天候は霧雨、佐藤は前日よりリアウィングを立てる方向でセッティングを行う。
大島は佐藤と同じキャンバーでセッティングを行う。
竹谷も同様に佐藤と同じキャンバーでセッティングを行い、
若干のオーバーステアは残るがタイムを1秒近く縮めた。
走行3本目、天候は霧雨、路面もウェットのまま。
佐藤は前後のタイヤを入れ替えグリップやタイヤの変化を確認。
大島は2コーナーでスタックし、赤旗。再び最終コーナーでスピン。直後に悔しさのあまりハンドルに手を叩く場面もあった。
竹谷は佐藤のすぐ後ろを走行。各コーナーで佐藤の姿勢やラインなどを確認しながら周回を重ねていく。
走行4本目、天候は終始よくなることなく雨が続く。3名ともセッティング変更は特になし。
途中、参加ドライバーのスピンなどで赤旗中断。ライバルはコーナー出口でのオーバーステアに苦しんでいる様子だった。
竹谷はアクセルを開けるタイミングや開度調整のコツをつかみ、1:50.649と大幅にタイムを更新し、佐藤と遜色ないタイムを出した。
大島も少しずつアクセル開度のコツをつかみタイムを1:52.734に縮める。
ウェットでの走行がつづき、タイヤが予定よりも消耗しなかったため、練習走行後、ドライ路面を走行し、タイヤを慣らした。
特別スポーツ走行枠 BEST LAP
VITA#610 佐藤 元春 1:50.015
VITA#310 大島 雄一郎 1:52.734
VITA#712 竹谷 和浩 1:50.649
<DAY2> 9月24日(日)公式予選(10:15-10:35)
天候は曇り、路面状況はセミウェット。
2輪の走行などが終わって予選となるが、予報とは違い、晴れ間が出ずに路面は湿った状態で予選が始まった。
時間が経つにつれ、一部路面が乾き、ウェットとドライが混在する難しい路面状況。
最初は苦戦している様子だったが、走行するにつれ、路面に慣れてきたのか残り5分で各車ベストタイムを更新した。
~以下、公式予選後コメント~
佐藤元春
「前日慣らしたタイヤを履かせてスタートしたが、前後のブレーキバランスが悪く、ブレーキングのたびにタイヤがロックしてしまう。
走行中に前輪側にブレーキバランス調整したが、まだ足りず、決勝ではドライセッティングにし、さらにブレーキバランスを前輪側に調整する予定です。」
大島雄一郎
「路面が急激に変化していくなか、順応に対応できなかった。前日のスピンが頭をよぎるせいか、中々強気な走行が出来ず、控えめな走りとなってしまった。」
竹谷和浩
「もっと踏みたかった意外とブレーキングは奥まで行けた気がする。しかし、全体的に控えめな走りになってしまった。決勝はドライが予想されるため、アグレッシブに行きます。」
■9月24日(日)決勝レース15LAP(15:40-)
天候は晴れ、路面状況はドライ。
他のレースが併催されているため、クラブマンカップの決勝は50分近くのディレイスタートとなった。
佐藤が5番グリットからタートし、竹谷は6番グリット、大島は11番グリットからスタートする。
佐藤は良いスタートを決めたものの、前方の平中選手(#61)がスタートに失敗し、前が詰まるような形になってしまう。
行き場を失い出遅れ、2コーナーで竹谷に先行を許す。
しかし、ホームストレートでスリップストリームを使い、1コーナーで竹谷をオーバーテイクし、順位を戻した。
オーバーテイクのチャンスを狙っていると、古井戸竜一選手(#3)が4番手に落ち。その差を約5秒に縮めるも、無情にも15周というチェッカーが振られた。
大島は最後、古井戸彩子選手(#10)をオーバーテイクし、コンマ5ほどの差で10位を得た。
竹谷は序盤、佐藤に抜き返される場面はあったものの、その後は危な気ない走りを続け、6位独走でチェッカーとなった。
~以下、決勝レース後コメント~
佐藤元春
「ライバル勢に完敗の結果。チーム全員、満足とは到底言えない結果となり、
悔しい以外の言葉はないです。」
大島雄一郎
「マシンは接触などもなく無事完走することが出来たので次戦は自信を持ったレース運びに期待してほしい。」
竹谷和浩
「佐藤を追いかけるも差は広がる一方。6位単独走行を続け、最後は後ろとのギャップを約10秒作り、十分なマージンを持って6位入賞することが出来てよかった。」
今回のレースは満足のいくような結果ではありませんでした。
しかし、この結果をしっかりと心に刻み、次回、10月15日(日)に行われる北海道クラブマンカップレース第4戦では表彰台の中央に登れるよう努力を続けて参ります。
今回もご支援、ご声援頂きました事に感謝申し上げます。
Koshido Racing 佐藤 元春
開催日時:2017年8月20日
開催地:十勝スピードウェイ(北海道)
ドライバー
#610:佐藤 元春、平中 克幸(ダンロップタイヤクラス)
#310:大島 雄一郎、久保 拓也(ヨコハマタイヤクラス)
#712:竹谷 和浩、中川 隆吾(ヨコハマタイヤクラス)
#610 予選:1/12位 決勝:1/12位
#310 予選:3/5位 決勝:3/5位 #712 予選:2/5位 決勝:2/5位 |
天候:予選/晴れ 決勝/晴れ
路面:予選/ドライ 決勝/ドライ
十勝スピードウェイで行われるJAF公式レース、北海道クラブマンカップ特別戦。
今大会は特別戦と銘打っている。
その理由はシリーズ第四戦で行われる北海道クラブマンカップはスプリントレース(※1)であるが、今大会のみ3時間の耐久レース(※2)となる為である。
この全国でも物珍しいVITAの耐久レースということも有り、鈴鹿サーキットや岡山国際サーキットを主戦場としポイントリーダーとして活躍している選手や、
なんと日本のモータースポーツを築いてきたレジェンド、津々見友彦選手や長坂尚樹選手、そしてVITA-01の生みの親、神谷誠二郎選手も参戦した。
この本州からの遠征組みを交えることによりいつも同じ顔ぶれになりつつある十勝スピードウェイに新しい風が吹き込まれ、練習日から普段とは違った緊張感が漂いながらレースウィークはスタートした。
今大会は耐久レースらしく、VITA-01クラス(ダンロップタイヤクラス、ヨコハマタイヤクラス)、N1-1000での混走レースとなる。
またVITA-01においてはレギュレーションでタイヤの2種類の使用が認められており、ダンロップ指定タイヤはヨコハマタイヤ指定タイヤより3秒ほど早く周回出来る性能差であるため、同車種でも履いているタイヤでクラス分けが行われた。
※今大会以降の北海道クラブマンカップは全てヨコハマタイヤ指定タイヤとなり、ダンロップ指定タイヤは認められない。
ダンロップ指定タイヤ(DIREZZA ZⅡ☆spec)と ヨコハマタイヤ指定タイヤ(ADVAN FLEVA)
見て分かる通りDIREZZAはスポーツタイヤのパターン(溝)をしているが、
FLEVAは一般的なラジアルタイヤのパターンをしている。
ダンロップ指定タイヤクラスには6台、ヨコハマタイヤ指定タイヤクラスには5台がエントリーした。VITAと混走するN1-1000クラスには7台がエントリー。
ベース車両にはVITz(1000cc)が用いられており、1分47秒~1分50秒で周回するため、1分31秒~1分40秒で走るVITAにとってはいかにオーバーテイクするかもかなり重要になり場合によっては順位もすぐ変わるレース展開となる。
#610 スタートドライバーはAドライバーの佐藤元春が担当
VITA-01ダンロップタイヤクラスにエースカーの610号車がエントリー。
チームオーナー兼エースドライバーの佐藤元春がAドライバー、SUPER GTや86/BRZ Race等で活躍中の平中克幸をBドライバーとして迎え、万全の体制で優勝を狙いにいく。
佐藤元春は直近大会で徐々に練習の成果を発揮し順位を上げている。
優勝を目指して挑んだ前大会はセーフティカーや赤旗中断となる荒れに荒れたレースを2位で終えており、今大会でのリベンジに燃えている。今大会は圧倒的な優勝を目指し更なるトレーニングを積み重ねた。
平中克幸は先日ここ十勝スピードウェイにて開催された86/BRZRaceダブルヘッダーを2連勝で飾っており、十勝3連勝かつ今シーズン十勝全勝を狙う。
#310 スタートドライバーはAドライバーの大島雄一郎が担当
310号車はヨコハマタイヤクラスにエントリー。
まずAドライバーは大島雄一郎。ただし大島は今回より初めてのヨコハマタイヤ指定タイヤでのレースとなる。前大会では6位入賞しておりポイントも獲得している。
今大会では数々のチューンドカーやスーパーカーで慣らしてきた技術でヨコハマタイヤ指定タイヤも乗りこなし、初の表彰台そしてポイント獲得を狙う。
BドライバーはKoshidoRacingから初参戦の久保拓也。
久保は86/BRZRaceや過去も数々のレースに参戦しておりレース経験が非常に豊富で、それを知っていたチームオーナーの佐藤元春より声が掛かり、急遽エントリーが決まった。VITAそのものには過去に鈴鹿サーキットでのレース経験も有るが、十勝スピードウェイでのVITA走行は初めてとなる。しかし持ち前の豊富なレース経験で今大会にも高い順応性を見せ、スポット参戦ながら大島のポイント獲得を後押しする。
#712 スタートドライバーはAドライバーの竹谷和浩が担当
712号車も310号車と同様にヨコハマタイヤクラスにエントリー。
Aドライバーは前大会よりKoshidoRacingから出場している竹谷和浩。
前大会はリタイヤという結果に終わっている。初参戦の大会においてもリザルトこそ残しているがトラブルにより完走しておらず耐久戦での完走を目指す。
竹谷はライバル達がダンロップ指定タイヤを使用していたが、ヨコハマタイヤ指定タイヤを装着し参戦しており、他の今回より同タイヤを装着しているライバルとのタイム争いが期待される。
Bドライバーは中川隆吾。
KoshidoRacingの母体、有限会社恒志堂のスタッフで、昨年の10月2日十勝スピードウェイで行われた86/BRZ Raceへの出場経験が有る。
ただしVITAでのレースは初めてであり、前日練習から好調の竹谷の相方としてどこまでタイムを縮めていけるかが712号車のキーポイントとなる。
DAY1 |
■8月19日(土) 特別スポーツ走行
チームは土曜日からサーキット入り。ドライバー全員が揃い走行を開始する。
この日に走行枠は耐久戦向けとなっており、一枠50分となっている。
各ドライバーはそれぞれマシンへ乗り込みそれぞれのチーフメカニックと相方のドライバーとミーティングを行い、走行メニューを決め消化していく。
その間にもチームは各ドライバーの運転による燃費を計算し耐久レースへ向けてドライバーチェンジや給油のタイミングを逆算し決定する。
また耐久レースならではの給油やドライバーチェンジの練習も実戦を想定して行われた。
練習走行時に久保がリヤを接触してしまいウイングが傾いてしまうアクシデントも発生したが、メカニックがすぐさま応急処置をして対応にあたった。
練習走行での各々のベストタイムは以下の通り。
#610
佐藤 元春:1;33,964
平中 克幸:1;32,893
#310
大島 雄一郎:1;38,077
久保 拓也 :1;38,565
#712
竹谷 和浩:1;37,063
中川 隆吾:1;37,643
DAY2 |
■8月20日(日) 公式予選(10:34~11:09)
8月の陽気に相応しくない気温の中、大会は幕を開けた。
その大会当日の午前中は、二輪によるロードレースが行われていた。
そのレースの中で転倒がありライダーが救急車で運ばれる事態となってしまい、北海道クラブマンカップカップレースは予定よりやや時間を押して始まった。
4輪の北海道クラブマンカップの予選ルールは、登録ドライバーが全員アタックしチーム内の最も早いタイムでグリッドが決定される。
Koshido Racingの場合であると予選35分の間でドライバーが2名共運転をし、
かつタイムを出す必要があるので、タイヤと燃料の都合上で1番手ドライバーにタイヤを暖めさせ燃料を減らし、2番手ドライバーにアタックをさせるという作戦で全車統一となった。
610号車は佐藤→平中と予選を行い、他車を寄せ付けないタイム1;31,714を記録。
これは十勝スピードウェイのVITAにおけるコースレコードとなるタイムである。
予選2位~5位が1;33,9秒台に集まっていることを見るといかにずば抜けたタイムか分かる。
310号車は大島→久保でのアタック。1;38,735を記録し、ヨコハマタイヤクラスで4番手へと付ける。
712号車は中川→竹谷でのアタック。1;36,951を記録。
1位が1;36,716、2位が1;36,822に肉薄するタイムを出し、3番手へ付ける。
DAY2 |
■8月20日(日) 決勝レース(14:52~17:52)
レースも公式予選と同様に時間がおしており、予定より約1時間遅れでのスタートとなった。
スタートドライバーを務めるのは、610号車は佐藤、310号車は大島、712号車は竹谷となった。スタート方式はグリッドから一斉にスタートするスタンディングスタートではなく、SUPER GT等でも用いられているローリングスタートとなる。
ポールポジションの佐藤は2番手の18号車Team OWL☆さくら眼科VITAと駆け引きを行う。牽制が上手くいき抜群のスタートを魅せる。
そしてかなりの余裕を持ち第1コーナーへ進入。ブロックラインを走る必要も無く、しっかりとレコードラインを走行し逃げ切りを図る。
3号車の竹谷は前を行く48号車Team OWL☆さくら眼科VITAを捉えることに成功する。しかしオーバーテイクまでは届かない。来るときが来るまで周回を重ねながらテールトゥノーズの戦いを続けていく。
2号車の大島も前を行く769号車シルバーアローbitcoin SATRI01に離されぬよう喰らいついていき、オーバーテイクするチャンスを伺う。
8周目、1位を走る610号車に悪夢が襲い掛かる。
2番手の十勝スクール鬼塚兄弟VITA 7号車が周回遅れのVitzを抜く際に610号車のリヤに接触し、両車スピン。5番手まで順位を落とししまう。
しかし佐藤は熱くなりすぎることもなく冷静なドライビングで前車の間隔を詰めていき順位を上げる。そして佐藤はポジションを3番手まで戻したところで、平中へとバトンタッチ。
平中は各セクターベストを塗り替えていき、勢いをそのままに1番手と2番手をオーバーテイク。
610号車は再びトップに立つ。
712号車は前を走るTeam OWL☆さくら眼科VITA48号車の真後ろについて、1コーナーで仕留める。
それまで何度もオーバーテイクするチャンスはあったが、中々物に出来ず悔しい序盤でもあったが、竹谷の男気を感じられたオーバーテイクだった。
これにより712号車はヨコハマタイヤクラスでトップに躍り出る。
712号車と310号車はそれぞれ久保、中川へスイッチする。
久保も徐々に自己ベストを更新しながら周回数を重ねていく。
中川もVITAの公式レースは今回が初めてでは有ったが、ライバルドライバーと遜色のないタイムを刻んでいく。
各車ピットインの時は、ドライバー交代、給油作業と一緒に行うことが禁止され、それぞれ別に行う必要がある。
ここでメカニックの腕の見せ所である。
ドライバー交代時のシートベルト補助も阿吽の呼吸で遂行し、給油作業は何度も練習を行った成果を発揮し、素早い作業でドライバーを送り出すことに成功。
そのおかげもあり、ピットストップ最低3分間の滞在というレギュレーションが有ったのだが、3分も掛からない時間で作業は全て完了していた。
今回のレースでもメカニックの技量と連携が際立っていた。
十勝スピードウェイの空はうっすらと薄暗くなる。
チェッカーフラッグが振られる瞬間が近づいてきた。
最終スティントはそれぞれ、610号車は平中、310号車は大島、712号車は中川が担当した。
1位をひた走る平中は、2位に約1周ものギャップを築いて独走中。
ヨコハマタイヤクラスの712号車と310号車はそれぞれ2位と3位を死守。
大島は慣れないタイヤで四苦八苦もがき、中川も終盤になるにつれて疲労感が増していたが、最終スティントを予選と変わらないようなタイムで周回する力走を見せてくれた。
マシンは3時間の連続走行でもエンジンパワーダウンを感じず、シフトフィーリングも変わらない。そして3台ともノートラブルで走行を重ねる。
チーム全員が見守る中、フラッグタワーの電光掲示板に表示されている時間がゼロに近づいていく。
感動のゴール。
チーム全員の努力と苦労が報われた瞬間である。
レース終了後。
各々がドライバーを褒め称える。
610号車 佐藤元春、平中克幸
ダンロップクラス 優勝 総合優勝
610号車 大島雄一郎、久保拓也
ヨコハマタイヤクラス 3位
712号車 竹谷和浩、中川隆吾
ヨコハマタイヤクラス 準優勝
この度は610号車が悲願の優勝をすることが出来ました。
この結果は皆様の応援に応えることが出来るよう、日々努力をしてきた結果です。
日頃からの応援、本当にありがとうございます。
皆様が思っている以上に、声援が本当に力となります。
また今回は結果としては素晴らしいものでありましたが、この結果に満足せずに、次戦も表彰台の中央に立ちシーズンの優勝を目指して努力を続けて参ります。
次回の北海道クラブマンカップ第3戦は、9月24日に行われます。
エースカーの610号車には、佐藤元春
310号車には、大島雄一郎
712号車には、竹谷和浩
以上のドライバーで優勝を目指します。
皆様には是非現地で、その興奮を味わって頂ければと存じます。
今回もご支援、ご声援頂きました事に感謝申し上げます。
開催日時:2017年7月20日 開催地:十勝スピードウェイ(北海道)
ドライバー:佐藤 元春(#610)、大島 雄一郎(#310)、竹谷 和浩(#712)
マシン:KSDRacing VITA1号機、2号機、3号機
参戦クラス:北海道クラブマンカップレース (VITA-01クラス)
天候: 予選/晴れ 決勝/晴れ
路面: 予選/ドライ 決勝/ドライ
<結果>
佐藤元春 予選:2/14位 決勝:2/14位
大島雄一郎 予選:8/14位 決勝:6/14位
竹谷和浩 予選:10/14位決勝:リタイヤ
十勝スピードウェイで行われるJAF公式レース、北海道クラブマンカップ第二戦が開幕した。
KoshidoRacingはVITA-01クラスに、竹谷和浩選手を迎え3台体制でエントリー。
エースカーの610号車はチームオーナーでもある佐藤元春がドライブ、310号車は前回同様に大島雄一郎、
今回よりKoshidoRacingとして参戦する竹谷和浩は712号車をドライブする。
エースカーをドライブする佐藤元春は先日からの走り込みとSuperGT GT300クラスに参戦しているKoshidoRacingのドライビングアドバイザーでもある平中克幸によるセッティングが功を奏し、1分33秒台半ばで安定して周回出来るようになっており、優勝へ向けて満を持しての参戦となる。
<DAY1> 7月28日(金) 特別スポーツ走行
チームの一部は金曜日からサーキット入り。真夏のような茹るような暑さの中、佐藤元春と竹谷和浩が走行を開始した。
気温とそれに比例して上がっていく路面温度、さらに同日開催される86/BRZ Raceの影響もあり、路面コンディションが良いとは言えない中での走行となった。
86/BRZ Raceで使用されるタイヤは走行する度に大量のタイヤカスが散らばり、一度走行をする度にこのタイヤカスを拾ってしまうのである。
このタイヤカスが自らのタイヤに付着するとグリップ力が著しく低下するため、走行ごとに取らなくてはならなくなる。
このようなコンディションということもあり、佐藤元春は1:34,677を記録。竹谷和浩は1:37,380を記録し練習を終えることとなった。
<DAY2> 7月29日(土) 公式練習日
この日から310号車のドライバー大島雄一郎も合流し、3台での走行を開始した。
昨日から引き続き路面コンディションは到底良いものではないが、比較的気温が下がったこともありタイムとしてはやや向上した。
また公式練習日というよりもありライバル達が続々と走行を始めた。
それを確認したチームはアシスタントが総動員してライバル達のタイムや情報を収集し、エンジニアが中心となり戦略を考え本戦へと挑む。
~以下、公式練習後コメント~
佐藤 元春
「平中選手や坂野選手、古井戸選手との差を詰めることが出来た。ただ公式練習日ということもあり三味線を弾いているだろう。油断せずに優勝をイメージして予選を挑みたい。練習の成果を発揮することが出来れば表彰台には登れると思う。」
大島 雄一郎
「先日に連発して出せたパーソナルベストの1分35秒台で走行できないとレースでは厳しい。タイム的にはそこまで伸びなかったが、元春さんのタイムを見ると、このタイムの落ち方は外部的な要因だと感じている。だからそこまで深刻ではないのかなとポジティブに捉えている。レースラップになると上位陣もタイムは落ちてくるはずなので、そこになんとか絡めるくらいでは走り、少しでも上位に絡みたい。」
竹谷 和浩
「1分37秒台を安定して周回できるようになってきた。タイヤが違うので(他選手はグリップ力に優れるDUNLOP ZⅡ☆specだが、竹谷選手のみグリップ力が劣るYOKOHAMA FLEVAを使用)表彰台に絡むことは難しいが、コース上に出てしまえばそんなことは関係ない。出場するからには少しでも上の順位を目指してベストを尽くしたい。」
<DAY3> 7月30日(日) 予選(8:00~8:15)
前日の陽気から一転、開始時間が早いこともあり少々肌寒いコンディションの中、予選が行われる。
佐藤はなかなかクリアラップをとれない厳しい展開の中、予選終了残り3分となったところで1分33秒343を叩きだし、予選2番手につけた。
佐藤は「なかなかクリアラップが取れずタイヤの美味しいタイミングでのアタックをし損ねてしまった。ただフロントローからのスタートであれば、スタートで先頭を目指し逃げ切りを図りたい。」と語り、決勝への意気込みを見せた。
また前回大会の予選が1分34秒131であったことからドライビングスキルの目覚ましい向上がタイムから見受けられる。
大島は目標としていた1分35秒台こそ出なかったものの、1分36秒023を記録。やや悔いが残りながらも予選8番手につけた。
大島は「ザウルス勢を抑えることが出来て良かった。後は前にいるマシンを1台づつ抜いていくイメージを強く持ち決勝に臨みたい。」と
早くも決勝レースで順位を上げることを誓った。
竹谷はなかなかタイムが伸びず苦戦したが、チェッカーフラッグが上がった最終周に1分37秒067を記録。
練習時のベストタイムに迫るタイムを記録することができ、予選10番手につけることができた。
「思ったよりはタイムが出て良かった。ザウルスはなんとかストレートで抜きその前を走る大島さんの後ろに付いていき少しでもレースを楽しみたい。」そのように語った。
一段落した後に決勝に向け、さらなる改善を目指したミーティングが行われる事となった。
7月30日(日) 決勝レース(10:10~ 12周)
いよいよ決勝レースが始まる。フォーメーションラップを終え、それぞれがグリットへと整列する。
まずは佐藤がスタートで観客に魅せる。ポールポジションのOPTeck☆東北海道ヤナセVITA01 坂野 研を突き放し、
悠々1番手で1コーナーをクリア。2コーナーも単独で進入する余裕を見せ、早くも逃げ切り態勢と入る。
大島もJAF公式戦2戦目とは思えないスタートを決め先頭集団に食らいついていく。
上々の滑り出しを見せた2台と異なったのは、712号車の竹谷。
スタートこそしっかりと決めコーナーへ差し掛かる前に135号車 トバコスレーシング Zn Jr 阿部晃太をオーバーテイクし1コーナーへ差し掛かる。
その時だった。
前方集団がスタートでもつれていた結果、コーナーリングスピードが急激に落ちて進入していた。そこに勢いよく飛び込んできた竹谷はコーナーリング中に前方へ追いついてしまい、急ブレーキ。そのブレーキングによりブレーキロックしてしまったマシンはスピンしてしまう。
そこへ後方より進入してきた5号車 TeamKIZASHI1 近藤保が竹谷の左リヤに衝突。この衝突により2台共走行は不可能となり、セーフティーカー(以下SC)が出動。
佐藤はこのSCの後に付こうとした瞬間、コース内側より88号車坂野が佐藤の前方へと飛び出し、あわやSCに衝突しそうになる。
(※SCが出動中の追い越しは禁止であり、その後88号車はペナルティとなる。)
こういったトラブルも目立ち、レース競技長はセーフティーカーの秩序が守られず危険であると判断。レースは赤旗中断となった。
赤旗中断は約20分。長い待ち時間とオフィシャルの混乱。レースはどのように再開されるのかオフィシャルの指示を待つ時間が続く。
ようやくオフィシャルから指示がくだされる。
再開はSCによるスタートとなった。1週目にスタートを決め88号車をオーバーテイクした佐藤にとってはなんとも不運な結果となる。
SCのライトが消え、ピットレーンへと戻っていき、レースは再開された。
88号車のスリップストリームを用いて加速をする佐藤は、1コーナーを先頭で進入する。
ただしコーナーに差し掛かった時には88号車と61号車HDC 日本平中自動車 平中繁延とのスリーワイド。
61号車に行き場を抑えられた88号車はアウト側へ膨らみ、佐藤は危険と判断し減速し回避行動を取る。同様に2コーナーでイン側についていた11号車 さくら眼科十勝スクールVITA 今野訓昌が本来であればアウト側のコースを空けなければならないが、オーバーラン。避けなければ接触するようなライン取りで強引に前に出てくる。
その後、佐藤に何故かドライブスルーペナルティが提示される。ペナルティとなる理由は全くわからないため、チームから佐藤へペナルティを無視して周回を重ねるよう指示。チームマネージャはすぐにオフィシャルへと駆け込み、オフィシャルが勘違いしてペナルティを出していると直談判。そしてこの3周後に一度出したペナルティが取り下げられるという珍事も発生する。チームの指示に従う佐藤は動揺しながらも周回を重ね続ける。
大島は軽量さを活かしインフィールドで差を詰めてくる135号車をうまく抑え込み順位を守る。そして同時に前方を走る18号車さくら眼科☆OWLwithRS-α01古井戸彩子を追いかける。その後のレースは荒れに荒れた前半に比べ、静かに周回数を減らしていく。
佐藤はその後61号車と順位が入れ替わった11号車のオーバーテイクを試みるが僅かに届かず。
大島も18号車を追いかけるが最後まで差は詰まることなくチェッカーフラッグを迎えることとなった。
佐藤はチェッカーこそ4位で受けたが、その後荒れた前半に88号車と61号車はSC中の追い越しでペナルティを受けており、順位が繰り上げられ2位表彰台となった。
大島は必死に先頭集団に食らいついていった結果、予選順位よりも2つ順位をあげ嬉しい6位入賞となった。
今回のレースは、優勝を目指していた佐藤元春は2位表彰台、大島雄一郎は6位入賞、竹谷和浩はリタイヤという結果でした。今回は非常に悔しいレースでした。
遠路遥々応援に来てくださった皆様、応援の連絡をくれた方々、本当にありがとうございます。応援が本当に力となります。
また決してこの結果に満足はしていません。次戦は表彰台の中央でより青い空を見るべく、努力を重ねて参ります。
北海道クラブマンカップ特別戦は、8月20日に行われます。次回のレースは特別戦と銘打ち3時間耐久戦となります。
エースカーの610号車には、佐藤元春・平中克幸
310号車には、大島雄一郎・久保拓也
712号車には、竹谷和浩・中川隆吾
以上のドライバーペアで優勝を目指します。
皆様には是非現地で、その興奮を味わって頂ければと存じます。
今回もご支援、ご声援頂きました事に感謝申し上げます。
(左から、竹谷和浩選手、大島雄一郎選手、佐藤元春選手)
7/30
いよいよ北海道クラブマンカップ第二戦が十勝スピードウェイで開催されます。
前回大会では佐藤元春選手が先頭集団に食らいつき、3位表彰台という結果でした。
より良い結果を求め、チーム一丸となり戦って参ります。
~大会に向けてKoshidoRacingメンバーからの意気込みをご紹介いたします~
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またKoshidoRacingが出場する北海道クラブマンカップ第二戦(VITA)は、
予選:7月30日(日)8:00~9:20
決勝:10:05~(12LAP)
以上のスケジュールになっております。
皆様の応援がドライバーの励みとなり、戦う勇気となります。
応援の程、よろしくお願いいたします。