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2023.10.22 北海道クラブマンカップレース2023 Rd.2 VITA-01 RACE REPORT

北海道クラブマンカップレースRd.2 VITA-01

■開催日時:2023年6月18日(日)

■開催地:十勝スピードウェイ クラブマンコース

■ドライバー:上野 大哲(#11)、佐藤 元春(#12)、浅井 康児(#310)
市川 篤(#516)、工藤 大祐(#910)、

■マシン:恒志堂レーシングVITA 11号機、12号機、310号機、516号機、910号機

■参戦クラス:VITA-01クラス

■天候:予選/晴れ、決勝/晴れ

■路面:予選/ドライ、決勝/ドライ

■戦績

上野 大哲  予選:6/14位 決勝:3/14位
佐藤 元春  予選:1/14位 決勝:1/14位
浅井 康児  予選:7/14位 決勝:2/14位
市川  篤   予選:10/14位 決勝:8/14位
工藤 大祐  予選:8/14位 決勝:6/14位

 

6月の十勝。初夏の風が心地よい更別村において北海道クラブマンカップ第2戦が開催された。本戦は14台のVITA-01がエントリー。基本的には第1戦同様の顔ぶれとなったが、昨年の耐久レースで平中繁延選手と優勝を飾っている#6四倉選手が久々の参戦となるほか、昨シーズン大きなクラッシュに見舞われ、一時はレース復帰も危ぶまれるかと思われた#30の鬼塚選手が見事に復活し、初戦以上の盛り上がりをみせた。
今回のKoshido Racingはレギュラー参戦組である佐藤、浅井、工藤に加え、#516に社員ドライバーである市川と、#11には京都からの遠征となる上野の2名を加えた5台体制。
上野は過去にVITA OF ASIA(アジア1決定戦)をはじめ、スーパーFJにおいても日本一決定戦で優勝を飾るなど、実績の多いドライバーである。

<練習走行>

今シーズンからのタイヤ仕様変更にまだ適応しきれていないドライバーもいる中、Koshido Racingの面々は前戦の感触をもとにマシンも順調な仕上がりをみせていた。
6月16日、他チームが1分32秒台をなかなか切れない中、佐藤と浅井が安定の1分31秒台をマーク。十勝スピードウェイ初走行の上野も1分32秒フラットと、間もなく31秒台に入れようという勢いでタイムを刻んでいく。

工藤はベストなマシンセッティングを探りながらの走行。いろいろ試しつつではあるが、1分32秒台前半をしっかりキープしていた。一方、市川はセットが決まらないマシンに手こずり1分34秒台が限界の状況。エースドライバーの佐藤にマシンテストを託すが、やはり厳しい状態であることに変わりはなく、結果足回り総交換となった。接地性と動きがかなり改善されたが、次はミッショントラブルに見舞われる。予兆はあったものの、3速がなくなりタイムは更新できず。ミッション交換にて初日の走行を終えた。
公式スポーツ走行日の翌17日は、他チームのドライバーも徐々にペースを上げてくる。しかし、弊チームも例外ではなく、ほぼ全員が順当にタイムアップし、佐藤は唯一1分30秒台へ。浅井もコンマ6秒ほど短縮してくる。上野もしっかりとまとめ上げ、31秒台へ突入。市川はようやく万全の状態となり、32秒台を安定してマークするようになった。工藤は数々のセッティングを試す中で答えが見出せず、前日のタイム更新とはならなかった。

練習走行結果
佐藤 元春:1’30.976(6/17)
浅井 康児:1’31.298(6/17)
工藤 大祐:1’32.065(6/16)
上野 大哲:1’31.884(6/17)
市川  篤:1’32.479(6/17)

<公式予選> 

天候は晴れ。路面もドライ。初夏の日差しが照りつけ、気温は実測以上に暑く感じられる。コントロールタワーに予選開始2分前を告げる表示が出され、各マシン一斉にピットから飛び出していく。

まずは#12佐藤が1分31秒台をマークし、トップに君臨。そのままポールの座を確実なものとすべくタイムを維持し続ける。スリップストリームを使うことなく、単独走行でトップタイムを叩き出し、そのまま少しずつ更新していく。タイヤが最もおいしところを佐藤は逃さない。最終的に1分30秒441にてポールポジションを獲得した。
スポット参戦で活躍が期待される#11上野は、練習走行に引き続き1分31秒台を刻み、トップからコンマ5秒遅れの6番手につける。次いで最近好調ぶりをみせる#310の浅井が1分31秒976で7番手。ここまでが31秒台となった。コンマ5秒の中に7台がひしめき合う接戦である。ライバルチームは、マシンが今ひとつ仕上がらず不調にあえいでいた#778の大島選手が最終的には走りをまとめあげ、佐藤に次ぐ1分31秒742で2番手につけ、ディフェンディングチャンピオンの意地をみせた。表彰台の常連になりつつある#77村上選手は31秒805で3番手につけ、同じく近年好調の#17坂本選手は31秒823で4番手。久々スポット参戦ながら速さを見せつけた#6四倉選手は、前に超僅差の31秒841で5番手に食い込んだ。
8番手以降は32秒台の戦い。その先頭となったのは#910の工藤。1分32秒391で後方6台を従えてのポジションを獲得。#516市川は32秒550で10番手につけた。常に上位陣にいるはずの#61号機レジェンド平中選手はマシンの不調に悩まされ続け32秒679で11番手に甘んじている。前戦まで旧マシンで奮闘し、その速さを十分に周りに知らしめた今回唯一の女性ドライバーである関選手は1分33秒747と、こちらもチームメイトの大島選手同様にマシンが決まらず苦労している様子であった。

<決勝>

気温23℃。しかしながら予選同様に体感温度はより高く、レーシングスーツの中はサウナ状態である。それでも各ドライバーはこれから始まる12周のバトルにすべてをぶつけるべく暑さに気を取られることはない。スタート前はドライバー同士健闘を誓い合う恒例の握手から始まる。

自らのスタート位置にマシンを進め、チームメイトの激励を受けるドライバーたち。

14台すべての車両がフォーメーションラップを終え、グリッドに着いたところでシグナル点灯。各車クリーンにスタートを決める。順当に加速していくと思いきや、ポールポジションの佐藤がまさかの2→3速へのシフトミスにより5位に後退。他の車両はトラブルなく1コーナーへ。この時、トップが#778大島選手、2位に#17坂本選手、3位に#77村上選手、4位#11上野と続く。素早くシフトミスをリカバリーした佐藤は5位で前4台に食い下がる形で1コーナーを立ち上がっていく。しかしその後も順位が激しく入れ替わり、トップの大島選手は3位へ、変わって坂本選手がトップ、2位には上野が上がる。3コーナーに村上選手と並んでアウト側からターンインした佐藤は続く4コーナーでインに変わり、前へ。
前方では、坂本選手・上野・大島選手が1位争いを至近距離で展開されており、絡んで走ることでペースが上がらない先頭集団の後方に佐藤が一気に追いつく。7コーナーまでにはほぼ差がなくなり、最終コーナーまでには縦一列きれいに並んだ状態へ。メインストレートに戻ってきた銘々は坂本選手を先頭にスリップストリーム合戦を展開し、トレイン状態で2周目の1コーナー進入へ。佐藤が仕掛けるかというところであったが、大島選手が守りのラインで巧みに前に出させない。順位は変わらずそのまま各マシン2→3→4コーナーとクリアしていく。
トップ4台は2周終了時点でも順位変わらず。最終コーナーを立ち上がり、3周目へ突入するところで2周目同様スリップ合戦が勃発。ここで佐藤、大島選手のアウトに並び1コーナーでブレーキング勝負。ここでも大島選手がインを死守し前には出られず。その後もトップ集団は5コーナーまで拮抗したレース展開を見せる。そして6コーナー、緊迫した争いに動きが出た。上野が坂本に仕掛けるべくアウトから被せていく。しかしレコードラインをトレースした坂本の前には出られず、しかも若干速度が乗りすぎていたためアウトに孕み、コース外へ。その間に大島選手に前に出られ、3位に後退する。そこに4位の佐藤も並びかけ、 8コーナーに並んでターンイン。ここでは上野の前には出られずそのまま9~10コーナーへなだれ込む。最終コーナー立ち上がりで速度が乗せられなかった上野はメインストレートで佐藤に並ばれる。サイドスリップから出た佐藤は1コーナーの進入でベストなラインをトレースし、3位へ。
トップ争いをしている坂本選手と大島選手が激しく競り合ってペースが上がらない中、佐藤がベストな走行ラインをトレースし、前2台に一気に襲いかかる。後方からの猛烈なプレッシャーを受けつつも必死にインを守る大島選手。ここもディフェンディングチャンピオンの意地といったところか。
4周目の最終コーナーを上手くまとめた佐藤はしっかりと大島選手のスリップストリームに入る。5周目に入った直後、1コーナー進入のブレーキングでアウト側から刺し、2位へポジションアップ。そのまま前を行く坂本選手を追う。最終コーナーまでもつれ込み、立ち上がりから再びスリップを狙う。メインストレートで難なく前へ出たのち、インを牽制しつつ1コーナーでアウトいっぱいからブレーキング。そのまま車速を乗せて立ち上がり、トップに返り咲いた。
その後は後方との差を少しずつ広げ、得意の独走態勢へ。レース中のファステストラップを叩き出し、ポールポジションかつ1位フィニッシュと完全勝利をあげた。

7位スタートの浅井は無難にスタートを決め、ポジションキープ。1コーナーはミドルラインから進入し、一瞬後方から迫る工藤に先行を許すかと思われたが1コーナー立ち上がりで速度を乗せた浅井は7位のまま2コーナー、3コーナーと#6の四倉とサイドバイサイドのバトルを展開。ギリギリの競り合いが6コーナーまで続き、7コーナー進入にて何とか前に出る。その後は即前方を行く村上選手をロックオン。2周目のメインストレートでは行く手を阻まれ前には出られなかったが、その後も付かず離れずの展開が続く。村上選手とバトルを展開しつつもトップ集団を常に視界に捉えていたところ、トップ集団の争いが激化し、ペースが乱れたところで一気に差を詰める。上位6台がもつれている状況の中、常に仕掛けていく。しかし前には出られないという展開を繰り返し、村上選手も抜くに抜けない展開に苛立ちを見せているようだ。ここで4位につけていた上野がメインストレート、立ち上がりで急な失速。村上と浅井はそれぞれ前に出てワンポジションアップ。しかし後方の上野も背後につけており、なかなか前を負うことに集中できない様子で挙動を乱す姿も見られた。

6周目に佐藤がトップに返り咲き、その後方が混戦の様相を呈する中、乗じて浅井が争いに加わる。6周目から7周目に移ろうかというメインストレート、村上選手とサイドバイサイドのまま1コーナーアウトからブレーキング勝負を仕掛ける。ギリギリのところを前に出て4位にポジションアップ。その勢いのまま3番手の坂本選手に肉薄し、常に隙を伺うがなかなか隙を見せず、大島・坂本・浅井ともつれた状態で8周目へ。この時、すでに坂本選手のスリップに入っていた浅井は隣から仕掛けようと試みるも、そのさらに前方でラインを変えた大島選手に進路を阻まれ減速を余儀なくされる。しかし、ここで鬼のようなブレーキングで1コーナーに突入した坂本が姿勢を見出し、コース外へスピンアウト。浅井は3位に上がる。ここからは大島との一騎打ち。なかなか調子の上がらないマシンに手を焼く大島。昨年のようなスピードが得られていない中、浅井を必死に抑えようと巧みなラインでコーナーを抜けていく。8周目の最終コーナーを抜けた後、ピタリと大島選手のスリップに入った浅井は、メインストレートにて難なくパス。9周目にしてポジションを2位へと押し上げた。その後トップの佐藤を追うが、この時すでに大差がついており、また佐藤もファステストラップをマークする走りであったことから差が縮まることはなく、2位のままフィニッシュした。

上野もまたスタートを順当に決め、順位をキープしたまま加速していく。シフトミスで遅れてた佐藤をインからパスし、4番手へ。さらに1コーナー立ち上がりから2コーナーブレーキングで村上選手をパスし、次いで立ち上がりで大島選手もパス。3コーナーまで2位につけた。オープニングラップは1位の坂本選手のすぐ後方につけ、プレッシャーを与える。2周目、スリップストリームに入るもそこまで距離が縮まらず順位変動はなし。3周目で挙動を乱した坂本選手の隙をつき、テールトゥーノーズの状態へ。マシンを左右に振り、プレッシャーを与えつつも6コーナーで痛恨のコースアウト。そこから大島選手と佐藤に前に出られ、ポジションを4位に下げる。但しそのまま後方に沈むことなく、佐藤に食い下がる形でトップ集団に一気に指を詰めていく。ここはレース経験豊富な上野ならではの切り替えの早さといえよう。1位争いが混戦を極めており、ペースが乱れ、あわや追突というところまでの距離感でバトルが続く。

5周目最終コーナー立ち上がり後の4速から5速へのシフトアップにて痛恨のミス。その間に村上選手と浅井に前に出られ、6位へポジションダウンとなる。
7周目に入り、依然としてトップ争いは熾烈を極めている中、チャンスを逃すまいと村上・浅井・上野がチャンスを伺う。1位を取り戻した佐藤が単独で離れ、2位の坂本選手以下がワンミスで2位から6位まで一気に順位がひっくり返る状況。上野はシフトミス等の細かい失敗はあったものの、周回を重ねていくごとに走りの精度が増していく。坂本選手がコースアウトしたことによりポジションを1つ上げ、大島・浅井・村上。上野の2位争いが続く。9周目、 2位は浅井へと変わり、浅井が少しずつ3位以下を離す。そして雌雄を決したのは10周目。3位争いが激化し、1コーナーのブレーキングでスリーワイドの展開。最もインにいた上野が2台を一気に抜き去り表彰台の最後の一枠をものにした。

スタートをしっかり決め、トップ集団に遅れをとることなく追随する工藤。1コーナーターンインまででは順位変動はないが、アグレッシブな走りで前を行く四倉選手と浅井を脅かす走りを披露。1位から8位まで塊になってバトルが進行する中、途中5位争いをしていた四倉選手が7コーナー進入でラインを外し失速。その隙を見逃さず、工藤はインから前に出る。しかしそこからは四倉がピタリと後方につき、プレッシャーを与え続けていた。市川も後方から走行ラインを変え、仕掛けてくるが守りの走りを見せる。
工藤・四倉選手ともにトップ集団から離れず、このまま行かせはするまいと食い下がる。1位から6位までの集団からやや遅れたところを走行しつつ、依然としてすぐ後方には四倉選手が付け激しいバトルを展開。予選では四倉選手の方が早かったにもかかわらず、全く隙のないドライビングでポジションを守り通した。レースラップにおいてもベストなラインで攻め続けた結果、前を走る集団がジリジリと近寄ってくる。前方は常に激しいバトルが展開されペースが上がらない状況。そこを工藤は見逃さず、虎視眈々と隙を狙う。

5周目。前を行くのは、チームメイトの浅井と上野。遠慮はない。全力で抜きにかかっていく。周回を重ねていくうちに前との差、後方からのプレッシャーに焦りが生じ、オーバーオーバーステアが散見されるが、うまくねじ伏せ姿勢を破綻させることなくマシンをコントロールしていく。トップ集団は常に見えている。工藤は2022年シーズンからこのレースシリーズへの参戦を開始したが、2年目シーズンにおいて既にトップ集団を視界に常にとらえて走るところまで成長した。日ごろのマシンメンテからセッティングを自ら積極的にトライし、試行錯誤を重ねては1戦1戦増すごとに速くなっていく。それはチームメイトだけでなく、他のチームのドライバーも認めている。後半、四倉の猛追がより激しさを増したメインストレートでは、スリップストリームを取られまいと巧みにラインを変え、1コーナーで上ブレーキング競争にもち込せることのない鉄壁の走り。ただし後方警戒するとどうしてもペースが上がらなくなり前方との差が開きがちである。苦しい戦いを強いられるが2シーズン目にして、このメンタルの強さはなかなか獲得できるものではないだろう。工藤は前から離されることもなく、また最後の最後まで四倉選手を前に出すこともなく7位でフィニッシュ。今回常にバトルが展開されるレース運びであったが、工藤にとって大きな経験となった事は間違いないだろう。

10番手スタートのとなった市川。前にはチームメイトの工藤、そして昨年大クラッシュに見舞われ、脅威の復活を遂げた#30鬼塚が並んでいる。スタートは差し障りなく決め、1コーナーへ。久々のレースで緊張もある中、前走車に食らいついていこうと必死に516号機をコントロールする。最初のバトルの相手は鬼塚選手。クリーンな走りでラインを潰しあうこともなく、正々堂々とした駆け引きが続く。同じ黄色のマシン同士がせめぎ合い1コーナー立ち上がりから2コーナーのブレーキングにて市川が仕掛け、鬼塚選手の前へ。ベースが拮抗している両名であったためしばらく後方に気をとられていたが、前を行く工藤と四倉選手に追いつこうと食い下がる。ここでチャンスが到来する。行く手を阻まれた四倉選手がラインを外し大きく失速。そこに工藤が7コーナーのインから刺し、それに続く形で市川もかわし、8番手にポジションを押し上げる。

次に狙うのはチームメイトの工藤。4周目の6コーナー、工藤のインがわずかに空いたところを狙い、プレーキング勝負。しかし、ここは工藤に軍配が上がる。そのまま7コーナーまでもつれるがインとアウトが逆転し、続く8コーナーにて後続の四倉にも前に行かれ、再びポジションは9番手となる。

その後は工藤・四倉・市川のテールトゥノーズのバトル。メインストレートでは、ほぼ車間は空いていないトレイン状態。しかし、周回を重ねるごとに徐々に工藤と四倉選手に差をつけられ、単独走行となる。途中坂本のスピンによりポジションを1つ上げて8位となるが、その後特にミスをすることもなく無難に走り切り8位をキープしてチェッカーを受けた。序盤はトップ集団も視界に捉え、良い刺激を受けた市川。時点での課題を明確にしつつ、次なる参戦の機会を伺う。

かねてからの目標であった表彰台の独占をついに達成したKoshido Racing。佐藤も完全復活したと言える連戦連勝。シリーズタイトル奪還に向けて大きな一歩となった。

 

浅井も佐藤に肉薄する走りをみせ、今後の活躍が期待される。本戦より北海道クラブマンカップに参戦を開始した上野もビジターバトルとは思えない3位表彰台獲得。その速さを周りに知らしめることとなった。
トップ集団を見据える工藤も含め、Koshido Racingはさらに強くなっていくであろう。今後の躍進が期待される。

 

2023.10.18 SUZUKA CLUBMAN RACE 2023  MEC120 RACE REPORT

SUZUKA CLUBMAN RACE MEC120
開催日時:2023年7月2日(日)
開催地:鈴鹿サーキット(三重県)
ドライバー:佐藤 元春/鶴田 哲平
マシン:VITA-01 15号機
参戦クラス:Ama-Ama
天候:予選/晴れ、決勝/晴れ
路面:予選/ドライ、決勝/ドライ
予選:クラス13位/25台
決勝:クラス7位/25台

鈴鹿サーキットで開催されるVITAレースに挑むのは2年ぶりとなる。そのステージはMEC120。つまり120分耐久レースである。

今回は恒志堂レーシングVITA15号機を持ち込み、オーナー兼エースドライバーの佐藤と今期シェイドレーシングからスーパー耐久に参戦している鶴田哲平の2名でのエントリー。鶴田は昨年のスーパー耐久シリーズ富士24時間レースの時の佐藤のチームメイトで、北海道クラブマンカップにもビジター参戦経歴を持つ。

 

エントリーリストに並んだドライバー名は富士チャンピオンレースシリーズでも見慣れた選手ばかり。そこに今回地元勢も加わり、戦いは激しさを増すことが容易に予測された。
鈴鹿戦は毎回練習走行本数が少なく、ビジターには厳しいレース。加えて7月上旬ということもあり、北海道の気候に慣れている佐藤には、試練となることが明白であった。

<練習走行>

練習走行は6月30日から。鈴鹿を地元とする鶴田のアドバイスのもと、佐藤は少ない走行本数をしっかりとものにすべく濃密な練習走行としたいところである。前回走行した時と大きく異なるのはやはりタイヤ。今シーズンから新たに導入された新コンパウンドのタイヤが鈴鹿サーキットではどう出るのか。細かい修正を積み重ねながら走行時間を有意義なものとしたいところであったが、佐藤が出て数周回で赤旗中断。ビジターにとっては試練が続く。

鈴鹿サーキットはランオフエリアのグラベルが深く、VITA-01程度の車速のマシンであればクラッシュすることなく止まれる一方で、逆に一度出てしまうと自力で戻るのは困難極まりない。それ故に車両改修によるセッション中断が頻発する。この日は夕方にも1セッションあり、ここでは鶴田がテスト走行に出たが、14時頃から強い雨に見舞われ、コースは完全なウェット状態になっていた。鶴田はウェット用の走行ラインを丁寧にトレースし、鈴鹿での15号機の動きを読み取る。しかし、ここでまたコース外逸脱車両が発生し、赤旗中断。早々に走行を終えることとなってしまった。

翌7月1日も予選前に練習走行枠は2枠設けられており、前日の課題をひとつひとつクリアしていく。

 

<予選>

14時5分スタート。気温は27℃前後。予選は佐藤が担当することとなった。しかし、開始前から佐藤が痛恨のミス。ファストピットレーン進入開始時間をわずかに読み間違え、予選結果から3グリッド降格のペナルティーを受ける。

純然たるタイムは2分28秒286でクラス13番手につけたが、グリッド上はクラス16番手スタートとなった。

予選タイム:2’28.286

 

<決勝>

天候が不安定であった練習走行とは対照的に決勝は快晴。とはいえども高湿度と33~34℃の高気温で、北海道育ちのドライバーには過酷なコンディションである。

1分前。スターティングドライバーの佐藤はエンジンスタートとともに静かにヘルメットのバイザーを下ろし、臨戦態勢へ。120分もの長く、暑く、熱い戦いが始まる。フォーメーションラップ、コース内は激しく混み合い、ヘアピン手前では一旦停止してしまうくらいの混雑ぶり。鈴鹿MECのVITA-01エントリー台数はPro-Ama、Ama-Amaクラスを合わせると33チームにものぼる。そこにv.Granzのエントリーも加わると総勢47チームとなり、コース上は大混雑の様相を呈していた。

さてフォーメーションラップもそろそろ終わり日立アステモシケインを抜け、全車一斉にフル加速を始める。うまく加速姿勢をつくった佐藤はすぐ前をいく47号車を1コーナーまでに捉え、イン側からパス。続く2コーナーではラインを外し、アンダー気味に飛び込でしまうが何とか順位をキープし、前を追う。
前方はVITA-01の長蛇の列。まるで盆休みの帰省渋滞のごとく車列は途切れない。2周目のスプーン、立ち上がりで79号車に並びかけアウトから130Rに並んで進入。ターンインする頃までに前に出た。序盤の混雑の中を1台1台確実にパスし、ポジションを押し上げていく佐藤。3周目にはヘアピンでインから立ち上がり重視のラインをトレースし、前車にプレッシャーを与えた。しかし、その先のスプーンコーナーで2台のVITA-01が絡み、早々のセーフティーカー(以下、SC)導入。約2周にわたるスロー走行ののちレース再開。車両は大混雑。SC明け、次の周回でのスプーンにてまたもVITA-01同士の接触。しっかりと目視していた佐藤は冷静にアウト側のランオフエリアからかわしていく。この頃になると前方だけでなく、後方から迫るv.Granzにも注意を払わなければならない。前後しっかりと見渡し、慣れぬコースで奮闘を続ける。

数周走行し、ここでまたもSC導入。例によって2周回ほどスロー走行に費やし、レース再開。再開直後に日立アステモシケインにてスピン車両がいたが、これも冷静にパス。細かいミスはあるが最終的に前との差を詰めていく。前方でバトルしていた111号車と77号車を後方から虎視眈々と狙っていたところ、77号車が一瞬失速。そこを見過ごすことなくシケイン立ち上がりで横に並びホームストレートで前へ。そのままの勢いで111号車へも襲いかかる。しかし、デグナー2個目にて痛恨のアンダーステアを誘発、再び77号車に並ばれてしまう。そのままサイドバイサイドでヘアピン、スプーン、130Rと抜け、辛うじて抑えポジションキープ。耐久でありながら魅せるバトルを展開した。V.Granzが絡むことで111号車との距離が一気に縮み、再び佐藤にチャンスが訪れる。スプーンでアンダーステアをうまく消し、裏ストレートで横に並びかけた。佐藤は130Rのイン側からパス。続いては117号車と27号車のバトルに後方から接近、130Rの侵入で大きく失速した27号車をシケインまでに捉え、横並びブレーキング勝負。きっちりと前出る。ここで再びSC導入。スプーン奥のアウト側にはらみグラベルにつかまった車両の回収にてスロー走行3周を要した。耐久レースのファーストスティントであるにもかかわらず、まるでスプリントレースのような走りを見せた佐藤。SC明をきっかけに給油とドライバーチェンジのためピットイン。鶴田へ交代となる。ピットイン時はペナルティーを誘発しないよう。チーフメカニックの藤巻と各ピット要員が綿密に打ち合わせをし、時間管理を徹底。無駄なく作業を終え、鶴田を送り出す。

鈴鹿を地元とする鶴田はピットアウト早々にダンロップコーナーで23号車を難なくパス。その後は前方クリアとなり、常に2分30秒を切るペースでコンスタントに周回を重ねていく。うまくオーバーステアを誘発し、タイトコーナーはコンパクトにまとめ、高速コーナーはコース幅いっぱいに使って車速をのせる。インアウト関係なく、マシンの動きを見ながら会心の走りを披露していく。数ラップを重ねて次第に前走車が近づき、即ロックオン。スプーンアウト側から213号車を、デグナーひとつめのインから19号車をパス。初乗りの15号機を攻め立てる。快進撃は止まらず、その後の周回ではスプーンを絶妙に立ち上がり、58号車を裏ストレートにてパス。格上クラスである5号車の中里選手・服部選手組のマシンをもデグナー進入のブレーキングで容易に仕留め、同周回のシケインのブレーキングでは4号車を、次周回のスプーン立ち上がりで47号車を、さらに次の周の同ポイントで51号車を捉える。鈴鹿は道幅が決して広いサーキットではなく、サイドバイサイドでの緊張感は必然的に高くなるが、鶴田は物怖じすることなく130Rのアウト側から17号車をオーバーテイク。S字コーナーでは25号車を、888号車はデグナー立ち上がりからヘアピンのブレーキングにてパス。v.Granzにうまくラインを開けつつもマシンを失速させることなく、怒涛のポジションアップに大きく寄与した。ピットインで前に出られた車両含め、交代後数周で11台をパスする快進撃となった。16周回したところでSCが導入され、明けるまでに3周を費やす。この時なんとクラス2位までポジションを押し上げていた。しかし、ドライバーチェンジ及び給油のため、鶴田はここでピットへ。MECのレギュレーションにてピットおよびドライバー交代は最低2回を義務付けられている。多くの台数がエントリーする今回のレースでは予期せぬSCも多く、ファーストスティントの佐藤から鶴田がセカンドスティントを長く引っ張る作戦となっており、残りわずかな時間ではあるが最後は佐藤にドライバーチェンジしてチェッカーを受ける方針となった。佐藤がピットアウトした時点での順位はクラス7位。残すところ数周とみられた佐藤であるが、最後の最後までアタックは止めない。耐久レースともなれば無事に走り切るために走りが保守的になりがちであるが、スプリントレースの如く攻め込んでいく。ピットイン中に前に出られた23号車をピットアウト直後からマークし、S字ではテールトゥノーズの状態まで詰め寄る。そしてスプーン進入のブレーキングにて前へ。まさに鶴田の勢いを佐藤がそのまま引き継がれたようであった。しかし23号車は周回遅れのため順位変動はなし。6位とは10秒余りの差があり、これを覆すには残り周回数が足りなかった。

最終的にそのままクラス7位でチェッカー。入賞まであと一歩というところであったが、チームとしては鈴鹿の地で大躍進したといえよう。

次回の鈴鹿遠征は今のところ予定はない。しかし、2年ぶりの参戦とは思えない善戦ぶりに、再び鈴鹿の地に戻って躍進する日は必ずくるであろう。

2023.10.17 Fuji Champion Race Series 2023                       FCR VITA & KYOJO CUP Rd.1     RACE REPORT

Fuji Champion Race (以下FCR) VITA-01 Rd.1/KYOJO CUP Rd.1

開催日時:2023年5月13日(土)~5月14(日)

開催地:富士スピードウェイ レーシングコース(静岡)

ドライバー   FCR-VITA:佐藤 元春、上野 大哲、兼松 由奈
KYOJO CUP:RINA ITO、織戸 茉彩、兼松 由奈

マシン  恒志堂レーシング レブニーズVITA :佐藤 元春・RINA ITO
恒志堂レーシング CLASS VITA:上野 大哲・織戸 茉彩
恒志堂レーシング YOSHIMI VITA:兼松 由奈

参戦クラス:FCR-VITA、KYOJO CUP

天候  FCR-VITA:予選/雨、決勝/雨
KYOJO CUP:予選/曇り、決勝/雨

路面  FCR-VITA:予選/ウェット、決勝/ウェット
KYOJO CUP:予選/セミウェット、決勝/ウェット

戦績   佐藤 元春(FCR-VITA) 予選:13/33位 決勝:14/31位
上野 大哲(FCR-VITA) 予選:2/33位 決勝:2/31位
兼松 由奈(FCR-VITA) 予選:24/33位 決勝:24/31位

RINA ITO(KYOJO CUP) 予選:7/22位 決勝:5/22位
織戸 茉彩(KYOJO CUP) 予選:16/22位 決勝:失格
兼松 由奈(KYOJO CUP) 予選:6/22位 決勝:18/22位

北海道でのレースを終え、5日後の5月12日金曜日。

タイヤの仕様が変わり、初のFCR-VITAおよびKYOJO CUPを迎えるメンバーたちが富士スピードウェイ入りをした。

5月13日のFCR-VITAおよび翌14日のKYOJO CUPでVITAへと乗り込むドライバーはこちら。

 

#15 恒志堂レーシング レブニーズVITA  佐藤 元春
#35 恒志堂レーシング CLASS VITA  上野 大哲

#610 恒志堂レーシング YOSHIMI VITA  兼松 由奈

※FCR-VITA/KYOJO CUPダブルエントリー

#15 恒志堂レーシング レブニーズVITA  RINA ITO

#35 恒志堂レーシング CLASS VITA  織戸 茉彩

以上5名となる。

上野はKOSHIDO RACING から初参戦。

タイヤが変わってから初の富士スピードウェイ走行となるが、レース前日にして走行枠は僅か二枠。

限られた練習時間の中、レースに向け各選手練習に挑む。

https://x.com/koshidoracing/status/1656827885917995008?s=46&t=ISW3TJ7YJZPlYUjj9ikIZw

練習走行日はドライで迎えたが、本戦はかなりの降水が想定される。

ドライ、ウェットどちらもぶっつけ本番という状況に不安を抱えながらも選手たちはニュータイヤの感触を掴むべく走り出す。

各選手ほとんど一枠しか走れない中、チームオーナーでありエースドライバーである佐藤がタイヤテストでの感触を共有し、万全の体制で挑む。

 

<5月13日 FCR-VITA Rd.1>

限られた練習が終わり、迎えたレース当日。

予報通り大雨が降る中での予選・決勝となった。

AM 9:25 より予選がスタート。

15号機 佐藤元春、35号機 上野大哲、610号機 兼松由奈の3名が予選に挑む。

31台かつ大雨、全車スピンも多く厳しい状況となった予選が終了。

3台とも無事に帰還したが、視界も悪く車の限界を探りながらの予選となり納得の行くタイムがなかなか出ない。

そのようなコンディションの中、上野がいち早く車の挙動を掴み、予選2位という非常に良いスタートを切る。

予選タイム

・佐藤 元春   2’21.803
・上野 大哲   2’18.519
・兼松 由奈   2’26.087

https://x.com/koshidoracing/status/1657198843795238912?s=46&t=ISW3TJ7YJZPlYUjj9ikIZw

 

13時15分決勝スタートであるが、雨が止む気配はなく予選と近しい状況で迎えることを見据え、各選手予選の走行を振り返りつつ決勝に向けて準備を進める。

ウェット路面への不安や緊張感はあるものの、各選手ひとつでも上のポジションを奪取しようと闘争心をあらわにしていた。

雨のレースのため、自身はもちろんのこと相手もミスと隣り合わせでの緊迫した走行を強いられる。リスクは平等であるが、逆に多くのチャンスが転がっている。

スタート時のクラッチミートにおける回転数など、佐藤から各ドライバーがレクチャーを受け、決勝に向けて気合を入れる。

https://x.com/koshidoracing/status/1657236667512786945?s=46&t=ISW3TJ7YJZPlYUjj9ikIZw

 

13時00分。コースイン。

決勝レースの出走は31台。雨が降る中、各車グリッドにつく。

サポートスタッフやメカニックがスタートまでの短い時間で選手とコミュニケーションをとり、選手の士気を上げる。

13時15分。グリッドウォークが終了し、各選手緊張感が高まるなかフォーメーションラップを終え、グリッドにつき、決勝レースがスタート。

KOSHIDO Racingの各ドライバーはスタートを決め、ライバルをパスしながらのTGRコーナーに向かって飛び込んでいく。

予選2位の上野がスタートで前の選手をパスしトップへ浮上。

予選の段階でスタートに好感触を得ていた15号機の佐藤が事前にチームメイトと打ち合わせしていたことが見事にハマったといえよう。

佐藤はロケットスタートを決めTGRコーナーに進入、イン側が混雑するのを予測し大外からオーバーテイク。幸先の良いスタートを決めた。コカ・コーラコーナーでイン側につけ、さらなるポジションアップを狙ったが、イン側の縁石にのり、トラクションを一気に失う。ここでスピンを喫してしまい、10台ほどのライバルに抜かれてしまう。しかしマシンは進行方向を向いており、素早いリカバリーをみせた。ただ、ここで加速というところで後方を走行していたマシンが佐藤に追突。幸い既に加速体勢に入っていたことから致命的な損傷とはならず、気を取り直してレースに復帰する。31台もの出走台数がいるため、順位を落としたところで未だ群衆の真っ只中にいる状況。低μ路に細心の注意を払いながらも着実にVITA-01を前に進める慎重なドライビングで、ポジションを取り戻すべく健闘をみせる。

最終コーナーは毎周、路面コンディションを考慮してのラインからの立ち上がり重視。ヘビーウェットの激しいウォータースクリーンをものともせずきっちりとスリップストリームを使い、ストレートでは着実に前の車との差を縮め、1コーナーブレーキングで前に出る。

コカ・コーラコーナーではスタート直後のスピンからイン側を危惧し、立ち上がりでコースアウト側を上手く使おうと試みたが、再度スピンを期する場面も。しかし、この時も上手くリカバリーし、見事360°フルターンで即戦線に復帰。度々マシンの挙動を乱す姿が何度かあったが、このコンディションの中前に追いつこうという力強さと丁寧さ、時にアグレッシブさを併せもつ走りを魅せた。

610号機の兼松も良いスタートを切り、イン側を位置取ることに成功。その後コカ・コーラコーナー・100R・ダンロップコーナーとリズムよく走るが、集団が崩れて隊列になり始めた13コーナー進入でリアの荷重が抜け過ぎてしまいスピン。その後も隊列が続き、コース復帰に手間取ったことから大幅にポジションを落としてしまう。その後巻き返しを試みるがこのコンディションでは一歩踏み出せず、スロットルを開ける右足に躊躇が見え隠れしていた。それでもラリーで培ったマシンコントロールの勘が徐々に戻り始め、TGRコーナーのブレーキングでは積極的な姿勢をみせる。オープニングラップでのスピン後は大きなミスなく走りをまとめ、少しずつ順位を上げる。過酷な路面状況に慣れてきた頃にはアドバンヘアピンをアウト側から大外刈りという大胆さも見せつつ、このレース中に着実にレベルアップを果たしていった。最終的にはスタート順位である24番手を取り戻し、無事にチェッカーを受けた。

一方、スタート直後1位に浮上した35号機の上野。トップ争いを繰り広げるが #470徳升選手のペースが非常に速く、一度は前に出たものの再びトップの座を明け渡してしまう。コカ・コーラやダンロップコーナー進入ではヘビーウェットとは思えない綺麗なライン取りで徳升選手との距離を詰めるが、1周のトータルではなかなか近づくことができない。とはいえどこの過酷なコンディションの中、素早いカウンターステアとスロットルコントロールでVITA-01の挙動を安定させ、3番手以下を寄せ付けないハイペースで一度も破綻させることなく走り切った素晴らしいドライビングは、流石は現役F4ドライバーとしか言いようがない。

ジリジリ離れる#470号車を視界に捉えつつ、難しいコンデションの中果敢に攻め続けるが、惜しくも徳升選手に次ぐ2位でチェッカーを受けた。しかしながら3番手とは15秒弱の差。いかにこの二人の走りが高次元であったかがわかるだろう。

 

https://x.com/koshidoracing/status/1657284629001551872?s=46&t=ISW3TJ7YJZPlYUjj9ikIZw

初参戦の上野が厳しい状況の中2位でゴールし、表彰台に登ることができた。

コンディションも悪く、スピンに見舞われてしまった佐藤選手・兼松選手にとっては悔しさの残るレースとなったが、3名全員が予選のタイムを上回るタイムでレースラップを周回し、短い時間の中でもしっかり成果として残すことができた。

今期からのタイヤの主な仕様変更目的はウェット性能の向上であったが、それでもウェットの状況でのレースは難しい。

ドライでは可能なライントレースやブレーキングでの駆け引きも相当シビアになるため攻めきれない場面もあるレースとなったが、次戦はライバルチームもタイヤの感触を掴み始めるであろう。今後は現状を一段階も二段階も超えることが勝利への条件となる。

 

<5月14日 KYOJO CUP Rd.1>

春とはいえ、まだまだ冬の寒さを感じる5月14日。気温は15℃。

前日のFCR-VITAに続きKYOJO CUP(以下KYOJO) に参戦する三姉妹ドライバーはこちら!

右から

15号機  RINA ITO 選手(長女)
610号機  兼松 由奈 選手(次女)
35号機  織戸 茉彩 選手(三女)

前日のFCR-VITAにも出場していた610号車兼松選手以外の2名は、タイヤ変更後初のレースかつ初ウェット。

三姉妹の長女であり、エースドライバーである15号機RINA ITO選手はさすがの落ち着きで妹たちを引っ張る。引っ張られた妹たちもレースモードへと変わり、真剣な表情だ。

 

前日レースに参戦した佐藤・上野より、路面状況のより劣悪なポイントやドライビングについてアドバイスを受け、いざ予選へ。

8時00分 予選

 

前日に引き続き大雨かと思われたが、予選開始の段階ではなんとほぼドライ路面。

https://x.com/koshidoracing/status/1657525077200748544?s=53&t=ISW3TJ7YJZPlYUjj9ikIZw

 

22台で開始となった予選であるが、決勝は雨予報で荒れることが予想されるため各選手少しでも前からスタートしたいところ。

前半あまり上位に食い込めていなかった三姉妹だが、後半に差し掛かりペースアップ。

RINA ITO選手、コースイン後渋滞気味でなかなかタイムが伸びなかったが、後半にようやくクリアラップが取れ、7番手タイムをマークすることに成功。

兼松選手はコースイン後から中盤まで全くクリアが取れず苦戦を強いられていた。粘り強くタイミングを探り続け、計測最終ラップに丸1周ライバル車のスリップストリームを有効活用し、6番手タイムをマークすることに成功。

昨年から参戦の織戸選手は途中まで単独走行が多くなかなかタイムアップができない。8周目後半、前走車のスリップストリームに入ることに成功し、チャンスをものにする。計測最終ラップに順位がアップし、16番手で予選を終えた。

予選タイム

・RINA ITO  2‘05.521
・兼松 由奈  2’05.500
・織戸 茉彩  2’08.001

 

12時15分 決勝

コースイン前にドライバー同士ポイントや注意事項を確認。決勝前に予報通り雨が降り始め、三姉妹も心配な様子。姉妹でお互いを高め合う。

チームオーナー佐藤よりスタートの極意を伝授し、各選手マシンに乗り込みいざ出陣。

https://x.com/koshidoracing/status/1657580962954498048?s=53&t=ISW3TJ7YJZPlYUjj9ikIZw

三姉妹、教え通りにばっちり回転数を合わせ、シグナルブラックアウト。

各機良い勢いでスタートを決める。

15号機RINA ITO、良い蹴りだしでスタートするが痛恨のシフトミス。しかしながら幸いウェットコンディションで周りのライバルたちも車速がのっておらず、かつTGRコーナーへのブレーキング直前であったため、それほど大きな影響とはならず胸をなでおろす。元々そのドライビングはアグレッシブであるが、本レースでは特にダンロップコーナー進入のブレーキングからターンインで積極的なアプローチをみせ、前との差を一気に詰める。しかし、ここからという2周目後半でSC(セーフティーカー)導入。長く続いたSCの先導は6周目まで続く。

7周目でようやく解除となり、レース再開。再開直後のコカ・コーラコーナー進入へのブレーキングで2台をパス。

その後#337斎藤選手、#86永井選手と張り合うがなかなか抜けない。11周目の最終コーナーで2位を走行していた#114翁長選手が大きくコースアウト。RINA ITOの目の前に復帰し、一時はストレートで前に出るが、その後のTGRコーナーブレーキングで再度抜き返されてしまう。その後の周回ではここぞとばかりにポジションアップを狙うが叶わず、5位入賞でチェッカーを受けた。

610号機の兼松はスタートを無難に決め、TGRコーナーに突入。立ち上がりでライバル車に詰まってしまい後方にパスされてしまう。コカ・コーラコーナー進入で長女RINA ITOにもオーバーテイクされてしまい、ポジションダウンするが、その後巻き返そうと長女に追いすがる。2周目のTGRコーナーでややブレーキングを深追いし過ぎたか、コースアウト。ここでさらに1台に前に行かれてしまう。1、2周目のミスを取り返そうと気合を入れなおしたところでSC導入。SC解除になりここからというところ、GR Supraコーナー立ち上がりで前を走る2台がスピンし、イン側へ。兼松は全力でかわそうとアウト側に回避を試みるが、スピン車両がアウト側に流れてきてしまう。車両の左側面にホイールのスポークが折れるほどの大ダメージを負ってしまい、規定周回数ギリギリクリアはしたものの、18位という結果でレースを終えた。

35号機の織戸。三姉妹でダントツのロケットスタートを決める。スタートで2台をパスするという素晴らしい出だし、このまま順位アップと思ったTGRコーナー。#36岩岡選手に接触してしまう。その接触がきっかけとなり、そのままスピン。リカバリーにかなりの時間を要してしまう。これによりライバルたちとは大幅な差が生まれてしまい、追いつこうと意地の走りを見せるがほどなくしてSC導入となる。SC解除後から、1周目の接触によるペナルティーが出されるが、経験の浅い織戸はそれに気付くことができないまま周回を重ねてしまう。裏を返せばそれだけスピンした遅れを取り戻そうという強い気持ちで走っていた。ペナルティーに気付かず規定周回を過ぎてしまったため、裁定は失格処分。KYOJOに出場し始めて2シーズン目の初戦、本人の中でもたくさんの葛藤があった。このような経験を経て、さらに強く速く賢いドライバーへと成長していくであろう。

失格になったとはいえ、その走りを振り返ってみると、ライバルたちがスピンやコースアウトで戦線を離れていく中、着実にラップを重ねられる走りを身に着けていたことがわかる。路面状況を常に注視し、最も水が掃けているラインを確実にトレース。前走車が巻き上げる水しぶきにも臆することなく積極的にスリップストリームを狙い、走りの組み立て方としては大きく成長したことを印象付けた。

ウェットコンディション、スピン・クラッシュ多数と全体的に少し荒れたレースとなってしまったが、三姉妹は毎戦高め合い成長を見せてくれる。ギリギリの状態で走るからこそトラブルは起きてしまう、そこを今後さらに洗練させていくことでまだまだ成長し、ファンやスポンサーの皆様の期待に応えてくれることは間違いないだろう。そんな期待を抱かせる面々の走りであった。

 

KOSHIDO RACINGは地元十勝スピードウェイだけでなく、富士スピードウェイや鈴鹿サーキットをはじめとした幾多のビジターレースにこれからも挑戦し、チーム内やライバルたちと高め合うことで日々進化していく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2023.06.14 北海道クラブマンカップレース2023 Rd.1 VITA-01 RACE REPORT

 

北海道クラブマンカップレースRd.1 VITA-01

■開催日時:2023年5月7日(日)

■開催地:十勝スピードウェイ クラブマンコース

■ドライバー:佐藤 元春(#12)、浅井 康児(#310)、工藤 大祐(#910)、

RINA ITO(#11)、織戸 茉彩(#516)

■マシン:恒志堂レーシングVITA 11号機、12号機、310号機、516号機、910号機

■参戦クラス:VITA-01クラス

■天候:予選/晴れ、決勝/晴れ

■路面:予選/ドライ、決勝/ドライ

■戦績
佐藤 元春   予選:1/13位 決勝:1/13位

浅井 康児   予選:2/13位 決勝:5/13位

工藤 大祐   予選:5/13位 決勝:6/13位

RINA ITO    予選:6/13位 決勝:7/13位

織戸 茉彩   予選:13/13位 決勝:12/13位

 

 

例年より若干早めの開幕となった北海道クラブマンカップ第1戦。今年の道内は4月から比較的温暖な日が続いていたがレースウィークの十勝に吹く風は冷たく、朝方の気温は一桁台というコンディション。そのような中、13台のVITA-01が十勝スピードウェイに集結した。主な各チームのドライバーの今年の顔ぶれは昨シーズンとほぼ同じで、ディフェンディングチャンピオンである#778大島良平選手、常に表彰台圏内を争う#17坂本幸照選手、急激に速さを身につけてきている#77村上泰規選手、本シリーズでは唯一のレギュラー参戦女性ドライバーである#777関あゆみ選手、そして#61レジェンド平中繁延選手といったところ。
今回のKoshido Racingはチームオーナー兼ドライバーである佐藤を筆頭とし、レギュラードライバーである浅井、工藤、そしてスポット参戦となるRINA ITOと織戸の女性ドライバー2名を加えての布陣で挑む。

<練習走行>

今シーズンよりタイヤが大幅に仕様変更となり、開幕からセッティングに終われる各チーム。Koshido Racingも4月から走行を開始し、ニュータイヤの感触を確かめていた。

これまでのセッティングの方向性が今期のタイヤに上手く合致していたのか、シーズン初走行より好タイムを記録する佐藤と浅井の両ドライバー。工藤もこれに次ぐ形で昨年のタイムを大幅に上回って見せた。

今回のレースウィークから合流したRINA ITOも今期VITA-01に初乗りながらニュータイヤに素早く順応し、昨年の自己ベストから約1秒短縮してくる。

織戸はレース前日の公式特別スポーツ走行からの参加。この日はウエット路面ながら、各セクターベストを上手く1周にまとめ上げ、VITA-01二年目にして成長した姿を見せた。

しかし、すべてが順風満帆というわけではなかった。エースドライバー佐藤の12号機はエンジンとミッションに不安を抱えたままでの走行であったのだ。今ひとつエンジンに伸びが足りない状態であったとともに、普段はホームストレートでの4速から5速への素早いシフト操作を信条としている佐藤がゆっくりと、かなり慎重にシフトアップしている様子がみられた。これを受けて佐藤は練習走行を中断し、12号機はエンジン・ミッション換装という重整備がスタートする。また、11号機のRINA ITOはドライビングミスによりオーバーレヴを誘発。エンジンブローさせてしまう。
一気に2基のエンジンを要することになったKoshido Racing。スペアエンジンが1基のみであったことから第1戦に黄信号が灯りかけていたが、なんと他チームに快くスペアエンジンを供与いただけることとなり、ギリギリで窮状を凌ぐことができた。ライバルチームでありながら救いの手を差し伸べてくれたHDC日本平中自動車様とステップエンジニアリング様に心より御礼申し上げる次第である。
さて、エンジンが手に入ってからはメカニックの腕の見せ所。一部のサポートスタッフも協力し、いち早く走れる状態にしようとチーム総出で懸命な作業が続いた。結果2台ともエンジンは換装され、無事に火が入った。ただ、12号機のミッションは換装してもなおフィーリングに難が残る状態。致し方なくその状態のままレース本番を迎えることとなった。
チャンピオン奪還に燃える佐藤、昨年の最終戦で2位表彰台を獲得し勢いに乗る浅井、VITA-01搭乗二期目にしてトップ集団に肉薄するタイムをマークする工藤、KYOJO CUPにレギュラー参戦し、男性顔負けの強い走りで常連軍団を脅かすRINA ITO、同じくKYOJO CUPで昨年よりレギュラー参戦を果たし、目覚ましい成長を見せる織戸茉彩。Koshido Racingの活躍ぶりに期待が寄せられた。

 

練習走行結果
佐藤 元春:1’30.840 (5/4)
浅井 康児:1’30.920 (5/5)
工藤 大祐:1’31.539 (5/5)
RINA ITO:1’32.488 (5/4)
織戸 茉彩:1’36.540 (5/6 セミウェットコンディション)


<公式予選> 

天候は晴れ。気温11.7℃、湿度52%。前日の雨雲はいなくなり、青空が広がり始めている。早朝の公式車検の時間帯は気温も上がらずコースコンデションに不安が残ったが、路面はしっかりと乾いていた。
コントロールタワーにコースイン2分前の表示が出されると同時に、各車一斉にピットガレージから飛び出していく。Koshido Racingはまず浅井がコースイン。それに続く形で佐藤が、この後に工藤、RINA ITO、織戸と続く。浅井・佐藤はアウトラップから2周かけてしっかりとタイヤに熱を入れ、徐々にペースを上げていく。常に浅井の後方につき、スリップストリームを上手く活用しつつポールを狙う佐藤。浅井も後方を気にかけつつ、ミスなく周回を重ねる。
最初にベンチマークとなったのは#77村上選手で、1分30秒台の好タイムを序盤から連発。次いで#778の大島選手が近接タイムで肉薄する。そこに割って入る形で浅井が6周目から1分30秒台後半を連続でマークし、8周目にベストとなる1分30秒643で3位につけた。そして遅れること1周、ついに佐藤が動き出す。それまで1分31秒台に留まっていたが7周目に一気に縮め、1分30秒台中盤を記録。その後もアタックは続き、皆がアタックを終えたラスト周回で1分30秒361を叩き出し、トップに躍り出る。同時に予選時間は終了となり、佐藤が土壇場でポールポジションを獲得した。
上位陣のタイム順では2位に#77村上選手、3位に浅井、4位に#778大島選手となっているが、村上選手にトラックリミット違反が課せられベストタイム末梢のペナルティ。スターティンググリッドは3番手となった。
5位以降は1分31秒台の戦い。とはいえ面々昨年から軒並みタイムを短縮してきており、こちらもハイレベルな戦いが繰り広げられる。開幕前に何度か練習走行を重ねていた工藤は、試行錯誤の末に前日の特別スポーツ走行時間までも惜しみなくセッティングに割いていた。納得いくまでマシンの仕上げに注力し、乗り方も着実に今年の仕様にアジャストしていった結果、上位陣と僅差の1分31秒060までタイムを刻む。練習走行では1分32秒台に甘んじていたRINA ITOも予選で開眼し、1分31秒台前半を連発。予選アタック中にニュータイヤの特性を掴み、最終的には工藤に迫る1分31秒141を記録した。
最終的には5位に工藤、6位にRINA ITO、昨年から好調の#17坂本選手は7位となっている。マシンコンディションに泣いた#61レジェンド平中選手は、練習走行では1分31秒台をマークしていたものの、予選中は1分32秒113で9番手。唯一の旧エンジン車で奮闘中の#777関選手は、そのハンデを一切感じさせない1分32秒297という驚異的なタイムをマーク。しかし、ピットアウト時のホワイトラインカットにより10番手としながらも、グリッドは11番からのスタートとなった。
絶対的な練習不足に泣いた織戸は13位。それでも久々のVITA-01で、まして乗りなれないマシンということを考えれば十分なタイムである。20分間という短い予選の間だけでもピットアウト直後と終了時の走りを比較すればその差は歴然。コース幅の使い方や操作の精度が格段に高まっていた。現に同じ車両でエントリーした昨年と比較するとアベレージを2秒ほど短縮している。前日練習がすべてウエットコンディションとなってしまったために、ニュータイヤ初のドライ走行となった予選時間で多くの感触を得た様子。決勝での巻き返しが期待された。

<決勝>

気温は10.9℃、湿度50%。この時期としては若干肌寒い。但し日差しはあり、路面温度は涼しげな外気温に相反して上昇しつつあった。タイヤに熱を入れるには十分である。
各ピットからコントロールタワー下に向かって車列をなす色とりどりのVITA-01達。ワンメイクでありながら外装は各チーム個性に富んでおり、列を成すその姿は他のレースシリーズに引けをとらないくらい華やかである。
各車スタート練習を交え、それぞれのグリッドへ向かう。フロントローは佐藤と浅井でKoshido Racingが独占。中盤にも工藤とRINA ITOが並び、後方には好機をものにすべく織戸が目を光らせている。

グリッドでは各チームスタッフや仲間たちとともに和やかな時が流れる。スタート前、ドライバーの緊張をほぐしてくれるひとときである。グリッドウォークを終え、ここからスタート1分前の表示が出されるまでの間、サーキットは一変して静寂に包まれる。数は少ないが筆者も本シリーズにはスポット参戦の経験があり、この静寂がえもいわれぬ緊張感を作り出す。今期初戦ということもあり、その緊張感はいやが上にも高まっていた。スタートまで1分を切ると全マシンがエンジンスタートし、グリーンフラッグとともにフォーメーションラップへ。それぞれのグリッドに戻ったマシンたちはスタート5秒前の表示で一斉に咆哮を上げ、レッドシグナル点灯、ブラックアウトで最初のコーナーに向かって飛び出していく。
タイヤの規格が変わったことはこれまで何度も触れてきたが、これはレーススタートにおいても絶大な変化をもたらした。横のみならず縦グリップも大幅にアップし、昨年までの感覚でのクラッチミートではパワーが喰われてしまう。したがってある程度スロットルをしっかりと開けないとスタンディングスタートは決まらない。各車まずまずの蹴り出しでトラブルなくスタートする中、浅井が痛恨のシフトミス。2速、3速と立て続けにギアを蹴られ、スピードを乗せられないまま2位のポジションからずるずると後退していく。浅井の順位変動はあったものの、他車はスタート直後に特に混乱もなく、各マシンきれいな隊列を成して2、3、4コーナーへとなだれ込んでいった。
佐藤はミスなくスタートし、ホイールスピンを避けるべく早めに2速へ叩き込むと同時にイン側をけん制。トップのまま1コーナーへ飛び込む。タイヤに熱が入っていないため走行ラインはぶれるが、可能な限り車速をのせていく。予選を含め依然としてミッションに不安を抱えながらの走行を強いられていたが、2周目の5コーナー立ち上がりでは4速に蹴られ、ホームストレートでは5速にシフトアップするところでほぼ毎回のようにギア鳴りするなど、やはり普段通りとはいかない様相である。それでも致命的な失速とならないよう慎重な操作を心掛け、1周1周を大切にラップしていく。周回を重ねれば重ねるほどにその走行ラインは鋭さを増していった。

同時に隙もみせず、このミスしない走りそのものが佐藤の最大の強みといえよう。結果、ブッチギリというわけにはいかなかったが、後方との差をみながらレースをコントロールし、ただの一度もトップの座を明け渡すことなくチェッカーを受けた。トラブルを抱えながらも、まさに完璧なレース運びである。
一方、スタートで後方に沈んだ浅井。1コーナー進入までの間に6番手まで後退し、その後も各コーナーで後続車にラインを奪われ、4コーナーを立ち上がるまでに9番手まで後退してしまう。しかし、予選2位の底力はここから遺憾なく発揮されることになる。まずオープニングラップの最終コーナーを丁寧に立ち上がり、2周目のホームストレートで#61 平中選手のスリップストリームについたのちパス。1コーナー進入で姿勢を乱しながらもそのまま#55後藤選手の追撃に入る。コーナー1つクリアするたびに前との差を確実に縮めていく浅井。同周回の7コーナー進入までにはテールトゥノーズの状態にまで詰めていた。前周同様うまく最終コーナーをまとめた浅井は再び前走車のスリップを狙う格好の位置にマシンをつける。後藤選手の前にはチームメイトであるRINA ITOがいたが、ホームストレート上で後藤選手の前に出た浅井は3周目の1コーナーのブレーキングでRINA ITOもパス。一気に2台の前に出た。そこからは2秒ほど前を行く工藤と#17 坂本選手に追いすがる。ストレートもインフィールドもバランスよく速い310号機。浅井もそれに呼応する形で十勝スピードウェイを駆けていく。

そのような中、4番手争いを展開していた工藤と坂本選手のバトルが勃発。昨シーズンからレギュラー参戦を開始し、見る間に速さを身に着けてきた工藤。2022年シーズン最終戦ではトップ集団に肉薄するタイムをマークするほどの成長ぶりを見せており、VITAベテランドライバーの坂本選手をも唸らせるほどの走りを見せた。しかしながら表彰台の常連となっている坂本選手は手ごわく、4周目の4~5コーナーで先行を許してしまう。ただ、クリーンなバトルの末に工藤が得たものは大きかったはずである。

2台以上が絡んでの走行はラインの自由度が少なくなり、走行ペースは落ちてしまう。そんな戦況を後方から見ていた浅井はチャンスとばかりに追撃の手を緩めなかった。坂本選手に前に出られた工藤を同周回のうちに捉え、ピタリと後ろにつけてプレッシャーを与える。チームメイト同士とはいえ、お互い手は抜かない。工藤・浅井で強みが異なり、右コーナーでグッと差を詰める浅井に対し、左コーナーでは工藤が離す。但し、コースの大半を右コーナーが占める十勝スピードウェイだけあり、後方の浅井が優勢。5周目のホームストレートで工藤のスリップに入った浅井は6周目の1コーナーのブレーキングで前へ。5位争いを制す。浅井はその後も1分31秒台前半~中盤のペースを維持するが、追撃もここまで。最終的には5位フィニッシュとなった。それでも猛追する中で意地を見せ、4周目にレース中でのファステストをマークした。工藤はそこからポジションを守り、6位でチェッカー。
スタンディングスタートを成功させ、中盤で戦っていたRINA ITOは#55 後藤選手とのバトルを長きにわたって展開。幾度となく前に出られそうになりながらも鉄のようなメンタルがそれを許さず、工藤に続く7位フィニッシュとなった。富士スピードウェイで開催されているKYOJO CUPで鍛え上げられた精神力は並大抵のものではないことがわかる。

織戸は低めの回転に合わせ、無難にクラッチミート。スタート直後は#777 関選手の後ろにつけていたが、1コーナー進入にて大外から仕掛け、ブレーキングで前に出る。するとそのまま2コーナーへ猛進し、#48 山口選手の背後につけた。しかしその後は後方の関選手とのバトルに費やし、前方との距離は拡がっていく。2周目に入ったところで1~2コーナーで痛恨のアンダーステアを出し、何とか抑えていたものの4コーナー立ち上がりから5コーナーにかけて関選手に先行を許した。その後はミスなく自身の走りに徹し、チャンスをうかがい続けた織戸。すると11番手を走行していた#48 山口選手がスピン。これに乗じ、ポジションをひとつ上げる。その後は山口選手の猛烈なプッシュがあったものの、守り切って12番手のままゴール。最後の最後は0.149秒差という超僅差でポジションを勝ち取った。

昨年第1戦以来の勝利となった佐藤の活躍に沸いたKoshido Racingのピット。しかし、浅井や工藤をはじめ、各ドライバーが上位に食い込めるチャンスがあっただけに悔しさも残る今回のレースであった。次戦は今回の結果を挽回すべく、より修練を重ねての再挑戦となることは間違いない。ただ、フレームに難を抱えながらも3位表彰台を獲得したディフェンディングチャンピオンである#778の大島選手やエンジン不調に悩まされていた#61の平中選手、次戦より新車投入予定の#777 関選手など、周りもさらに手強くなることは明白である。Koshido Racingはより高みを目指して走り続けるのみだ。

2022.12.01 2022年9月25日 北海道クラブマンカップレースRd.4

秋の気配も感じつつある9月下旬、残すところ二戦となった北海道クラブマンカップレース参戦のため、KOSHIDO RACINGは十勝へと向かった。

 

日曜日に予選・決勝が行われるHCM Rd.4にエントリーしたのは以下の4台/4名。

 

12号車  佐藤 元春 選手

310号車  浅井 康児 選手

516号車  織戸 茉彩 選手

910号車  工藤 大祐 選手

 

練習走行スタートは9月22日(木)、

土曜日に予選が開催されるGR86/BRZ Cupの車両も共に走行する。

多くの台数がコースインし、プロ/アマが入り混じるコース模様だ。

この日は、スーパーGTドライバーでありKOSHIDO RACINGドライビングアドバイザーの平中克幸氏もVITA-01 910号車へ乗り込み、走行を披露。

普段910号車を駆る工藤選手はもちろん、それぞれの選手が食い入るように走行動画へ視線を送っていた。

 

続く23日の練習走行枠では、記録的な豪雨が延々と降り続き走行もままならない。

コース上に川が流れるようなコンディションのなか、隙を見て走行するGR86/BRZ勢にもスピン&コースアウトが頻発し、赤旗中断に悩まされる一日。

日曜日の予選、決勝はドライで行われると想定され、KOSHIDO RACINGを含むVITA-01の各チームは大事を取って走行を控えることとなった。

 

翌24日に雨は弱まるが、午前中の十勝スピードウェイは濃霧に包まれウェットコンディション。

降ったり止んだりを繰り返す生憎の天気で、少しでも走行時間を取るために各車コースインしていった。

 

9月25日 予選・決勝日

誰もが少ない練習走行となってしまった週末、迎えた25日の朝はこれまでとは打って変わって快晴の空模様。

 

公式車検時も暖かい日差しに包まれ、予選は絶好のコンディションとなりそうだ。

 

予選前インタビュー

12号車、佐藤選手はタイトル防衛のかかる重要な一戦。

リラックスしつつ、集中してポールトゥウィンを目指すとの意気込みだ。

 

【HCM Rd.4 公式予選】

 

10時45分、コースオープンと共に一斉にピットレーンへと出陣するVITA-01。

ドライ路面での走行ではあるが、前日までの悪天候によりコース外の芝や泥はたっぷりと水を含んでいる。更にはGR86/BRZ Cupも併せたタイヤカスで走行ライン外はいつにも増して低グリップ状態。

攻めすぎると1ミスが大きなロスとなるコース状態は、予選決勝ともに障害となるだろう。

ピットレーンから一番にコースインしたのは12号車 佐藤選手。

21℃の気温の中、タイヤへ熱を入れてグリップの「おいしいところ」を狙っていく。

 

各車アタックへ向け間合いを計る中、早々にタイムを出してきたのはライバル778号車 大島選手。

33秒9をマークしてくるが、KOSHIDO RACINGも黙って見てはいない。

一周ごとにタイムを更新する12号車、それに合わせるかのようにペースを上げる310号車が33秒台前半へ突入、ワン、ツーの位置につく。

 

それでも終わらないタイム合戦。

予選終盤には778号車が33秒031で塗り替えると、12号車は直後に33秒038とその差は僅か1000分の7秒!

 

【HCM Rd.4 公式予選 リザルト】

P2   12号車  佐藤 元春 選手 1’33”038

P4   310号車  浅井 康児 選手 1’33”426

P9   910号車  工藤 大祐 選手 1‘34“281

P16  516号車  織戸 茉彩 選手 1‘44“073

 

最後の一周まで続くタイムアタック合戦を制し、ポールポジション獲得は778号車。

2番グリッドに12号車 佐藤選手が続き、惜しくも最終周でスピンを喫し更新ならずの310号車 浅井選手は4番グリッド。

一戦ごとに着実に力を高めている910号車 工藤選手が9番グリッド、

慣らしはこれから、516号車 織戸選手は16番グリッドという結果となった。

 

【HCM Rd.4 決勝】

 

GR86/BRZ Cupなどの決勝レースを挟み、コースインの時間を迎えた13時50分。

暖機を済ませたVITA-01達はホームストレート上のグリッドへ向かった。

 

HCM Rd.4、12周のレースへ向けたシグナルがブラックアウト

 

スタート直後、

インを締めに向かう778号車、その後ろには12号車が貼り付く。

2列目からスタートの310号車は後方55号車がアウトから仕掛けてくるが、譲らず3番手で立ち上がる。

9番グリッドから好スタートの910号車は555号車を1コーナー進入でパス、

516号車もスタートを決めて前の2台をパスし14番手へ浮上。

 

2周目から集団は1~4番手の上位集団、5~7番手の中団といくつかに分かれ、隊列を組む様相に。

後方では516号車 織戸 茉彩選手と777号車の関 亜由美選手が 14番手を争う女の戦い。

1コーナーにサイドバイサイドのまま飛び込み777号車が前に出る。

 

速さを見せる先頭の778号車と、つかず離れずのペースで狙う12号車が他車を引き離しながらレースをリード、順位の変動は無くとも迫力の走りでお互いの意地を見せる。

中団では910号車が加わる5台の混戦状態。互いの位置を入れ替えながら走行していたが、7周を走ったところで910号車と555号車が接触。

910号車は左リヤの足回りを損傷し、ピットにて修復が検討されるもあえなくリタイアとなってしまった。

 

32秒台のファステストタイムを出しながらハイペースに走行する778号車に対しじわじわと離れる12号車は粘り強くチャンスを狙うも、周回遅れの車両に引っかかりタイムをロス。3秒、4秒と離れていく。

 

5番手までは予選順位のままで展開しそれぞれが単独走行。

516号車はこのレースウィーク中で自己ベストを更新しながら走行したが、777号車はわずかずつ離れていき後方の10号車との13番手争いへ。

しかしここ一番の勝負強さでブロックし、そのままチェッカーへと向かった。

 

910号車のリタイアはあったものの、上位勢は順位は大きく変えぬまま12周を迎え、Rd.4は終わりを迎えた。

 

【HCM Rd.4 決勝 リザルト】

P2   12号車  佐藤 元春 選手

P4   310号車  浅井 康児 選手

P13  516号車  織戸 茉彩 選手

DNF   910号車  工藤 大祐 選手

 

「次戦への課題も見つかったいいレースだった」という12号車 佐藤選手。既に次戦への調整は始まっているようだ。

 

 

残るは最終ラウンドの2レース。現在のポイントランキングトップの大島選手を超えるには勝利は必須となる。

次回は今シーズンの勝者が決まるHCM Rd.5最終戦の模様をお伝えする。

代表・佐藤選手の振り返りと次戦への意気込みで締めくくりたい。

2022.11.20 2022年8月21日 北海道クラブマンカップレースRd.3 十勝3時間耐久

少しずつ暑さの和らぐお盆の北海道。

8月19日はKOSHIDO RACINGが十勝スピードウェイへと到着し、

3時間耐久レースへ向けた練習走行の準備を進めていた。

 

今回KOSHIDO RACINGより3時間耐久レースへエントリーしたのは下記4台/9名。(上からA,B,Cドライバー)

12号車

佐藤 元春 選手(右)

石崎 竜一朗 選手(左)

 

310号車

浅井 康児 選手(右)

市川 篤 選手(左)

 

516号車

山本 裕之 選手(中央)

木下 祐希 選手(左)

能見 謙司 選手(右)

 

910号車

工藤 大祐 選手(右)

RINA ITO 選手(左)

 

https://twitter.com/koshidoracing/status/1560480772745998337?s=20&t=LTUegqoaDXafO6FNaMAK8g

気温は23℃、湿度60%ほどの十勝更別村、体感はやや蒸し暑さを感じる一本目の練習走行は、コースアウト車両による赤旗が二度発生し時短走行に。

各チームが耐久レース本番へ向けハイペースで走行していることが窺われた。

 

その中でも12号車を駆る佐藤選手は33秒台前半をマーク。

続く310号車浅井選手も34秒台前半。

途中910号車の工藤選手がエンジンの不調を感じるが、すぐに復帰し走行を続け順調なスタートを迎えた。

各車ドライバー・メカニック・スタッフが一丸となり、

足回りのセッティングやコーナーの攻略方法を始めとしたタイム短縮への道のりを一歩ずつ進めていく1日目となった。

 

8月20日(土) 公式練習

2日目を迎え、十勝スピードウェイには他チームも続々と現れる。

表彰台の常連となりつつある778号車大島選手やベテラン61号車平中選手、

若く速さのある77号車村上選手らが出走し、

チームスタッフもタイム測定に前のめり。

 

https://twitter.com/koshidoracing/status/1560784871743754240?s=20&t=6SnpgMUFT9_lzV9AWZFNKw

 

 

516号車をドライブする3名は十勝スピードウェイ初走行。

シミュレーターでは数えきれないほどのラップを刻んだとは本人の談だが、

実際の路面には苦戦気味。

少ない走行時間となるが、4台は本番へのアジャストを進めていった。

 

 

8月21日(日) 公式予選&決勝日

日中には30℃を超える予報となり、耐久レースには体力が必要となりそうだ。

涼しさも感じる早朝には、各車が一斉に車検場に集まっていた。

 

予選を控え、各ドライバーからのコメントをいただいた。

 

今回の予選はA・Bドライバーいずれかのベストラップによってグリッドが決定され、決勝へ臨むこととなる。

決勝ではドライバー交代や給油に関する規定も細かに決められており、チーム全体の一体感が重要だ。

 

まずはAドライバー予選

快晴の天気となった予選は、別クラスのヴィッツも出走。

佐藤元春選手は「クリアラップを取れなかった」との事だが1分32秒台の好タイムをマーク。

310号車、516号車、910号車は34秒台を刻む。

総勢20台かつ他クラスとの混走となる予選は一筋縄ではいかぬようだ。

 

続いてBドライバー予選

12号車 石崎選手、910号車 RINA選手はなんとぶっつけ本番である。

特に石崎選手は1年ぶりの走行を感じさせぬ素晴らしい走りで33秒台前半。

総合でも3番目に入る速さとなった。

 

そしてCドライバー予選

KOSHIDO RACINGの中では516号車の能見選手が該当。初めての十勝を果敢に攻めていった。

 

【HCM Rd.3 公式予選 リザルト】

P.P.   12号車  佐藤 元春選手 1‘32“693

P7     310号車   浅井 康児選手 1‘34“071

P10   910号車   工藤 大祐選手 1’34”708

P11 516号車   山本 裕之選手 1’34”795

 

12号車予選オンボード https://www.youtube.com/watch?v=m9BmkM-FhH0

 

 

決勝まで約1時間というところで、910号車の不調が再発生。

エンジンの不調であったが、迅速な原因特定により事なきを得た。

 

それぞれのスタートドライバーは以下の通り。

 

 

【HCM Rd.3 決勝】

 

予選が終了し各車グリッドにつく頃の気温は約30℃。

3時間の耐久レース中は1回当たり3分以上、最低3回のピットイン義務が課され、タイヤ交換は行わずドライバー交代及び給油作業がメインとなる。

ドライバー達からは暑さに苦しむ声も聞こえたが、レース開始に近づくごとに鋭い眼差しへと変わっていく。

 

スタート時間を迎えた午後12:00、3時間の長い戦いが始まった。

 

レースはローリングスタート。先頭からそのまま走り出したのは12号車、

落ち着いたスタートの310号車、インから飛び込み1ポジションアップの910号車、

チャンスを窺う516号車という並びに。

しかしレース開始から程なく、他クラスのアクシデントによりセーフティカーが導入となる。

全車は再度隊列を整え、残り2時間40分から12号車を先頭にローリングスタートで再開。

 

特にハイペースで走っていたのがエンジン不調を乗り越えた910号車。

10番手スタートから20LAPの時点で3位を走行する快調な走り。

 

だが、開始30分を迎えるころKOSHIDO RACING陣営にトラブルが発生。

各チームがピット準備を始める中、310号車 市川選手がエンジンの不調を訴えピットイン。

修復作業の為ガレージインとなる。

開始1時間経過時点でピットは慌ただしい様相に。

4台がエントリーするKOSHIDO RACINGは各車のタイミングをずらしピットインを指示。

910号車は工藤選手→RINA選手、516号車が木下選手→能見選手へとドライバーチェンジ。

練習を活かし、規定3分間のピット作業をスムーズに行いコースへと駆け出した。

 

続いて12号車がピットインとなるが、走行中他車との接触により変形したカウルを修復、少々時間を使っての作業の後に佐藤選手→石崎選手へ交代し走り出した。

 

 

 

 

レース中、ドライバーの交代が見られるのも耐久の醍醐味。普段とは違う表情が見られる。

 

【1時間 途中経過】

ここで12号車に更なる試練が襲い掛かる。ピットでの作業から数周後、冷却系統のトラブルが発生しエンジンパワーが低下。

急遽油脂類の補充を行うが、その後コース上でストップしてしまう。

残り1時間40分を残したところで悔しいリタイアとなった。

 

全車一回目のピット作業を済ませた時点で、

516号車 能見選手 7番手

910号車 RINA選手 9番手

310号車 浅井選手 修復作業により20番手

という並び。

 

コース上では処理の為レース中断、後にセーフティカーが先導し、3回目のスタートを待つことに。

時刻は13:50、残り1時間11分からレースは再開。トラブルにより修復作業に当たっていた310号車も息を吹き返し、浅井選手のドライブでコースへと戻る。

 

【2時間 途中経過】

残る時間が1時間を切った頃、516号車 能見選手が5番手、910号車 RINA選手が6番手という好位置につけていた。

順調に走行を重ね、2回目のピットインでドライバーは516号車 能見選手→山本選手、910号車 RINA選手→工藤選手、310号車 浅井選手→市川選手へとバトンタッチ。

残るピット義務はトップの778号車が2ピット、516号車・910号車・310号車は共に1ピットとなる。

2時間30分経過時には他車のピット作業も行われ516号車が3番手、910号車が4番手と表彰台まであと一歩の位置取り。

しかし規定ピット回数をこなす為順位を7,8番手に戻し、チェッカーフラッグへと臨んでいった。

 

【HCM Rd.3 決勝リザルト】

3時間が経過し、長い戦いはチェッカーフラッグの時を迎える。

KOSHIDO RACINGの4台は、

12号車  佐藤/石崎   40Laps DNF

310号車  浅井/市川   63Laps P19

516号車 山本/木下/能見 84Laps P7

910号車 工藤/RINA   84Laps P8

という結果に。

 

トップを走行するもエンジントラブルに見舞われ無念のリタイアとなった12号車。

トラブルから復活し、諦めず走り抜けた310号車。

初めての十勝スピードウェイに適応し見事な走りを見せた516号車。

3戦目/ぶっつけ本番のタッグで素晴らしい食らい付きの910号車。

 

総勢19台が完走し、北海道クラブマンカップ Rd.3 十勝3時間耐久レースは幕を閉じた。

 

残るクラブマンカップレースは2ラウンド/3レース、更に白熱するポイント争いに注目。

2022.11.11 2022年7月3日 北海道クラブマンカップレース Rd.2

 

 

梅雨の影響を受けて連日じめじめとした6月末。

KOSHIDO RACINGの面々は更別村、十勝スピードウェイへ到着。

気温は高くないがやや蒸した天気の中、

7月3日(日)に開催される北海道クラブマンカップレースRd.2への準備は着々と進んでいた。

 

挑むドライバーは以下の5名。

 

12号車  佐藤 元春 選手

35号車  鶴田 哲平 選手

310号車  浅井 康児 選手

516号車  市川 篤 選手

910号車  工藤 大祐 選手

 

 

これより3日間の練習を行った後、予選・決勝へ臨んでいく。

6月30日午前9時、雨のなか走行を開始するのは516号車を除く4台のVITA-01。

 

専有走行となり各車クリアラップを取ってマシンセットを確認、併せてウェット路面での挙動を確かめていく。

 

35号車をドライブする鶴田選手は三重県出身でFIA-F4やスーパー耐久にて活躍中のドライバー、VITA-01及び十勝スピードウェイの走行は初めて。

これまで経験してきた車種との特性の違いを探りながらの練習となった。

 

 

 

 

 

昼頃には路面も乾き始め、空気圧を調整しながら徐々にペースアップ。

選手それぞれが手ごたえを感じながら、本番へ向けた練習走行は翌日も続く。

https://twitter.com/koshidoracing/status/1542384713511608320?s=20&t=0X13fUgnTKMRUZwZ5DqabQ

 

7月1日(金)

曇った天気の午前11時、18℃と肌寒い気温の中で2日目の練習走行が開始。

この日より516号車と市川選手が加わり、総勢5台のVITA-01が出揃う事に。

ヤリスカップやF4のマシンたちもサーキットへ姿を現し、レースウィークの始まりを告げるエキゾーストノートが響く。

KOSHIDO RACINGでも活躍するRINA ITO選手  ヤリスカップへ臨む。

 

 

 

 

 

 

 

 

前日と異なり完全ドライとなった路面状況。

ドライバーの意見を聞きながら足回り、空気圧の調整を細かに行う。

誰もが真剣な眼差しでクルマに向き合いつつも、時折笑い合いながら作業に当たっていた。

 

 

迎えた3日目、7月2日(土)。

VITA-01、ヤリス、F4それぞれが専有走行枠を取る公式練習日。

サーキット到着の朝8時30分の時点で気温は既に19℃、その後も気温は上がり続け、日差しが照りつけ夏の暑さに。

27℃の暑さはドライバーの体力を奪いタイヤを消耗させるが、選手たちは次々と走行を重ねていた。

 

決勝は更に気温が上がる予報。翌日の予選、決勝へ向けて走り込みは続く。

 

 

2022年7月3日 北海道クラブマンカップレース Rd.2 予選&決勝日

 

早朝から始まる公式予選は、出場チームが列を成しドライバー達も集まる時間。

しかし・・・

これから始まる激戦を前に、KOSHIDO RACINGをはじめ各チームはリラックスしながら車検場へと向かっていた。

 

車輛のチェックや重量測定、使用するタイヤのマーキングを終えたら、いよいよ予選タイムアタックが始まる。

オーバーテイクの難しいワンメイクレースでは、このポジショニングは重要だ。

気合の入るKOSHIDO RACINGのドライバー達から、予選の意気込みをいただいた。

 

【HCM Rd.2 公式予選】

30℃に達する気温の中、熱い暑い予選が開始。

他車との間合いを測りながら、クリーンラップを狙う各車。

 

12号車 佐藤選手は予選開始序盤からハイペースでラップを刻む。

3周目にはベストタイムをたたき出し、予選終了まで抜かれずファステストとなる。

35号車 鶴田選手がF4で鍛えられた走りを発揮し6番手、前後はわずか100分の6秒差だ。

11番手、惜しくも短縮ならず310号車浅井選手。

二回目の挑戦となる910工藤選手は1000分の3秒差での13番手。

その後方、14番手に516号車、社員ドライバー市川選手が並んだ。

 

過酷な暑さの中コンマ数秒の間に1台2台と滑り込んでいく展開を見せる予選、

KOSHIDO RACING陣営のタイムとポジションは以下の通り。

 

【HCM Rd.2 公式予選 リザルト】

 

 

 

 

P.P.   12号車  佐藤 元春 選手 1’33”343

P6   35号車  鶴田 哲平 選手 1’34”201

P11  310号車  浅井 康児 選手 1‘34“642

P13  910号車  工藤 大祐 選手 1‘35“010

P14  516号車  市川 篤 選手  1‘35“460

 

ポールポジションを見事獲得した12号車 佐藤選手は2番手 大島選手と0.036秒の差。

上位3台が33秒台、各車両が僅差の中予選はフィニッシュとなった。

 

 

【HCM Rd.2 決勝】

グリッドにつき汗を流しながらもカメラに答える各選手。

パラソルの影でも、身体が堪える暑さである。

 

そしていよいよRd.2決勝のシグナルが点灯、ブラックアウト。

スタートを決め12号車佐藤選手がトップで1コーナーへ進入、後方に続く35号車鶴田選手はアウトに77号車、目の前に555号車を捉えながら1コーナーへ飛び込んだ。

 

910号車工藤選手、516号車市川選手も前方車両に並びかけブレーキング。

しかしその直後、全てのポストで赤旗が振動していた。

一周目の2コーナーでクラッシュ発生。

3台が絡む事故により、35号車鶴田選手がリタイアとなってしまう。

 

コース上の処理が終わるころ、オフィシャルカーによる2周先導の後、ローリングスタート形式で再開されることとなる。

残りは9周でレースが再スタート、12号車がトップ、310号車が9番手

910号車11番手516号車12番手と続いていく。

 

しかし次周回、ストレートでスリップストリームを使われた12号車は2番手へ後退。

516号車は2コーナー脱出でスピンを喫するが、接触は無く復帰していく。

 

レース中盤のポジションは12号車 2番手、310号車 7番手、910号車 11番手、516号車 13番手といった並びに。

 

全車順位変動は落ち着いていたが、その後310号車 浅井選手が猛追し1周ごとに95号車、61号車をオーバーテイクしていく鬼気迫る走り。

最終的には大きくポジションを上げる。

 

2番手12号車は1番手の778号車へ並びかける場面もあったが、

0.3秒ほどの差で終始追いかける展開に。

ファイナルラップでは1台がクラッシュしたが、フラッグが振られることは無くそのままレース終了となった。

決死の追い上げはダイジェスト及びオンボード映像からご覧いただきたい。

 

【HCM Rd.2 決勝リザルト】

 

 

 

12号車 佐藤 元春選手 P2

310号車  浅井 康児選手 P4

910号車  工藤 大祐選手 P10

516号車  市川 篤選手  P12

35号車 鶴田 哲平選手 DNF

 

なお、鶴田選手はクラッシュによるケガ等は無く、無事にピットへ帰還した。

レース後の佐藤選手のコメントは以下の通り。

 

次回はHCM Rd.3、3時間の耐久レースとなる。改めてお送りしたい。

チャンピオンタイトル防衛へ向けた2022年の戦いはまだ始まったばかりだ。

 

ダイジェスト https://www.youtube.com/watch?v=8i_zrN-wdsg&t=6s

 

オンボード 12号車 https://www.youtube.com/watch?v=b462eE00ZIY

310号車 https://www.youtube.com/watch?v=fAM43Xnmf2E

 

 

2022.08.19 2022年5月22日 北海道クラブマンカップレース Rd.1

 

雪解けを迎えつつも未だ肌寒い5月中旬。

富士スピードウェイより帰札して一週間だが、KOSHIDO RACINGは次なるレースウィークを迎えていた。

 

今回のレースは昨年、12号車の佐藤元春選手がシリーズチャンピオンを獲得した北海道クラブマンカップレースの開幕戦である。

 

参戦するドライバーは、

 

12号車 佐藤 元春 選手

310号車 浅井 康児 選手

35号車 RINA ITO 選手

516号車 織戸 茉彩 選手

910号車 工藤 大祐 選手

 

新たに加わった2名のドライバーと共に戦っていく。

 

 

佐藤選手、浅井選手、RINA選手、織戸選手は富士からの連戦となるが、疲れの色は見えずむしろワクワクとした表情だ。

 

https://twitter.com/chobby2/status/1527477518537994240?s=20&t=aHhQEvKYofJJK55MMYecQA

 

 

今回のレースウィークは20日のスポーツ走行、21日の公式練習走行、22日の予選・決勝のスケジュールで進行、

表彰台のてっぺんを目指し各車が走り出した。

 

特に516号車 織戸選手は初めての十勝、2回目のVITA-01で、

「十勝スピードウェイは金曜日(20日)に初めての走行で、シミュレーターと違う感覚もあるがチームの皆さんから学びながら頑張ります。」と謙虚なコメントをいただいた。

 

 

初登場となる910号車 工藤選手は、「十勝の走行経験は4年程だがVITA-01は初めて。練習は悪戦苦闘だが慣れてきているので、頑張って全開で走行したい。」と気合も十分に語ってくれた。

 

 

もちろんドライバーだけでなくメカニックも今レースでシーズンインのスタッフは多く、ドライバーと綿密にやり取りしながらマシンのセットアップにあたっている。

 

 

 

気温や風、路面状態によってマシンの挙動は微細に変化する。対応するためには走行・調整を幾度となく重ねる必要があるのだ。

 

20日、21日の練習走行では4台を走らせ、感触を掴んでいった。

 

 

5月22日(日) 予選・決勝日

 

いよいよ開幕戦がスタート。

KOSHIDO RACING 12号車 佐藤選手のコメントはこちら。

 

 

そして35号車RINA選手はなんと前日(21日)入りかつ予選が初走行となるぶっつけ本番。

「どきどきしているが、前週に富士でVITAに乗っていることと、これまでの十勝の走行経験を思い出しながら“全開で”頑張りたい。」と、

全開を強調して話してくれた。

 

【北海道クラブマンカップRd.1 公式予選】

迎えた公式予選、注目選手の多く集まる今大会。

KOSHIDO RACINGの大きなライバルとなるのは、

778号車 大島選手 かつてKOSHIDO RACINGから参戦したこともある実力派。

足回りへの緻密な理論を武器に速さを見せる。

77号車 村上選手 今季より参戦の若手ドライバー。シミュレーターや自車での走行で速さを見せVITA-01へ参戦。

71号車 四倉選手 HDC 日本平中自動車より参戦。本格フォーミュラの第一歩とされるスーパーFJで頭角を現す。

 

2秒以内に十数台が収まるハイレベルな争いの中、ポールポジションを争うのは12号車 佐藤選手と778号車 大島選手。

 

各車が10~13周を終えたころ、予選タイムは確定した。

 

【公式予選 リザルト】

 

12号車  佐藤元春選手  P2 1‘32“052

310号車 浅井康児選手   P6 1’32”971

35号車  RINA ITO選手 P11 1’33”639

910号車  工藤大祐選手  P12 1‘33“740

516号車 織戸茉彩選手  P17 1‘38“582

 

 

佐藤選手は大島選手に0.3秒届かず2番手からのスタート。

浅井選手6番手、「ぶっつけ本番」のRINA選手11番手、続き12番手は工藤選手。

十勝初走行の織戸選手17番手という結果に。

 

決勝までの合間では、スタートへの意気込みやKOSHIDO RACING選手同士の声かけからも士気の高さが見られた。

 

 

 

【北海道クラブマンカップRd.1 決勝】

5月22日(日)12時20分

決勝のシグナルがブラックアウト。

 

まずは12号車 佐藤選手

2位から好スタートを決め、ポールポジションの778号車 大島選手へ並びかける。

 

スタート直後の1コーナーではイン側からブレーキング勝負をしかけ、見事にパス。

1位へと浮上する。

 

わずか後方では5位スタートの71号車 四倉選手がブレーキロック、3号車 古井戸選手と絡んでしまいコースオフする中、

6位スタート310号車 浅井選手が回避により減速し1つポジションを落とし7位。

 

35号車RINA選手は55号車 後藤選手をパスし9位、その後方11位に910号車 工藤選手がついていく。

17位スタートの516号車 織戸選手も一つ上げ16位というオーダー。

 

続く2,3コーナーではRINA選手が555号車 松橋選手へ猛プッシュ。

隙あらばイン側へと潜り込むが、先行ならず。

 

4コーナーで四倉選手がスローダウンし、前を行く佐藤選手を除く各選手がポジションを1つ上げる事となる。

 

佐藤選手は大島選手とギリギリの差を保ちながら2周目へと突入。

 

 

ここからはいくつかの集団に分かれバトルは落ち着いていくが、そうはいかないのが1位争い。

1周目を制した佐藤選手は粘りのブロックで耐えるが、3周目のホームストレートでスリップストリームに入られ1コーナーで逆転。

続く4周目の1コーナーではインを締められるもアウト側から速度差を利用したオーバーテイクを見せ再度1位へ。

 

その後もスリップストリームを巧みに使い順位を入れ替えつつレースは展開。

残り1ラップと少しのところ、11周目にトップを走行していた大島選手が最終コーナーでわずかに姿勢を乱した隙を見逃さず、

一気に差を詰めた佐藤選手がファイナルラップのストレート終わりで1位となる。

 

レースはそのままチェッカーフラッグを受け、12周もの間続いた熾烈なトップ争いは佐藤選手が制する事に。

 

浅井選手は序盤の目まぐるしい順位変動のなか7位、RINA選手、工藤選手は終始バトルを続ける熱い戦いを繰り広げ、

織戸選手は初戦を無事完走で乗り切った。

ダイジェスト

 

【北海道クラブマンカップRd.1 決勝リザルト】

12号車  佐藤元春選手  優勝 18‘44“028

310号車 浅井康児選手   P7  19’06”883

35号車  RINA ITO選手 P9  19’11”945

910号車  工藤大祐選手  P11 19‘21“323

516号車 織戸茉彩選手  P16 20‘12“230

 

 

今後7月にはHCM Rd.2、GTワールドチャレンジアジアへの参戦が控えるKOSHIDO RACINGの活躍に引き続きご期待いただきたい。

2022.08.19 2022年5月15日 KYOJO CUP Rd.1 富士スピードウェイ

肌寒い5月15日 午前7時30分。

予選を1時間後に控えたKYOJO CUP出場選手たちは、やや緊張の面持ちでカメラを迎えてくれた。

 

KOSHIDO RACINGから競争女子達のレースへ臨むドライバーは、

画像左から

15号車 RINA ITO 選手

35号車 織戸 茉彩 選手

610号車 兼松 由奈 選手

以上3名。

 

 

 

 

35号車をドライブする織戸選手は、前日に続き2回目のVITAでの走行。

KOSHIDO RACING代表の佐藤選手、父である織戸 学 氏からエールをもらい、気合も十分だ。

 

 

 

 

 

 

 

【KYOJO CUP 第1戦 富士スピードウェイ 公式予選】

 

 

午前8時30分、予選が開始。

FCRと異なり、完全ドライコンディションとなったコースには21台が出走しポールポジションを狙う。

 

 

15号車 RINA選手は2分6秒ほどのペースから徐々にスピードを上げていき、7周目には2秒台へ突入し着実にポジションアップ。

練習走行では2分3秒台での周回も見せた610号車 兼松選手は、昨年12月の最終戦と比較してコンスタントにタイムを更新、確かな成長を見せる。

そして今大会初走行の35号車 織戸選手も、他車との距離感やペース管理等ひとつひとつの経験を重ねながらの予選となった。

 

 

【公式予選 リザルト】

15号車 RINA ITO 選手  P13 2‘02“871

35号車 織戸 茉彩 選手  P18 2’08”165

610号車 兼松 由奈 選手  P15 2’04”289

 

 

 

 

【KYOJO CUP 第1戦 富士スピードウェイ 決勝】

 

 

午後12時10分、ドライバー同士で走りのポイントや注意点を確認しあい、

決勝レースへ向けて各車がコースイン。

 

 

FCR-VITAと異なり、スタンディングスタート形式となるKYOJO CUP。

シグナルがブラックアウトし、混戦の1コーナーへと飛び込んでいく。

 

15号車RINA選手は見事なスタートを決めた直後、猛烈な加速で一つ前12番グリッドの11号車金本選手へ勝負を仕掛ける。

1コーナーへ到達する頃にはポジションを入れ替え、インを守りながらステアリングを切り込んだ。

続くコカ・コーラコーナーでは7番グリッドの101号車岩岡選手がアウトへ膨らみスピン。

しかし危なげなくそれを回避し100Rコーナーへ。

 

その後1周終了時点で8位まで5ポジションアップ。2周目ホームストレートのスリップストリームで86号車永井選手に先行を許すが、その差は約0.2秒とチャンスは消えない。

だがじわりと差は開き、約1秒の差を残し9位フィニッシュ。

 

兼松選手も混乱を回避し順調に追い上げ、一周目のアドバンコーナーでは11番グリッドからスタートした65号車小松選手のインにねじ込むアグレッシブな走りも。

粘る走りを続けレース後半では11号車金本選手、65号車小松選手と共に3台がコンマ2秒の中に収まり10~12位の座を奪い合う。

その争いはチェッカーフラッグまで続き、なんと後続に対し1000分の4秒という差の中11位フィニッシュとなった。

 

35号車 織戸選手はスタート後1コーナー、13号車高野選手のアウト側からバトルを仕掛けるが、

抜ききる事は出来ずステイ。その後のアドバンコーナーで起きた39号車、13号車の接触をかわしポジションを一つ上げる。

3周目に7号車おぎねぇ選手にオーバーテイクされるも、後続の4号車宮島選手には渡さない渾身のドライビング。

1周ごとに堅実な走りを見せていたが、5周目にエンジンの違和感を訴えピットイン。

 

コースに戻り走行を続けたがペースは上がらず、燃料系のトラブル発生により無念のリタイアとなった。

ダイジェスト動画も併せてご覧いただきたい。

 

 

【KYOJO CUP 決勝 リザルト】

15号車 RINA ITO 選手  P9 BEST 2‘03“244

610号車 兼松 由奈 選手  P11 2’03”289

35号車 織戸 茉彩 選手  DNF 2’11”670

 

 

序盤、素晴らしい追い上げを見せた15号車 RINA選手が9番手フィニッシュ。

激しい接近戦の中、後続と1000分の4秒差で11番手の610号車 兼松選手。

マシントラブルによりあえなくリタイアとなった35号車 織戸選手。

 

3人の走りは力強く、今後のレースにも大きな期待を抱かせるものであった。

 

 

今年もKOSHIDO RACINGの活躍にご期待いただきたい。

 

 

2022.07.05 2022年5月14日 FCR-VITA 第1戦 富士スピードウェイ2時間耐久レース

ゴールデンウィークが明けた5月11日水曜日。

2022年のレースシーズン入りを迎えたKOSHIDO RACINGの面々は、

静岡県の富士スピードウェイへと訪れた。

 

14日のFCR 2時間耐久レース及び15日のKYOJO CUPでVITAへと乗り込むドライバーは、

 

佐藤 元春 選手

鶴賀 義幸 選手

浅井 康児 選手

RINA ITO 選手(KYOJO)

兼松 由奈 選手(KYOJO)

織戸 茉彩 選手(KYOJO)

以上6名となる。

 

やや曇りの午前9時30分、スーパー耐久やインタープロト、一般走行の車両と共に3台のKOSHIDO RACING VITA-01のエンジンが始動、レースウィークの始まりを迎えた。

 

練習走行は11日~13日の3日間。

一枠30分で走行し、週末の予選、決勝へ向けた準備を進める。

 

https://twitter.com/koshidoracing/status/1524188404883529728?s=20&t=O7XpNPKFsl2mGH70rcS51g

 

今回新車として投入された15号車。

オレンジとブラックのマットカラーが映えるこの車両を駆るのは佐藤選手。

 

 

 

35号車に乗り込むのは初出場、織戸選手。

身体に合わせたシートの作成を行う場面。

 

 

610号車には女性ドライバー陣のエース、RINA選手が乗り込んだ。

 

レースウィーク最初の走行枠は3名によるドライブが行われマシンの慣らし、動き、乗り方、それぞれが感触を掴むべく走行へ臨んだ。

 

 

ドライバー同士の情報交換も細かに。

翌12日には雨が強まり、ウェット路面の走り方について話し合う姿も。

 

 

 

今回のレースウィークでは、世界6台限定の「GRスープラ GT4  50Edition」のシェイクダウンも行われ、貴重な姿がお披露目された。

ドライバーはスーパーGTでも活躍するSHADE RACING 平中克幸選手。

 

 

 

迎えた13日の公式練習走行では、各ドライバーが強い雨のなか本番さながらのペースで走行し、最終調整へと進む。

2時間の耐久となる今レースではピット作業も大きなカギとなるため、メカニックによる給油、ドライバーの交代など抜かりない練習を行っていた。

 

 

 

 

【FCR-VITA 第1戦 富士スピードウェイ2時間耐久レース 公式予選】

 

3日間の練習を終え、迎えた5月14日 土曜日。

早朝にサーキット入りし車検を済ませた後、午前9時から公式予選がスタート。

 

 

Aドライバーとなる、

15号車 佐藤元春選手

35号車 浅井康児選手

610号車 兼松由奈選手

3名により予選が争われる。

 

42台が出走となったFCR-VITAはウェット路面の中、他車との間隔が取りづらく難しい予選となる。

 

 

 

プロレーサーも多く参戦し、ハイレベルなタイム合戦の結果は――――

 

【公式予選 リザルト】

15号車 佐藤元春選手  P25 2‘26“065

35号車 浅井康児選手  P31 2’27”802

610号車 兼松由奈選手  P30 2’27”791

 

難しいコンディションに悩まされつつも、アクシデント無く予選を終えた選手たちは、

ハーフウェット→ドライコンディションとなる決勝での巻き返しに意欲を高める。

 

 

 

 

5月14日 午前11時30分

出走は全42台、コースイン後、整列し2番グリッド以降の位置につく。

 

グリッドには多くの報道陣や応援の人だかりができ、レースへの盛り上がりを感じさせていた。

15号車は佐藤選手が25番手(26番グリッド)からスタート。

 

 

30番手(31番グリッド)から兼松選手と共に610号車でエントリーする織戸 茉彩選手。

父、織戸 学 氏と声をかけながら写真撮影に応じファンサービス。

 

31番手(32番グリッド)は35号車、ドライバーはRINA ITO 選手。

パラソルを持つのはステアリングを引き継ぐ浅井選手。

「アグレッシブな走りを期待しているよ!」との声も。

 

 

 

【FCR-VITA 第1戦 富士スピードウェイ2時間耐久レース 決勝】

 

グリッドウォークが終了。隊列を整えたままコースを一周し、レースはローリングスタートを迎える。

 

 

40台を超える車両、混雑するローリングスタートの中、KOSHIDO RACINGの3台はトラブル無くスタート。

混戦の様相を呈しながらもやや隊列が決まったかという7周目、TGRコーナーで起きたコースアウト車両救出の為セーフティカーが導入され、空いた車間が一気に詰まり各車が再度数珠繋ぎとなる。

この時点で15号車23位、35号車が続き24位、610号車が31位。

 

11周目にはセーフティカーがピットイン。レースが再開となった。

 

この頃にはサーキットを覆う霧が濃くなり、ホームストレートの終わりが見えない中もアクセルを緩めず走り抜けるドライバー達。

 

集団を上手く処理したKOSHIDO RACINGの3台は、着実にポジションを上げていった。

 

開始から40分少々が経とうというところで最初のスティントを終え、ピットインする車両も現れる17周目、

KOSHIDO RACINGのピットも動きを見せる。

 

まずは35号車

RINA選手から浅井選手へと交代。

 

続いて15号車は佐藤選手 → 鶴賀選手へ。

 

数周置いて610号車は兼松選手から織戸選手へとバトンが渡された。

 

ピットインによって順位が大きく変動する中、15号車は果敢なプッシュにより26周目には11位へ大きくポジションアップ。

35号、610号車はやや順位を落とすも、自己ベストラップを更新しながらチャンスを狙う。

 

 

 

1時間30分が経過する頃、2度目のピットインを迎えるKOSHIDO RACING勢。

ペナルティやピットインのタイミングにより15号車 鶴賀選手が4位、35号車 RINA選手がアウトラップで35位、610号車 織戸選手はピットを目前に24位という位置取り。

 

2回目のピットを済ませた後は、チェッカーフラッグまで通しての走行となる。

 

レースは残り10分となった頃、

15号車 佐藤選手は12位でピットイン、ピットアウト後は9位まで巻き返しを図ったが、ピット静止時間によるペナルティを負ってしまう。

 

そのままレースはチェッカーを迎え、2時間の戦いが終わりを迎えた。

 

 

【FCR-VITA  2時間耐久 リザルト】

 

15号車 佐藤 元春 選手 / 鶴賀 義幸 選手  P39 BEST 2‘02“874

※ペナルティによる6周減算の為

610号車 兼松 由奈 選手 / 織戸 茉彩 選手  P30     2’04”803

35号車 RINA ITO 選手 / 浅井 康児 選手   P27     2’03”666

 

30位となった610号車 兼松選手、織戸選手には30th Awardが授与された。

 

ローリングスタートかつ2時間耐久という普段と異なるレース形式であったが、大きなトラブルは無く走り切った6名のドライバー。

悔しい表情も見られたがチームとしてもドライバーとしても大きな糧となり、勝利へ一歩ずつ、コツコツと近づいているだろう。