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2022.08.19 2022年5月15日 KYOJO CUP Rd.1 富士スピードウェイ

肌寒い5月15日 午前7時30分。

予選を1時間後に控えたKYOJO CUP出場選手たちは、やや緊張の面持ちでカメラを迎えてくれた。

 

KOSHIDO RACINGから競争女子達のレースへ臨むドライバーは、

画像左から

15号車 RINA ITO 選手

35号車 織戸 茉彩 選手

610号車 兼松 由奈 選手

以上3名。

 

 

 

 

35号車をドライブする織戸選手は、前日に続き2回目のVITAでの走行。

KOSHIDO RACING代表の佐藤選手、父である織戸 学 氏からエールをもらい、気合も十分だ。

 

 

 

 

 

 

 

【KYOJO CUP 第1戦 富士スピードウェイ 公式予選】

 

 

午前8時30分、予選が開始。

FCRと異なり、完全ドライコンディションとなったコースには21台が出走しポールポジションを狙う。

 

 

15号車 RINA選手は2分6秒ほどのペースから徐々にスピードを上げていき、7周目には2秒台へ突入し着実にポジションアップ。

練習走行では2分3秒台での周回も見せた610号車 兼松選手は、昨年12月の最終戦と比較してコンスタントにタイムを更新、確かな成長を見せる。

そして今大会初走行の35号車 織戸選手も、他車との距離感やペース管理等ひとつひとつの経験を重ねながらの予選となった。

 

 

【公式予選 リザルト】

15号車 RINA ITO 選手  P13 2‘02“871

35号車 織戸 茉彩 選手  P18 2’08”165

610号車 兼松 由奈 選手  P15 2’04”289

 

 

 

 

【KYOJO CUP 第1戦 富士スピードウェイ 決勝】

 

 

午後12時10分、ドライバー同士で走りのポイントや注意点を確認しあい、

決勝レースへ向けて各車がコースイン。

 

 

FCR-VITAと異なり、スタンディングスタート形式となるKYOJO CUP。

シグナルがブラックアウトし、混戦の1コーナーへと飛び込んでいく。

 

15号車RINA選手は見事なスタートを決めた直後、猛烈な加速で一つ前12番グリッドの11号車金本選手へ勝負を仕掛ける。

1コーナーへ到達する頃にはポジションを入れ替え、インを守りながらステアリングを切り込んだ。

続くコカ・コーラコーナーでは7番グリッドの101号車岩岡選手がアウトへ膨らみスピン。

しかし危なげなくそれを回避し100Rコーナーへ。

 

その後1周終了時点で8位まで5ポジションアップ。2周目ホームストレートのスリップストリームで86号車永井選手に先行を許すが、その差は約0.2秒とチャンスは消えない。

だがじわりと差は開き、約1秒の差を残し9位フィニッシュ。

 

兼松選手も混乱を回避し順調に追い上げ、一周目のアドバンコーナーでは11番グリッドからスタートした65号車小松選手のインにねじ込むアグレッシブな走りも。

粘る走りを続けレース後半では11号車金本選手、65号車小松選手と共に3台がコンマ2秒の中に収まり10~12位の座を奪い合う。

その争いはチェッカーフラッグまで続き、なんと後続に対し1000分の4秒という差の中11位フィニッシュとなった。

 

35号車 織戸選手はスタート後1コーナー、13号車高野選手のアウト側からバトルを仕掛けるが、

抜ききる事は出来ずステイ。その後のアドバンコーナーで起きた39号車、13号車の接触をかわしポジションを一つ上げる。

3周目に7号車おぎねぇ選手にオーバーテイクされるも、後続の4号車宮島選手には渡さない渾身のドライビング。

1周ごとに堅実な走りを見せていたが、5周目にエンジンの違和感を訴えピットイン。

 

コースに戻り走行を続けたがペースは上がらず、燃料系のトラブル発生により無念のリタイアとなった。

ダイジェスト動画も併せてご覧いただきたい。

 

 

【KYOJO CUP 決勝 リザルト】

15号車 RINA ITO 選手  P9 BEST 2‘03“244

610号車 兼松 由奈 選手  P11 2’03”289

35号車 織戸 茉彩 選手  DNF 2’11”670

 

 

序盤、素晴らしい追い上げを見せた15号車 RINA選手が9番手フィニッシュ。

激しい接近戦の中、後続と1000分の4秒差で11番手の610号車 兼松選手。

マシントラブルによりあえなくリタイアとなった35号車 織戸選手。

 

3人の走りは力強く、今後のレースにも大きな期待を抱かせるものであった。

 

 

今年もKOSHIDO RACINGの活躍にご期待いただきたい。