2023.03.27 料理で育む 生きる力
子どものうちに簡単な料理を学ぶべきだったと
1人暮らしになってから気付くものですね。
食育deプログラミング講師のShinjuです。
本日のテーマは「料理をすることの学び」です。
料理することで生きるチカラを育める!と聞くと
私はいっぱい食べることで精一杯なんだよ。と
つい言いたくなる気持ちは分かります。
お腹ばかり空いてしまいますよね。
ただ今日は料理をすることで、
自分自身が知らないうちに学び
身につけている4つの力をお伝えします。
1つ目は集中力。ある料理を作るために、材料を切ったり、混ぜたり、測ったり。たとえ映画が流れていようが、音楽が流れていても、目の前の課題に集中しなければ完成しません。目の間で完成する料理は目的がはっきりしているため、作業に没頭しやすく、集中力を身につけることに適しています。
2つ目は数学的思考を養う力です。特にパンやクッキーなどは、粉や砂糖を測り、成形しオーブンで焼く作業がおすすめです。正確な分量や大きさ、組み合わせることで美味しいケーキをつくることができます。料理は足し算に引き算、丸や三角に形づくる作業など、数学の基礎を日常的に試すことができる上に、なぜ数学が必要なのか教えてくれます。
3つ目は「失敗する力」です。失敗から学び、挑戦する姿勢を養うこと。ケーキがうまく膨らまない。砂糖と塩を間違えてまずい料理を作ってしまった!そんな経験は誰でもあるものです。料理では失敗して、悔しさを経験し、立ち直る。そしてもう一度挑戦したいという気持ちを再現することができます。沢山の失敗と挑戦を乗り越えるからこそ、やりがいや達成感も深く深くなります。
4つ目は「GIVEする力」です。与えることを学ぶことで、心が豊かになります。自分が作った料理を誰かに食べてもらいたい。喜んでくれる人の顔をみたい。自分のためだけでなく、誰かのために作り、一緒に分かち合うほうが、気持ちが晴れるものです。「1人で喜ぶよりも、みんないた方が喜びは大きい」。単純なことですが、これを日常的に教えられるのは「料理」です。
さて、ここに挙げた4つは一部に過ぎず、さまざまなことを料理から学ぶことができます。すぐにできるわけではないけれど、繰り返し練習すれば、誰にでもできること。まずは簡単な料理で構いませんので、ぜひ子どもと一緒に台所に立ってみてください。
それでは素敵な週末を!
編集:Shinju
(写真は毎週月曜6:40~AMにOAされている「下國 伸のお目覚メシ!」の収録風景です)