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2017.10.25 Fuji Champion Race Series Rd.3 FCR-VITA&Fuji Champion Race Series Rd.2 KYOJO-CUP RACE REPORT

Fuji Champion Race Series Rd.3 FCR-VITA

Fuji Champion Race Series Rd.2 KYOJO-CUP

開催日時:2017年9月16,17日

開催地:富士スピードウェイ(静岡県)

FCR-VITA

ドライバー:佐藤 元春(#610)、久保 拓也(#310)、竹谷 和浩(#712)

KYOJO-CUP

ドライバー:高橋 純子(#610)

 

マシン:恒志堂レーシングVITA、恒志堂ホクアイ・ベッツVITA、恒志堂・TMK VITA

参戦クラス:Fuji Champion Race Series (FCR-VITAクラス、KYOJO-CUPクラス)

天候:予選/雨

決勝/雨

路面:予選/ウェット

決勝/ウェット

 

≪FCR-VITA≫

<DAY1> 9月15日(金)練習走行

当日は台風18号の影響でウェット走行が心配されていたが、天候は曇りの状態が続き、比較的ドライ走行となった。

久しぶりの富士スピードウェイ走行となる佐藤や久保はコースの感触を呼び起こすことから始める。

そして、富士スピードウェイでの走行が初めてとなる竹谷は、まずコースに慣れることから始まった。

当日の練習走行は、FCR-VITAクラスのみではなく、CARGUY SUPER CAR RACE車両やINTER PROTO車両などの混走であった。

そのため、ドライバーはミラー目視の回数が通常よりも多くなり、レコードラインを走るにも一苦労を要していた。

 

 

≪KYOJO-CUP≫

■ 9月15日(金)練習走行

天候は曇り、路面はドライ。まずは8月13日(日)に十勝スピードウェイで開催された2017十勝夏祭り HKS HIPER Meeting以来の

VITAの感触を確かめる様に1周のウォーミングアップを行い練習走行へ。

まだ感触を思い出せていないVITAでの走行は、スピンが多く、周囲のマシンに気を配るなどでまともに走ることができなかった。

しかしその後は、高橋は別人かと思うほどタイムが上がり、自己ベストを更新。最終的に2’04.98まで縮める。

しかし、ライバル勢もタイムが上がっており、高橋も負けてはいられない。

台風18号の影響か、午前中のセッションよりも風が出てきたように感じた。高橋は思う様にタイムが出ず、2分5~6秒台で推移していく。

そして、2本目の自己ベストを更新出来ないまま、この日の練習走行は全て終えることとなった。翌16日は走行が無いため、中1日でレースを迎える事となる。

 

≪FCR-VITA≫

<DAY2> 9月16日(土)公式予選(8:20~8:40)

前日からの天気予報は見事的中してしまい、台風18号によって、この日は終日ヘビーウェットとなってしまう。

雨の予選で各ドライバーは力走するも、Koshido Racingは上位から5秒以上の差をつけられてしまい、非常に悔しい結果となった。

各コーナーでマシンがスピンしていたりコースアウトしていたが、Koshido Racingチームも例外ではなかった。

その中でも自己ベストを徐々に更新していき、少しでも前へ行きたいというがむしゃらなハートがコースサイドからも見えていた。

 

予選結果

 

 

■9月16日(土)決勝(11:40~12:10)

予選から降り続いた雨は無情にも止まないまま、決勝を迎える。だが、前大会はセーフティーカー先導のまま6周を終えたところでレース中断となった。

今回はそこまで強い雨ではなかったのが、せめてもの救いであった。1周のフォーメーションラップが終了した後、各車一斉にスタート。

佐藤はスタートで後続車に抜かれてしまい、1コーナーへ侵入。久保は前車に追いつくも1コーナーでアウト側に膨らんでしまい、順位を落とす。

竹谷はスタートミスするも周囲のライバル車もスタートに遅れて大きな順位変動は無かった。佐藤は終始、前を行く久保を猛追するレースとなった。

ほぼ毎周ホームストレートで抜きにかかるも、オーバーテイク出来るマージンまでは築けない。

久保も佐藤に抜かれまいとブロックラインを走行し、行く手を阻む。

同じチームメイト同士のバトルはとても興奮するものの、接触が無いかハラハラする場面も有り、オーディエンスを盛り上げてくれたであろう。

竹谷はライバル勢がリタイヤしていく中で着々とポジションアップをしていく。

各ドライバーは予選よりもベストラップを刻むもトップ勢には追いつけず、レースは11周でチェッカーが振られた。

 

≪KYOJO-CUP≫

<DAY3> 9月17日(日)予選(8:30~8:45)

当日のコンディションは連日同様、雨が降り続くウェットコンディションだった。開催ギリギリの雨量で高橋も四苦八苦しながらのドライビングであった。

誰もがスピンやコースアウトする中、高橋は9番手タイムを残した。

トップから約5秒遅れとはなったが、決勝も雨のレースで荒れる可能性がある為、チャンスは大いにあるだろう。

 

■9月17日(日)決勝(12:20~12:45)

コース上に川が流れるほどのヘビーウェットで、第2戦のレースが始まろうとしている。

スタートが得意の高橋。まずは出だしで8番手の#44ACRE☆走る燻製女子VITAを交わし、7位の#739UNI-Techno 渚難済をヘアピンからの300Rで見事にオーバーテイク。

ホームストレートには7位で戻ってきた。そのまま高橋は後続を抑えながら順位を守る我慢のレースが続いた。

このままレースは終了するかと思いきや、6周目の最終コーナーで痛恨のスピンを喫した。14位まで下がってしまったが、

高橋は前を行くマシン2台にプレッシャーを与える。

しかし、7周のレースは高橋がオーバーテイクするまでの時間は残っておらず、僅差でレースを終える事となった。

 

今回のレースでは、前戦のウェットレースの経験やデータをもとに戦うも、良い結果を残すことが出来ませんでした。

しかしながら、ドライやウェットの経験値も上がり、有効なデータも更に上書き出来たため、最終戦のレースに向けて万全の準備が出来たと自負しております。

次戦は10月28、29日、最終戦を残すのみとなりました。

最終戦に向けて、テストは欠かさず行うとともに、直近のレースである北海道クラブマンカップシリーズでも善戦していきます。

今回ご支援、ご声援いただきましたすべての皆様に、厚く御礼申し上げます。

Koshido Racing 佐藤 元春

 

 

2017.10.24 CARGUY SUPER CAR RACE Rd.3,4 RACE REPORT

開催日時:2017年9月16~17日     開催地:富士スピードウェイ(静岡県)

ドライバー:佐藤 元春 / 平中 克幸

大湯 都史樹

マシン:KSD RACING SLS GT3(Mercedes SLS AMG GT3)

KSD RACING 458 CHP(Ferrari 458 Challenge)

参戦クラス:CARGUY SUPER CAR RACE SERIES (GT3クラス)

CARGUY SUPER CAR RACE SERIES (CUP1クラス)

天候:予選/雨  決勝/雨

路面:予選/ウェット  決勝/ウェット

 

KSD RACING SLS GT3 予選:総合6位(1;53,872)

KSD RACING 458 CHP 予選:総合7位(1;54,633)

 

KSD RACING SLS GT3 決勝:Rd.3優勝、Rd.4準優勝

KSD RACING 458 CHP 決勝:Rd.3優勝、Rd.4リタイア

 

スーパーカーによる究極のエンターテインメント集団「CARGUY」が主催する、CARGUY SUPERCAR RACE SERIESでの今シーズンラストレースを迎える。

Koshido Racingからは前大会で準優勝になったコンビ、チームオーナーである佐藤元春と、SUPER GT300で活躍する平中克幸が引き続きシートに座る。

又、この第3,4戦にはFIA-F4選手権シリーズでHondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクトから出場し、

ポイント争いを繰り広げている新進気鋭のドライバー大湯都史樹を458 Challengeのドライバーとして迎え入れた。

大湯は佐藤や平中と同じ札幌出身であり平中のドライビングレッスンを受けていたこともある旧知の仲であり、

チーム内では笑いも混ざりつつ仲間意識も十分に強まり2台体制で結果を求めて戦うこととなった。

 

<DAY1> 9月14日(木)練習走行

この日のドライブは平中が担当し、車両の感触を確認した。3コーナー(100R)進入時にかなり強いアンダーステアが発生しており、

リアウイングを調整して対策を施したが、タイヤのグリップが低かったせいであまり効果は得られなかった。

そのバランスを整えるために以下の3点のセッティング変更を行った。

 

  1. タイヤへの荷重アップを狙い、フロントスプリングを1レンジ柔らかくした。
  2. アンダーステア対策でフロントトーを0からアウトへ30’に変更
  3. 立ち上がりでのグリップ改善の為、リヤのトーをインへ30’に変更

このセッティングで走行を開始。

 

セッティングが功を奏しバランスは改善されたが、タイヤへの負担が強くなったためか平中がリヤタイヤのバイブレーションを訴える。その為、走行は終了となった。

これを見てリヤタイヤへの負担軽減のためキャンバー角を3°→2°へ変更し、接地面積を増やすこととした。伴い、トーを改めて補正した。走行は僅か2本で終了であったため翌日に向けて小笠原エンジニアが中心となりセッティングを煮詰めていく。

 

<DAY2> 9月15日(金)練習走行

この日から佐藤が練習走行に加わり、平中と協力してSLS AMG GT3のセッティングを進めていく。そして、大湯もこの日から458 Challengeのハンドルを握ることとなる。

大湯は以前、十勝スピードウェイで同車両を走らせた経験も有るが、同車両でのマイレージは不足しており、尚且つ富士スピードウェイでの走行は初めてである。まずはフィーリングを確認することとなる。

 

この日の練習走行は、シルビア・アルテッツァ・ロードスターやFCR-VITA、インタープロトなどの混走となっていたため、コース内は常に遅い車両を上手くかわす技量も必要でありかなり危険な走行枠となっていた。

コースアウトによる砂埃が至る所で舞い上がっていたが、Koshido Racingには特にトラブルは無く走行を重ねた。

午前中は曇りで、路面はドライでセッティングを詰めていくことが出来た。

しかし台風18号が近づいており予選と本戦は大雨が予想されていたため、セッティングもウェットに合わせて行っていく。

 

<DAY3> 9月16日(土)公式予選(10:15~10:30)

当日は大方の予想通り、ウェットコンディションで天候は雨。

SLS AMG GT3は、過去にSUPER GT300で走ったデータを参考にウェット仕様でコースイン。

15分という短い予選時間ということも有り、チームはオーナードライバーの佐藤にこの過酷なコンディションに慣れて貰うことを優先し、平中によるアタックは行わないことを選択。

周りでは現役プロドライバーが続々とタイムを出していく中、佐藤はGT3クラスでは最下位ながらヘビーウェットの路面にも関わらずトップとのタイム差が3秒以内、かつ他クラスには前を走ることを許さない健闘。これにより決勝レースの作戦を練りやすくなった。

 

458 Challengeの大湯はCUP1クラスのトップタイムをマークする。

2台しかエントリーしていないクラスではあるが、GT3クラスに肉薄するタイムで走行しており、周囲の関係者を驚かせていた。

 

■9月16日(土)第3戦 決勝(16:05~16:50)

この日のメインレースとなるのが、CARGUY SUPER CAR RACE。

台風の影響による雨にも関わらず大勢の観客で盛り上がっている。

 

朝から降り続く雨は夕方までも続き、あたりも薄暗くなってきた。

SLS AMG GT3のスタートドライバーは佐藤が担当。各車続々とピットから離れ、スターティンググリッドへと向かう。

ここでポールポジションスタートだったCARGUY RUF HURACAN GT3がフォーメーションラップ中に急遽ストップ。

車両回収となりピットまで運ばれECUのリセットにより辛うじてエンジンオン。ピットスタートとなった。

 

いよいよ始まる決勝は降り続く雨の影響で安全性を考えセーフティーカー先導のスタートとなった。

セーフティーカーがいつ外れるかチームスタッフがモニターを見つめる。そして5LAP目のダンロップコーナーでセーフティーカーのランプが消える。

そして各車が最終コーナーを立ち上がる頃に雨音がかき消されるようにエキゾーストサウンドが響き渡った。レースがスタートする。

 

佐藤は前を行く#5 HOJUST HURACANへ必死に食らいついていく。

今にもスピンしそうなマシンを何とか落ち着かせながら、真後ろに居るチームメイトの大湯から逃げる。そしてチームの指示により6周目にピットイン。

練習を重ねていたドライバーチェンジの成果を発揮し、決められているピットストップ45秒以内に全てを終えエンジニアの手信号で水しぶきを上げながらコースへ復帰する。

 

ドライバーが平中に交代する。そして一息付く間もなくピット内ではざわめきが起きる。

すぐにファステストラップを更新し、2週目にはそのタイムを更に更新していく。9周目には全体のファステストラップとなる1;52.143を記録。ライバル達が続々とピットインする間に直ぐ様トップへと躍り出る。

 

最大で38秒のギャップを築いた平中はチームの指示によりペースをダウン。これは先日の練習走行でもタイヤのバイブレーションが発生していたため、タイヤを労る措置であった。

そのペースを保ちチェッカーを受ける。佐藤・平中ペアでは先日の十勝3時間耐久に続き連勝となった。

 

 

 

 

大湯が操る458 ChallengeはSLS AMG GT3のすぐ後ろの8番手スタートであった。大湯はピッタリと佐藤の後ろにつける。

この時、458 Challengeのフロントガラスは曇りで視界を完全に失っており、僅かに見える視界で必死にドライブしていた。

視界不良のままピットストップを消化。その際のメカニックのおかげでフロントガラスの視界が回復するも、後方からやってくる3番手の#5 HOJUST HURACANにヘアピン立ち上がりからのバックストレートで車体性能を活かしたオーバーテイクをされてしまう。

 

しかし猛追してくるライバル達から逃げ切るどころかGT3クラスを追いかけ回し、なんと予選から4つ順位を上げることに成功。

格上のGT3クラスさえも押しのけ総合3位、CUP1クラス優勝と素晴らしい結果を手にした。

これについてはドライバーである大湯もレース中は気付いておらず、ヘルメットを外した瞬間から笑みが溢れた。

大湯の所謂 ”ハコ車” としてのデビューレースは非常に華やかな結果で幕を閉じた。

 

 

<DAY4> 9月17日(日)第4戦 決勝(16:10~17:05)

前日の第3戦に続き、天候は雨。台風18号はより接近しレース開催が危ぶまれる天候での第4戦となった。

スターティンググリッドは第3戦のベストラップ順に決まる。ポールポジションは先日優勝した#11 KSD Racing SLS GT3佐藤/平中ペアである。

ヘビーウェットでスタートすると思いきや、奇跡的にレーススタート前に雨量が激減。小雨となり路面はヘビーウェットからウェットへと変化する。

その影響も有り決勝スタートは通常のローリングスタートとなった。スタートドライバーの平中。

1コーナーをトップで死守。後続ではクラス入り混じっての激しいバトルが繰り広げられトップの平中を脅かす。

その後のダンロップコーナーでは#5 HOJUST HURACANに一瞬イン側に飛び込まれるが冷静にクロスラインを取り、前に出すことはさせない。

 

だが平中から叫び声で無線が入る。

「マシンのバランスが悪すぎる」

セッティングもタイヤも同じだが、タイヤが同じ物とは思えない動きをしており、平中は苦戦しながらマシンを抑えて逃げ切りを図る。

 

しかし最終コーナーで#5 YJHD HURACAN STを駆るKei Cozzolinoが平中のすぐ背後に迫りロックオン。

ストレート速度では劣るKSD Racing SLS GT3のスリップストリームを目一杯使い、1コーナーでイン側へ飛び込み、そのままオーバーテイクされてしまう。

 

しかしその状況でも冷静な平中は11周目のヘアピン立ち上がりでトップに返り咲くことに成功する。

そのままマシンバランスが悪い中、2番手とのギャップを築き15周目にトップのまま佐藤へとバトンタッチをする。

佐藤は苦労しながらもピットアウト後も順位はトップをキープ。第3戦に続く連勝を誰もが期待していた。

がしかし、2位の#1 CARGUY RUF HURACAN GT3と3位の#5 HOJUST HURACANは佐藤を凌駕するペースで追い上げる。

佐藤を猛追していた#1 CARGUY RUF HURACAN GT3にレース終盤、

まさかのドライブスルーペナルティが出され、3位に陥落してしまう。

 

そして、残り5分、23LAP目。

佐藤は大雨で後ろに気付いていない周回遅れのマシンを抜くのにやや時間がかかった際に、最終コーナーで#5 HOJUST HURACANにトップの座を明け渡してしまう。

 

もつれてバトルを繰り広げていた#1 CARGUY RUF HURACAN GT3も佐藤を抜き、2番手となった。

このままレースが終わるかと誰もが思ったがファイナルラップの最終コーナーで誰もがモニターを見て固まった。

神様のいたずらであろうか。2番手を走る#1 CARGUY RUF HURACAN GT3がガス欠でストップした。

最後まで諦めずに追いかけていた佐藤はゴール手前300mで2位へ浮上。

そのままチェッカーを受け準優勝となった。

佐藤はトップを守る事は叶わなかったが過酷なウェットコンディションの中、純粋にレースを楽しみ、悔しさも残ってはいたが爽やかな笑顔を見せていた。

 

そしてこのレースで全ての日程を消化したCARGUY SUPERCAR RACE SERIESのポイントランキングではCARGUY RUF HURACAN GT3と同ポイントではあったが、

プラチナドライバーが組み合わされていないペアが順位を優遇される事となるため、佐藤/平中チームがシリーズ準優勝という結果となった。

 

458 Challengeは、スタート前からギヤトラブルを抱えていた。マシンに熱が加わってくるとギヤがおかしくなりまともにシフトチェンジ出来なくなってしまっていた。

レースがスタートし順調に周回を重ね、またGT3クラスの車両を追いかけ回し始めたが、急遽スローダウン。

6周目のダンロップコーナーで突如症状が悪化し、ギヤが4速しか使えなくなってしまった。

無線で懸命にメカニックと連絡を取り合い試行錯誤するも、運は大湯に味方してくれなかった。

努力むなしく7周を終えた所でピットイン。チームはそのままリタイアという決断を下した。

順当にレース運びをしていれば、この第4戦も良い結果を残せただけに悔しいリザルトとなった。

佐藤/平中ペアは参戦初年度にしてシリーズランキング2位という非常に輝かしい結果を勝ち取ることが出来ました。

しかしシリーズ優勝の可能性があった事を考えると悔しさも残る結果ではありました。更なる戦績を求めて戦って参ります。

今回も遠路遥々応援に来てくださった皆様、応援のご連絡をくださる皆様、誠にありがとうございます。改めましてご支援、ご声援頂きました事に感謝申し上げます。

 

                                                             Koshido Racing 佐藤 元春

 

 

 

 

2017.10.20 RACE REPORT北海道クラブマンカップレース Rd.3 VITA-01

2017 Koshido Racing RACE REPORT

北海道クラブマンカップレース Rd.3 VITA-01

開催日時:2017年9月24日

開催地:十勝スピードウェイ(北海道)

ドライバー:佐藤 元春(#610)、大島 雄一郎(#310)、竹谷 和浩(#712)

マシン:恒志堂レーシングVITA1号機、2号機、3号機

参戦クラス:北海道クラブマンカップレース

天候:予選/曇り

決勝/曇り

路面:予選/セミウェット

決勝/ドライ

佐藤元春          予選:5/12位 決勝:5/12位

大島雄一郎  予選:11/12位 決勝:10/12位

竹谷和浩          予選:6/12位 決勝:6/12位

 

十勝スピードウェイで行われるJAF公式レース、北海道クラブマンカップ第三戦が開幕した。

Koshido RacingはVITA-01クラスに、竹谷和浩選手を迎え、3台体制でエントリー。

エースカーの610号車はチームオーナーでもある佐藤元春がドライブ。

前回同様に大島雄一郎は310号車、竹谷和浩は712号車をドライブする。

 

 

<DAY1> 9月23日(土)特別スポーツ走行枠(25分間×4本)

走行1本目、天気予報とは裏腹に濃霧、雨の中コースイン。佐藤は最終コーナーでスピンし、スタック。残り3分を残し、赤旗中断。

路面コンディションが良いとは言えない中の走行となった。

 

走行2本目、天候は霧雨、佐藤は前日よりリアウィングを立てる方向でセッティングを行う。

大島は佐藤と同じキャンバーでセッティングを行う。

竹谷も同様に佐藤と同じキャンバーでセッティングを行い、

若干のオーバーステアは残るがタイムを1秒近く縮めた。

 

走行3本目、天候は霧雨、路面もウェットのまま。

佐藤は前後のタイヤを入れ替えグリップやタイヤの変化を確認。

大島は2コーナーでスタックし、赤旗。再び最終コーナーでスピン。直後に悔しさのあまりハンドルに手を叩く場面もあった。

竹谷は佐藤のすぐ後ろを走行。各コーナーで佐藤の姿勢やラインなどを確認しながら周回を重ねていく。

 

走行4本目、天候は終始よくなることなく雨が続く。3名ともセッティング変更は特になし。

途中、参加ドライバーのスピンなどで赤旗中断。ライバルはコーナー出口でのオーバーステアに苦しんでいる様子だった。

竹谷はアクセルを開けるタイミングや開度調整のコツをつかみ、1:50.649と大幅にタイムを更新し、佐藤と遜色ないタイムを出した。

大島も少しずつアクセル開度のコツをつかみタイムを1:52.734に縮める。

ウェットでの走行がつづき、タイヤが予定よりも消耗しなかったため、練習走行後、ドライ路面を走行し、タイヤを慣らした。

 

特別スポーツ走行枠 BEST LAP

 

VITA#610 佐藤 元春   1:50.015

VITA#310 大島 雄一郎  1:52.734

VITA#712 竹谷 和浩   1:50.649

 

<DAY2> 9月24日(日)公式予選(10:15-10:35)

天候は曇り、路面状況はセミウェット。

2輪の走行などが終わって予選となるが、予報とは違い、晴れ間が出ずに路面は湿った状態で予選が始まった。

時間が経つにつれ、一部路面が乾き、ウェットとドライが混在する難しい路面状況。

最初は苦戦している様子だったが、走行するにつれ、路面に慣れてきたのか残り5分で各車ベストタイムを更新した。

 

 

 

~以下、公式予選後コメント~

 

佐藤元春

「前日慣らしたタイヤを履かせてスタートしたが、前後のブレーキバランスが悪く、ブレーキングのたびにタイヤがロックしてしまう。

走行中に前輪側にブレーキバランス調整したが、まだ足りず、決勝ではドライセッティングにし、さらにブレーキバランスを前輪側に調整する予定です。」

 

 

大島雄一郎

「路面が急激に変化していくなか、順応に対応できなかった。前日のスピンが頭をよぎるせいか、中々強気な走行が出来ず、控えめな走りとなってしまった。」

 

竹谷和浩

「もっと踏みたかった意外とブレーキングは奥まで行けた気がする。しかし、全体的に控えめな走りになってしまった。決勝はドライが予想されるため、アグレッシブに行きます。」

 

■9月24日(日)決勝レース15LAP(15:40-)

天候は晴れ、路面状況はドライ。

他のレースが併催されているため、クラブマンカップの決勝は50分近くのディレイスタートとなった。

佐藤が5番グリットからタートし、竹谷は6番グリット、大島は11番グリットからスタートする。

佐藤は良いスタートを決めたものの、前方の平中選手(#61)がスタートに失敗し、前が詰まるような形になってしまう。

行き場を失い出遅れ、2コーナーで竹谷に先行を許す。

 

しかし、ホームストレートでスリップストリームを使い、1コーナーで竹谷をオーバーテイクし、順位を戻した。

オーバーテイクのチャンスを狙っていると、古井戸竜一選手(#3)が4番手に落ち。その差を約5秒に縮めるも、無情にも15周というチェッカーが振られた。

大島は最後、古井戸彩子選手(#10)をオーバーテイクし、コンマ5ほどの差で10位を得た。

竹谷は序盤、佐藤に抜き返される場面はあったものの、その後は危な気ない走りを続け、6位独走でチェッカーとなった。

 

 

 

~以下、決勝レース後コメント~

 

佐藤元春

「ライバル勢に完敗の結果。チーム全員、満足とは到底言えない結果となり、

悔しい以外の言葉はないです。」

 

大島雄一郎

「マシンは接触などもなく無事完走することが出来たので次戦は自信を持ったレース運びに期待してほしい。」

 

竹谷和浩

「佐藤を追いかけるも差は広がる一方。6位単独走行を続け、最後は後ろとのギャップを約10秒作り、十分なマージンを持って6位入賞することが出来てよかった。」

 

今回のレースは満足のいくような結果ではありませんでした。

しかし、この結果をしっかりと心に刻み、次回、10月15日(日)に行われる北海道クラブマンカップレース第4戦では表彰台の中央に登れるよう努力を続けて参ります。

今回もご支援、ご声援頂きました事に感謝申し上げます。

Koshido Racing 佐藤 元春

 

 

2017.08.28 北海道クラブマンカップレース 特別戦 十勝3時間耐久レース VITA-01

 

開催日時:2017年8月20日

開催地:十勝スピードウェイ(北海道)

ドライバー

#610:佐藤 元春、平中 克幸(ダンロップタイヤクラス)

#310:大島 雄一郎、久保 拓也(ヨコハマタイヤクラス)

#712:竹谷 和浩、中川 隆吾(ヨコハマタイヤクラス)

#610   予選:1/12位 決勝:1/12位

#310   予選:3/5位  決勝:3/5位

#712   予選:2/5位  決勝:2/5位

天候:予選/晴れ 決勝/晴れ

路面:予選/ドライ 決勝/ドライ

 

十勝スピードウェイで行われるJAF公式レース、北海道クラブマンカップ特別戦。

今大会は特別戦と銘打っている。

 

その理由はシリーズ第四戦で行われる北海道クラブマンカップはスプリントレース(※1)であるが、今大会のみ3時間の耐久レース(※2)となる為である。

※1スプリントレース:規定周回数を一人で走行し、最も早く周回した者が勝利するレース
※2耐久レース:規定された制限時間内に、最も多く周回したチームが勝利するレース

 

この全国でも物珍しいVITAの耐久レースということも有り、鈴鹿サーキットや岡山国際サーキットを主戦場としポイントリーダーとして活躍している選手や、

なんと日本のモータースポーツを築いてきたレジェンド、津々見友彦選手や長坂尚樹選手、そしてVITA-01の生みの親、神谷誠二郎選手も参戦した。

 

この本州からの遠征組みを交えることによりいつも同じ顔ぶれになりつつある十勝スピードウェイに新しい風が吹き込まれ、練習日から普段とは違った緊張感が漂いながらレースウィークはスタートした。

 

 

 

 

今大会は耐久レースらしく、VITA-01クラス(ダンロップタイヤクラス、ヨコハマタイヤクラス)、N1-1000での混走レースとなる。

 

またVITA-01においてはレギュレーションでタイヤの2種類の使用が認められており、ダンロップ指定タイヤはヨコハマタイヤ指定タイヤより3秒ほど早く周回出来る性能差であるため、同車種でも履いているタイヤでクラス分けが行われた。

※今大会以降の北海道クラブマンカップは全てヨコハマタイヤ指定タイヤとなり、ダンロップ指定タイヤは認められない。

 

ダンロップ指定タイヤ(DIREZZA ZⅡ☆spec)と ヨコハマタイヤ指定タイヤ(ADVAN FLEVA)

見て分かる通りDIREZZAはスポーツタイヤのパターン(溝)をしているが、

FLEVAは一般的なラジアルタイヤのパターンをしている。

 

 

ダンロップ指定タイヤクラスには6台、ヨコハマタイヤ指定タイヤクラスには5台がエントリーした。VITAと混走するN1-1000クラスには7台がエントリー。

ベース車両にはVITz(1000cc)が用いられており、1分47秒~1分50秒で周回するため、1分31秒~1分40秒で走るVITAにとってはいかにオーバーテイクするかもかなり重要になり場合によっては順位もすぐ変わるレース展開となる。

 

#610 スタートドライバーはAドライバーの佐藤元春が担当

 

VITA-01ダンロップタイヤクラスにエースカーの610号車がエントリー。

チームオーナー兼エースドライバーの佐藤元春がAドライバー、SUPER GTや86/BRZ Race等で活躍中の平中克幸をBドライバーとして迎え、万全の体制で優勝を狙いにいく。

 

佐藤元春は直近大会で徐々に練習の成果を発揮し順位を上げている。

優勝を目指して挑んだ前大会はセーフティカーや赤旗中断となる荒れに荒れたレースを2位で終えており、今大会でのリベンジに燃えている。今大会は圧倒的な優勝を目指し更なるトレーニングを積み重ねた。

 

平中克幸は先日ここ十勝スピードウェイにて開催された86/BRZRaceダブルヘッダーを2連勝で飾っており、十勝3連勝かつ今シーズン十勝全勝を狙う。

 

#310 スタートドライバーはAドライバーの大島雄一郎が担当

 

310号車はヨコハマタイヤクラスにエントリー。

まずAドライバーは大島雄一郎。ただし大島は今回より初めてのヨコハマタイヤ指定タイヤでのレースとなる。前大会では6位入賞しておりポイントも獲得している。

今大会では数々のチューンドカーやスーパーカーで慣らしてきた技術でヨコハマタイヤ指定タイヤも乗りこなし、初の表彰台そしてポイント獲得を狙う。

 

BドライバーはKoshidoRacingから初参戦の久保拓也。

久保は86/BRZRaceや過去も数々のレースに参戦しておりレース経験が非常に豊富で、それを知っていたチームオーナーの佐藤元春より声が掛かり、急遽エントリーが決まった。VITAそのものには過去に鈴鹿サーキットでのレース経験も有るが、十勝スピードウェイでのVITA走行は初めてとなる。しかし持ち前の豊富なレース経験で今大会にも高い順応性を見せ、スポット参戦ながら大島のポイント獲得を後押しする。

 

#712 スタートドライバーはAドライバーの竹谷和浩が担当

 

712号車も310号車と同様にヨコハマタイヤクラスにエントリー。

 

Aドライバーは前大会よりKoshidoRacingから出場している竹谷和浩。

前大会はリタイヤという結果に終わっている。初参戦の大会においてもリザルトこそ残しているがトラブルにより完走しておらず耐久戦での完走を目指す。

竹谷はライバル達がダンロップ指定タイヤを使用していたが、ヨコハマタイヤ指定タイヤを装着し参戦しており、他の今回より同タイヤを装着しているライバルとのタイム争いが期待される。

 

Bドライバーは中川隆吾。

KoshidoRacingの母体、有限会社恒志堂のスタッフで、昨年の10月2日十勝スピードウェイで行われた86/BRZ Raceへの出場経験が有る。

ただしVITAでのレースは初めてであり、前日練習から好調の竹谷の相方としてどこまでタイムを縮めていけるかが712号車のキーポイントとなる。

 

 

DAY1

■8月19日(土) 特別スポーツ走行

チームは土曜日からサーキット入り。ドライバー全員が揃い走行を開始する。

この日に走行枠は耐久戦向けとなっており、一枠50分となっている。

 

各ドライバーはそれぞれマシンへ乗り込みそれぞれのチーフメカニックと相方のドライバーとミーティングを行い、走行メニューを決め消化していく。

その間にもチームは各ドライバーの運転による燃費を計算し耐久レースへ向けてドライバーチェンジや給油のタイミングを逆算し決定する。

 

また耐久レースならではの給油やドライバーチェンジの練習も実戦を想定して行われた。

練習走行時に久保がリヤを接触してしまいウイングが傾いてしまうアクシデントも発生したが、メカニックがすぐさま応急処置をして対応にあたった。

 

練習走行での各々のベストタイムは以下の通り。

 

 

#610

佐藤 元春:1;33,964

平中 克幸:1;32,893

#310

大島 雄一郎:1;38,077

久保 拓也  :1;38,565

#712

竹谷 和浩:1;37,063

中川 隆吾:1;37,643

 

 

DAY2

■8月20日(日) 公式予選(10:34~11:09)

 

8月の陽気に相応しくない気温の中、大会は幕を開けた。

その大会当日の午前中は、二輪によるロードレースが行われていた。

そのレースの中で転倒がありライダーが救急車で運ばれる事態となってしまい、北海道クラブマンカップカップレースは予定よりやや時間を押して始まった。

 

4輪の北海道クラブマンカップの予選ルールは、登録ドライバーが全員アタックしチーム内の最も早いタイムでグリッドが決定される。

Koshido Racingの場合であると予選35分の間でドライバーが2名共運転をし、

かつタイムを出す必要があるので、タイヤと燃料の都合上で1番手ドライバーにタイヤを暖めさせ燃料を減らし、2番手ドライバーにアタックをさせるという作戦で全車統一となった。

 

610号車は佐藤→平中と予選を行い、他車を寄せ付けないタイム1;31,714を記録。

これは十勝スピードウェイのVITAにおけるコースレコードとなるタイムである。

予選2位~5位が1;33,9秒台に集まっていることを見るといかにずば抜けたタイムか分かる。

 

310号車は大島→久保でのアタック。1;38,735を記録し、ヨコハマタイヤクラスで4番手へと付ける。

 

712号車は中川→竹谷でのアタック。1;36,951を記録。

1位が1;36,716、2位が1;36,822に肉薄するタイムを出し、3番手へ付ける。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

DAY2

■8月20日(日) 決勝レース(14:52~17:52)

 

レースも公式予選と同様に時間がおしており、予定より約1時間遅れでのスタートとなった。

 

スタートドライバーを務めるのは、610号車は佐藤、310号車は大島、712号車は竹谷となった。スタート方式はグリッドから一斉にスタートするスタンディングスタートではなく、SUPER GT等でも用いられているローリングスタートとなる。

 

ポールポジションの佐藤は2番手の18号車Team OWL☆さくら眼科VITAと駆け引きを行う。牽制が上手くいき抜群のスタートを魅せる。

そしてかなりの余裕を持ち第1コーナーへ進入。ブロックラインを走る必要も無く、しっかりとレコードラインを走行し逃げ切りを図る。

 

3号車の竹谷は前を行く48号車Team OWL☆さくら眼科VITAを捉えることに成功する。しかしオーバーテイクまでは届かない。来るときが来るまで周回を重ねながらテールトゥノーズの戦いを続けていく。

2号車の大島も前を行く769号車シルバーアローbitcoin SATRI01に離されぬよう喰らいついていき、オーバーテイクするチャンスを伺う。

 

8周目、1位を走る610号車に悪夢が襲い掛かる。

2番手の十勝スクール鬼塚兄弟VITA 7号車が周回遅れのVitzを抜く際に610号車のリヤに接触し、両車スピン。5番手まで順位を落とししまう。

しかし佐藤は熱くなりすぎることもなく冷静なドライビングで前車の間隔を詰めていき順位を上げる。そして佐藤はポジションを3番手まで戻したところで、平中へとバトンタッチ。

平中は各セクターベストを塗り替えていき、勢いをそのままに1番手と2番手をオーバーテイク。

 

610号車は再びトップに立つ。

 

 

 

712号車は前を走るTeam OWL☆さくら眼科VITA48号車の真後ろについて、1コーナーで仕留める。

それまで何度もオーバーテイクするチャンスはあったが、中々物に出来ず悔しい序盤でもあったが、竹谷の男気を感じられたオーバーテイクだった。

これにより712号車はヨコハマタイヤクラスでトップに躍り出る。

 

712号車と310号車はそれぞれ久保、中川へスイッチする。

久保も徐々に自己ベストを更新しながら周回数を重ねていく。

中川もVITAの公式レースは今回が初めてでは有ったが、ライバルドライバーと遜色のないタイムを刻んでいく。

 

 

 

 

各車ピットインの時は、ドライバー交代、給油作業と一緒に行うことが禁止され、それぞれ別に行う必要がある。

 

ここでメカニックの腕の見せ所である。

ドライバー交代時のシートベルト補助も阿吽の呼吸で遂行し、給油作業は何度も練習を行った成果を発揮し、素早い作業でドライバーを送り出すことに成功。

そのおかげもあり、ピットストップ最低3分間の滞在というレギュレーションが有ったのだが、3分も掛からない時間で作業は全て完了していた。

今回のレースでもメカニックの技量と連携が際立っていた。

十勝スピードウェイの空はうっすらと薄暗くなる。

チェッカーフラッグが振られる瞬間が近づいてきた。

 

最終スティントはそれぞれ、610号車は平中、310号車は大島、712号車は中川が担当した。

1位をひた走る平中は、2位に約1周ものギャップを築いて独走中。

ヨコハマタイヤクラスの712号車と310号車はそれぞれ2位と3位を死守。

大島は慣れないタイヤで四苦八苦もがき、中川も終盤になるにつれて疲労感が増していたが、最終スティントを予選と変わらないようなタイムで周回する力走を見せてくれた。

 

マシンは3時間の連続走行でもエンジンパワーダウンを感じず、シフトフィーリングも変わらない。そして3台ともノートラブルで走行を重ねる。

 

チーム全員が見守る中、フラッグタワーの電光掲示板に表示されている時間がゼロに近づいていく。

 

 

感動のゴール。

 

チーム全員の努力と苦労が報われた瞬間である。

 

 

 

 

レース終了後。

 

各々がドライバーを褒め称える。

 

610号車 佐藤元春、平中克幸

ダンロップクラス 優勝 総合優勝

610号車 大島雄一郎、久保拓也

ヨコハマタイヤクラス 3位

712号車 竹谷和浩、中川隆吾

ヨコハマタイヤクラス 準優勝

 

 

 

この度は610号車が悲願の優勝をすることが出来ました。

この結果は皆様の応援に応えることが出来るよう、日々努力をしてきた結果です。

 

日頃からの応援、本当にありがとうございます。

皆様が思っている以上に、声援が本当に力となります。

 

また今回は結果としては素晴らしいものでありましたが、この結果に満足せずに、次戦も表彰台の中央に立ちシーズンの優勝を目指して努力を続けて参ります。

 

次回の北海道クラブマンカップ第3戦は、9月24日に行われます。

 

エースカーの610号車には、佐藤元春

310号車には、大島雄一郎

712号車には、竹谷和浩

 

以上のドライバーで優勝を目指します。

 

皆様には是非現地で、その興奮を味わって頂ければと存じます。

 

今回もご支援、ご声援頂きました事に感謝申し上げます。

 

 

2017.08.22 RACE REPORT北海道クラブマンカップレース Rd.2 VITA-01

開催日時:2017年7月20日        開催地:十勝スピードウェイ(北海道)

ドライバー:佐藤 元春(#610)、大島 雄一郎(#310)、竹谷 和浩(#712)

マシン:KSDRacing VITA1号機、2号機、3号機

参戦クラス:北海道クラブマンカップレース (VITA-01クラス)

天候:   予選/晴れ       決勝/晴れ

路面:   予選/ドライ   決勝/ドライ

<結果>

佐藤元春          予選:2/14位 決勝:2/14位

大島雄一郎      予選:8/14位 決勝:6/14位

竹谷和浩          予選:10/14位決勝:リタイヤ

十勝スピードウェイで行われるJAF公式レース、北海道クラブマンカップ第二戦が開幕した。

KoshidoRacingはVITA-01クラスに、竹谷和浩選手を迎え3台体制でエントリー。

エースカーの610号車はチームオーナーでもある佐藤元春がドライブ、310号車は前回同様に大島雄一郎、

今回よりKoshidoRacingとして参戦する竹谷和浩は712号車をドライブする。

エースカーをドライブする佐藤元春は先日からの走り込みとSuperGT GT300クラスに参戦しているKoshidoRacingのドライビングアドバイザーでもある平中克幸によるセッティングが功を奏し、1分33秒台半ばで安定して周回出来るようになっており、優勝へ向けて満を持しての参戦となる。

 

<DAY1> 7月28日(金) 特別スポーツ走行

チームの一部は金曜日からサーキット入り。真夏のような茹るような暑さの中、佐藤元春と竹谷和浩が走行を開始した。

気温とそれに比例して上がっていく路面温度、さらに同日開催される86/BRZ Raceの影響もあり、路面コンディションが良いとは言えない中での走行となった。

86/BRZ Raceで使用されるタイヤは走行する度に大量のタイヤカスが散らばり、一度走行をする度にこのタイヤカスを拾ってしまうのである。

このタイヤカスが自らのタイヤに付着するとグリップ力が著しく低下するため、走行ごとに取らなくてはならなくなる。

このようなコンディションということもあり、佐藤元春は1:34,677を記録。竹谷和浩は1:37,380を記録し練習を終えることとなった。

<DAY2> 7月29日(土) 公式練習日

この日から310号車のドライバー大島雄一郎も合流し、3台での走行を開始した。

昨日から引き続き路面コンディションは到底良いものではないが、比較的気温が下がったこともありタイムとしてはやや向上した。

また公式練習日というよりもありライバル達が続々と走行を始めた。

それを確認したチームはアシスタントが総動員してライバル達のタイムや情報を収集し、エンジニアが中心となり戦略を考え本戦へと挑む。

  

~以下、公式練習後コメント~

佐藤 元春

「平中選手や坂野選手、古井戸選手との差を詰めることが出来た。ただ公式練習日ということもあり三味線を弾いているだろう。油断せずに優勝をイメージして予選を挑みたい。練習の成果を発揮することが出来れば表彰台には登れると思う。」

大島 雄一郎

「先日に連発して出せたパーソナルベストの1分35秒台で走行できないとレースでは厳しい。タイム的にはそこまで伸びなかったが、元春さんのタイムを見ると、このタイムの落ち方は外部的な要因だと感じている。だからそこまで深刻ではないのかなとポジティブに捉えている。レースラップになると上位陣もタイムは落ちてくるはずなので、そこになんとか絡めるくらいでは走り、少しでも上位に絡みたい。」

竹谷 和浩

「1分37秒台を安定して周回できるようになってきた。タイヤが違うので(他選手はグリップ力に優れるDUNLOP ZⅡ☆specだが、竹谷選手のみグリップ力が劣るYOKOHAMA FLEVAを使用)表彰台に絡むことは難しいが、コース上に出てしまえばそんなことは関係ない。出場するからには少しでも上の順位を目指してベストを尽くしたい。」

<DAY3> 7月30日(日) 予選(8:00~8:15)

前日の陽気から一転、開始時間が早いこともあり少々肌寒いコンディションの中、予選が行われる。

佐藤はなかなかクリアラップをとれない厳しい展開の中、予選終了残り3分となったところで1分33秒343を叩きだし、予選2番手につけた。

  

佐藤は「なかなかクリアラップが取れずタイヤの美味しいタイミングでのアタックをし損ねてしまった。ただフロントローからのスタートであれば、スタートで先頭を目指し逃げ切りを図りたい。」と語り、決勝への意気込みを見せた。

また前回大会の予選が1分34秒131であったことからドライビングスキルの目覚ましい向上がタイムから見受けられる。

大島は目標としていた1分35秒台こそ出なかったものの、1分36秒023を記録。やや悔いが残りながらも予選8番手につけた。

大島は「ザウルス勢を抑えることが出来て良かった。後は前にいるマシンを1台づつ抜いていくイメージを強く持ち決勝に臨みたい。」と

早くも決勝レースで順位を上げることを誓った。

竹谷はなかなかタイムが伸びず苦戦したが、チェッカーフラッグが上がった最終周に1分37秒067を記録。

練習時のベストタイムに迫るタイムを記録することができ、予選10番手につけることができた。

「思ったよりはタイムが出て良かった。ザウルスはなんとかストレートで抜きその前を走る大島さんの後ろに付いていき少しでもレースを楽しみたい。」そのように語った。

一段落した後に決勝に向け、さらなる改善を目指したミーティングが行われる事となった。

7月30日(日) 決勝レース(10:10~ 12周)

いよいよ決勝レースが始まる。フォーメーションラップを終え、それぞれがグリットへと整列する。

まずは佐藤がスタートで観客に魅せる。ポールポジションのOPTeck☆東北海道ヤナセVITA01 坂野 研を突き放し、

悠々1番手で1コーナーをクリア。2コーナーも単独で進入する余裕を見せ、早くも逃げ切り態勢と入る。

大島もJAF公式戦2戦目とは思えないスタートを決め先頭集団に食らいついていく。

上々の滑り出しを見せた2台と異なったのは、712号車の竹谷。

スタートこそしっかりと決めコーナーへ差し掛かる前に135号車 トバコスレーシング Zn Jr 阿部晃太をオーバーテイクし1コーナーへ差し掛かる。

その時だった。

前方集団がスタートでもつれていた結果、コーナーリングスピードが急激に落ちて進入していた。そこに勢いよく飛び込んできた竹谷はコーナーリング中に前方へ追いついてしまい、急ブレーキ。そのブレーキングによりブレーキロックしてしまったマシンはスピンしてしまう。

そこへ後方より進入してきた5号車 TeamKIZASHI1 近藤保が竹谷の左リヤに衝突。この衝突により2台共走行は不可能となり、セーフティーカー(以下SC)が出動。

佐藤はこのSCの後に付こうとした瞬間、コース内側より88号車坂野が佐藤の前方へと飛び出し、あわやSCに衝突しそうになる。

(※SCが出動中の追い越しは禁止であり、その後88号車はペナルティとなる。)

こういったトラブルも目立ち、レース競技長はセーフティーカーの秩序が守られず危険であると判断。レースは赤旗中断となった。

赤旗中断は約20分。長い待ち時間とオフィシャルの混乱。レースはどのように再開されるのかオフィシャルの指示を待つ時間が続く。

  

ようやくオフィシャルから指示がくだされる。

再開はSCによるスタートとなった。1週目にスタートを決め88号車をオーバーテイクした佐藤にとってはなんとも不運な結果となる。

SCのライトが消え、ピットレーンへと戻っていき、レースは再開された。

88号車のスリップストリームを用いて加速をする佐藤は、1コーナーを先頭で進入する。

ただしコーナーに差し掛かった時には88号車と61号車HDC 日本平中自動車 平中繁延とのスリーワイド。

61号車に行き場を抑えられた88号車はアウト側へ膨らみ、佐藤は危険と判断し減速し回避行動を取る。同様に2コーナーでイン側についていた11号車 さくら眼科十勝スクールVITA 今野訓昌が本来であればアウト側のコースを空けなければならないが、オーバーラン。避けなければ接触するようなライン取りで強引に前に出てくる。

その後、佐藤に何故かドライブスルーペナルティが提示される。ペナルティとなる理由は全くわからないため、チームから佐藤へペナルティを無視して周回を重ねるよう指示。チームマネージャはすぐにオフィシャルへと駆け込み、オフィシャルが勘違いしてペナルティを出していると直談判。そしてこの3周後に一度出したペナルティが取り下げられるという珍事も発生する。チームの指示に従う佐藤は動揺しながらも周回を重ね続ける。

大島は軽量さを活かしインフィールドで差を詰めてくる135号車をうまく抑え込み順位を守る。そして同時に前方を走る18号車さくら眼科☆OWLwithRS-α01古井戸彩子を追いかける。その後のレースは荒れに荒れた前半に比べ、静かに周回数を減らしていく。

佐藤はその後61号車と順位が入れ替わった11号車のオーバーテイクを試みるが僅かに届かず。

大島も18号車を追いかけるが最後まで差は詰まることなくチェッカーフラッグを迎えることとなった。

佐藤はチェッカーこそ4位で受けたが、その後荒れた前半に88号車と61号車はSC中の追い越しでペナルティを受けており、順位が繰り上げられ2位表彰台となった。

大島は必死に先頭集団に食らいついていった結果、予選順位よりも2つ順位をあげ嬉しい6位入賞となった。

今回のレースは、優勝を目指していた佐藤元春は2位表彰台、大島雄一郎は6位入賞、竹谷和浩はリタイヤという結果でした。今回は非常に悔しいレースでした。

遠路遥々応援に来てくださった皆様、応援の連絡をくれた方々、本当にありがとうございます。応援が本当に力となります。

また決してこの結果に満足はしていません。次戦は表彰台の中央でより青い空を見るべく、努力を重ねて参ります。

北海道クラブマンカップ特別戦は、8月20日に行われます。次回のレースは特別戦と銘打ち3時間耐久戦となります。

エースカーの610号車には、佐藤元春・平中克幸

310号車には、大島雄一郎・久保拓也

712号車には、竹谷和浩・中川隆吾

以上のドライバーペアで優勝を目指します。

皆様には是非現地で、その興奮を味わって頂ければと存じます。

今回もご支援、ご声援頂きました事に感謝申し上げます。